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・・・そう。
何か、ユリィらしい。
[返す声からは若干緊張が抜けたようでもある。]
・・・・大丈夫。
[後の問いには、実際のところは不明だが、気が急いているのか頷いた。多分、と小さく付け加えられたようにも聞こえたが。]
俺らしいもなにも、いつだって俺は俺
[なんて返答しつつも、イレーネを見遣れば、眸がまた、紅を増したように見える。
驚きはあれど、昨日ほどの困惑はない。というかそろそろまともな神経が麻痺しているころでもあるわけだが……]
イレーネ…後で聞きたいことあっから。
[とだけ告げると、イレーネが窓から出るのを手伝いながら、無事出ると、一緒に駆けた。
声のする場所へと]
……もう一人の魔……そういう、事、か。
[低く呟く手に握られるのは、白い羽根。
肩の真白の妖精は、どこか困惑したような視線を、蒼髪の青年に向けて]
[後ろへと這い下がる女の様子に、薄ら笑み浮かべる。
侍女との間が無くなれば、ゆっくりと視線を合わせる様に、しゃがみ]
───ご苦労だったな、ユーディット。
[侍女の耳元へと囁くように。釣り上げた口端から零れる冷ややかな言葉。
怯える相手を見詰めるその瞳は、紅玉の光を湛えて。]
……このまま、最後の"役目"を果して貰おうか。
[その手は、いつの間にか相手の腕へと抱えられたオルゴールへと伸びて。
一度、ふわりと柔らかな笑みを向ける。その声は、冷酷に。
カチ、と小さな音と共に―――銀の蓋が、開く]
そう、だったね。
[ほんの少しだけ口許が笑ったように見えたかも知れない。]
・・・・・うん。
[此方に向けられる視線に、“聞きたいこと”の予想はついたのか目を逸らした。]
[何とか庭に降りると、手伝って貰ったことに礼を言って、少し遅れながらも同じ方向へ駆ける。]
―音楽室→庭園―
ち……こんな時に……。
[先ほどの、音楽室での問答。
その間、魔に主導権を取られていた事で身体にかかった負担は、思っていたよりも大きく。
膝を突いた姿勢で、銀の蓋が開く様を、見つめる]
[取り戻そうと動く事も、或いは可能だったかもしれない。
しかし、目の前で開かれる蓋に、孔雀石に浮かぶは好奇の色]
――……憐れな。
[口許を隠す白い手袋の下、口唇は笑みを象るか。
月光を弾いて煌めく銀より流れ出る旋律を、待ち望むかの如く]
[やがて人影が4つ前方に見えて来る。]
・・・・・っ
アーべ・・・
[先程まで侍女の手にあった筈のオルゴールは青髪の青年の手に。名を呼ぼうとし、けれどわらう彼に違うモノの存在を感じたか。足が止まる。]
[銀の蓋が開くと同時、眸は紅の輝きを得る。]
・・・、いや・・
[両手で頭を抱えた。]
―庭園―
[イレーネとともに駆けて、やがて見えてくる人影が四つ
一つはたっていて、もう一つはしゃがんでいるのかこけているのか影は小さいが、あれだろうと
更に近づけば何が起きているかも…アーベルがオルゴールの蓋を開けるのが…目に見えてきて]
ま…
[…まて。という思わず言った言葉も既に遅いようで]
ひぃっ!?
[耳元で囁かれる言葉に短い悲鳴を上げる
そして言い渡される『最後の役目』という言葉]
えっ!?
[茫然と見上げたその先には深紅の瞳と柔らかな笑み
……そして、冷酷にオルゴールの蓋が開かれる]
えっ……あっ、う、嘘。い、イヤだ。私は、わた……
[最後まで、言葉を紡ぐことなく、その場に崩れ落ちる
……そして、彼女の手から零れ落ちたオルゴールは、彼女の魂を対価に歌を奏でる
その音色は怪しくも美しい]
[青年の手によって開け放たれた銀の旋律は、夜へと響き渡る。
高く、済んだ『唄声』は――音色へと魅入られた魂を、絡めとって]
[瞬間、侍女の瞳が揺らいで。
音色を聞いたのか定かで無い儘、力無く侍女の手から滑り落ちた]
[顔色を変えることも無く、オルゴールを拾い上げる。
掌の中で小箱を弄りながら立ち上がり、役目を終えた女を見下しながら
青年の姿を借りたそれは愉快そうに喉を鳴らした]
[真白を湛える精霊の視線に、少女の声に。気付いていたのか如何か。
今やその瞳に、声に…―――蒼の面影は、無く。]
[響く音色。
それは確かに美しい、と思った。
懐かしい……そう感じるのは、彼ではなく、魔の方なのだろうけれど]
…………。
[心なしか。
それが軋んでいるように聴こえるのは。
やはり、魔の感覚なのだろうか]
……で。
お前はそれを、どうするつもりだ……?
[銀を手にした蒼き魔に向けて、問う。
真白の妖精の真紅の瞳は、どこか寂しげな色彩を湛えていたやも知れず]
ぁ・・・・
[呆然として、崩れる侍女を見つめた。]
[流すのは人か魔か、紅い眸から一筋伝う泪は透明。魔を示すあかい色ではなく、館の主や絵描きの女性の時と同じ色。]
[崩れ落ちるユーディット。それに先程までされていたことを思えば同情など欠片もするきはないが、オルゴールは彼女の魂を絡めとったのだろう。歌声を響き渡す。
確かに綺麗だ。綺麗で惹かれるものではあるが……...は想像していた通りなのか、どうなのかまではわからないが、どこかで忌避してしまう感覚を覚える。
綺麗過ぎるところに魚は住めないのと同じで…だから]
やっぱ燃費悪いよな
[なんて…]
―――…さぁ、如何して欲しい?
[手に持った銀の蓋を閉じれば、夜空へと溶けた音色は途切れ。
金を湛える青年の言葉に、くつり、と。笑みを向ける
問いに問いで返す言葉は、面白げに響いて。]
…仮にも、目的はオルゴールなのでね。
少なくとも、「返せ」と言われて――はいそうですか、と返すつもりは更々無い。
『オルゴール』も、『此の身体』も。な。
……なるほど。
[残滓を拾い集めて聞くものとは異なり、
その美麗なる旋律は執事の心をも打つか。
浮かべる微笑の温度は低くも、艶やかに]
邪魔をするものは排除するのみ。
互いに、それだけの話でしょう?
[他者の会話に口を挟む様子も、いつもとはやや異なり。
無論、主の魂を――との思いはあるが、
純粋に、己はこの状況を愉しんでいる。
恐らく、その感覚は彼の魔と近しいか]
[返る言葉は、予想通りか。
一つ、息を吐いて、ゆらりと立ち上がる]
それは、困るな。
それは……俺としても、『メルヒオル』としても。
返してもらわなければならないものばかりだ。
[す、と。
翠が細められる。
それと共に投げられる言葉は、静かで]
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