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― どこか ―
[ふわふわふわふわもふもふもふもふ]
ゲルダさんも大概、物騒ですねえ。
二人が勝ち残ると、私も開きになっちゃうんでしょうか?
[呑気に呟きつつ、ふわふわ治癒力強化バージョンを量産中]
それは残念。じゃあ、仕方ありませんね。『泣かぬなら……』。さて、ライヒアルトさんはどれが好き?
[たいした自信だなというのには、にやりと笑うと]
だって切り札は取っておくべきものでしょ。ああ、勿論出し惜しみするつもりはないですよ。
[そう言って放った叩き潰さんとする風の奔流は結界に防がれる。へぇ、と口元を楽しそうに弧に歪めると、]
形態変更(チェンジ) モード『槍(ロンギヌス)』
[宣告と同時。背中の翼が変形し、槍の形状に。自由落下で下に落ちつつ、精霊語を唱える。]
風精よ。汝拘束されざるもの。その奔放さ以て。堅牢を穿て。
遅延魔術(ディレイ・スペル) 『捩れ穿つ千本鏃(スパイラルランス・サウザンド)』
[デュラハン戦と同じ詠唱。しかし齎される結果は異なり、空中に捩れ狂う風槍が数多浮かぶ。]
発射ッ(ファイエル)!!
[その言葉と同時、ライヒアルトに螺旋槍が襲い掛かる。]
ふむ、あと一息といったところですか、面倒ですから強制的に治っていただきましょう。
[ゼルギウスが立ち上がるのを見ると、導師の繋いでいる次元回廊に直接ふわふわをどっかり放り込む。幸い影輝の領域は空間の位相がとってもあばうとだった]
[ふわふわ達は、一瞬で次元回廊を抜けると、丁度ゼルギウスとゲルダの頭上から連続降下]
[一匹ずつは割合小さいふわふわだが、ぽふぽふもふもふとゼルギウスの傷を癒しつつ落下していき、そのままころころ転がって果てない夜空に似た空間に消えていった]
消えた?
[効果の確認をして次の詠唱に入ろうとした。
が、対象の姿が消えて一時中断]
はいぃっ!?
[次の瞬間には至近距離にその気配を感じて。
瞬間移動という単語が脳裏を掠めるもそれこそ追求する間はなく]
Schaltermagie!
[詠唱する暇もない。
右手中指の指輪を翳しながらコマンドワードを唱える。
薄いマナの膜に覆われながら、音速の衝撃波を食らって後ろに吹き飛ばされた]
/*
そう言う時もあります(ぉ
今のうちに次のバトルフィールドの属性振っちゃいましょうかね。
学長、1d20振ってもらえますか。
[1:氷破、2:翠樹、3:雷撃、4:天聖
5以上はループ]
─三層・S地点─
[生徒達がバトル及び探索へ向かってからしばらくして。
男は未だそこに留まり、休憩用の水場にて用意してもらった弁当をかっ食らっていた]
やぁ泉の妖精。
え? やー、それは仕方ないと言うか何と言うか。
奴らもなんだかんだで気ぃ張ってるだろうしね。
そっちまで頭回らんのだと思うよ。
[弁当の中からマンガ肉を取り出し貪りながら、あんまり水場が利用されないと愚痴を零す泉の精霊を慰める。
そんな泉の精霊は、キーキー騒いでから八当たりのように男の後頭部を叩き、そのまま姿を消して行った]
いてっ。
まー気持ちは分からんでも無いんだけど。
「利用したらしたで連中悪戯しよるかんな」
だよねぇ。
[碧の異界龍とそんな会話をのほほんとしていた]
あた! あたたたたたたたたた!
[例えふわふわでも、まだ痛々しい大怪我の上に降られては傷に響いたようで。
痛みによってふわふわと一緒になって地面を転げまわっている]
……興味ないねっ!
[一言で斬った。ばっさり斬った。
天鵞絨は迫る螺旋槍をひたり、睨み]
疾風遮りし大地の波動、反する力に衰退をもたらさんっ!
[投げるカードは、地のルーンと『衰退』。
風の力を弱める組み合わせで槍の力自体を削ぎ落とし、残っていた結界の力と強引に相殺させる]
裁きの雷、天より下りて我に仇成す者に鉄槌を! 雷光衝!
[続けざま、投げたカードはブリギッテの真上に飛んで砕け、銀色の雷光を呼び寄せた]
相棒殿、まだ、いけるか!?
……長々やりあう気はねぇし、次で一気に仕掛ける!
[銀の軌跡を追いつつ、カードを複写する。
それとは別に持つ、ルーンの描かれたカードから零れるのは、微かな闇の波動]
ちっ!あれじゃ浅い
[結界の反動を防ぐように腕を前に構え防ぐ
完全に奇をてらったつもりだった。今回の攻撃で気絶、もしくは音の波でまともに集中ができないようにして無力化させるつもりだったが、それが叶わなかった状態に舌打ちしつつも、追撃をかけよう…としたところで、パートナーの声に気づき、後方へと大きく退き]
やっと声が来たか。学んだようだな。では…ゆこうか。
[しっかりとどうすると意思表示をする相方に静かに笑みを浮かべつつ詠唱]
全てを包みし影よ…彼の者に芽吹き。その花を。彼の者のために散らさん
[唱え終えるとともに。花びらの影を模った盾がライヒアルトの前に影の花が防壁とならんと顕れる]
んなのわからないってさっきも言ったじゃないッスか。
[そう言いながら、指で「どちらにしようかな?」と進む先を決めようとしている]
さっきの精霊は……というか、水の精霊は慈愛、風の精霊は伝令を守護としてるから、偵察は苦手なんですよ。できたとしても信用率五割ってところかな?
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