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でも、ありえねー話では無いっしょ?
例えば時限式のウイルスプログラムを元から組んでたー…とか。
[エルの言葉に、むぅ、と唸りつつ
プロフェッサーを庇いたいのか疑いたいのかどっちだ。
…と、おろ?と首を傾げつつ]
……ウイルス組み込めるヤツだったら、
誰でもイレーネ操れるって事??
―学習指導室―
……なあセンセ、もう俺行かねえといけねえんだけど
「アト 3モン ノコッテル」
……おーい。
[融通の効かないプログラムにげっそり]
待っててくれよ……俺の晩めしー
[皆の疑惑を一身に受けてる事など…薄々は感じつつも、イレーネ探してあちらこちら。
とはいえ、それとなく人の居る場所を避けて探せば、場所は限られてくるわけで]
……ん〜、あと居そうなのは〜、ここら辺とか〜?
[ひよこを仕込んだ時には気配がなかったけど〜(色々オフされてたせいだろうが)などと呟きつつ、倉庫の中を覗きこむ]
イレーネ〜? いてる〜〜〜?
[声はのんびり、気配は少し緊張かも]
[ユリアンの疑問には、きっぱりはっきり首を振った]
いーや!誰でも操れるってわきゃねえぜ!
現に俺には、【ぜーーーったい、無理だからよっ!!】
[自慢になりません]
[エルの言葉に、んー…と僅かに唸る。
昨日、イレーネが走り去る直前の言葉が、頭を叩くのだ。
『私は、ユーディットさんを、』
『どうして……』
確かにイレーネが誘拐をやったとは思いにくい。
むしろ、やっていないと思う。
その根拠も、確かに自分は知っていると思うのだが―――
もう少しのところで、思い出せない。]
……なんだっけ…。
[ここまで出てきてるのにー、と頭を抱えつつ、思い出そうと必死]
[雷獣じゃらしつつ、二人のやり取りを聞いていたが]
……てゆーか。
イレちゃん自身も、最新装備の一環みたいなもんな訳で。
……操るくらいなら、連れ去った方が早いんではないのかと……。
[いきなり、ぽつりと呟いてみたり]
…ば、バッカにすんなよ!?
[エルの言葉に、思わず立ち上がりつつ
びしぃ、と指差して]
俺だって、【ぜってーーーーー無理だっつーの!!】
[そこで対抗してどうする]
連れ去ったほうが、ねー。
[確かにそうなんだけど、とアーベルの言葉にも曖昧に返事をしつつ
首を傾げてまだまだ考え中。
ユーディットを連れ去る…、 前に。
前に。 そういえば、確か。イレーネが]
……。
…………。
あー?
[何か思い出した]
―倉庫―
[カルルの声に、瞳とランプが灯る]
警告
警告
接近を許可しません
[額のランプが、激しく光る。
青く光る瞳と合わさり、紫色の視線がカルルを捕らえた。
イレーネの表情は、見えない]
―学習指導室―
終わったーっ!
[最後の問題を埋めると、リュックを掴んでそのままダッシュ]
急いで部屋戻って荷物置いてめっしーっ!
[その日、学習指導室からティルの部屋までの短距離走世界記録が更新された]
ん、確かに……ほっとくのは危険だよな……。
[エルの言葉に頷きつつ、立ち上がり]
……どした?
[とぼけた声を上げるユリアンを、不思議そうに見やり]
いや…イレーネが「私はユーディットさんを、どうして」
見たいな事言ってたから…ずっと悩んでたんだけどさ。
[エルの提案に立ち上がったまま、んー…と唸りつつ]
そーいえば昨日、システムダウンする直前にさー…
イレーネが、ユーディットに向かって警告してた気がするんだ。
……普通、誘拐する相手に向かって声掛けねーよな?
[…すぐにシステムダウンしたから記憶が曖昧なんだけど。
と、首を傾げつつ。]
−倉庫−
[警告音と赤いランプに、しまったな〜と苦笑い]
あ〜あ〜、自動メンテナンスされちゃったかな〜?
元々それほど強いプログラムじゃ〜なかったしね〜〜〜
[青く光る瞳をまっすぐ見返し、おもむろに踏み出す]
悪いけど〜、それは聞けないね〜
証拠は出来るだけ消しておかないと〜
[邪魔されると困るしね〜と呟けば、はむはむはするりどこかへと隠れた]
[ユリアンの言葉に、記憶を呼び起こされて頷く]
そうだ!俺も覚えてる…いや、思い出したぜ!!
暗くなる前に、イレーネの声が聞こえて、焦ってユーディットを探したら照明が落ちたんだ!
誘拐する奴に注目集めるなんて、確かに有り得ねえ!
[ユリアンの言葉に、昨夜の事を思い返しつつ]
……ん、確かに。
普通、やらんわな……。
て、ことは……。
[ふ、と。蒼と金の瞳に険しさが宿る]
……急いで探しに行った方が、よさそうだな、こりゃ。
[警告に怯むことなく迫り来る"誰か"に、右腕を向ける]
Unknown接近Unknown接近
迎撃プログラム
[学習装置とカルルの"虫"が合わさり、思わぬ"蟲"を生み出しているようだ。
目の前の相手を認識しておらず、フォトン弾を発砲する。66]
うっわ、もうちょっと早く思い出すべきだっての俺…!
[エルの言葉に、漸く曖昧な記憶が確信に変わる。
苦虫を噛み潰したように、ギリとかみ締めて]
……イレーネが違うとなったら、俺の中では一人しか残らねーわ。
[エルの猛ダッシュに、いきなり遅れを取り思わず唖然。
が、すぐに気を持ち直して。]
……行くか。
―自室―
[相変わらず散らかった部屋。机の上に設置された受信エリアには見慣れないものが。小包爆弾なんて考えはこれっぱかしも浮かばない]
おぉーっ!
[包みを開けると中から出てきたのは三節棍。早速握り具合を確かめ、ぶんっと振ってみる]
{ぱりーん}
[何かが割れる音がしたが気にしない。しばし破壊音が響き渡る。CCの怒りを買わなければいいが。やがて脇にあるスイッチを目にして]
これ、何かな?{ぽちっ}
[如意棒に早変わり。その滑らかなトランスフォームに博士の技術力の高さを実感した]
っと、めしめしっ!
[三節棍をしまおうとリュックの口を開けて中を覗き込む。急に光が入り、中で眠っている蛇が薄目を開けた。だがティルの視線は蛇ではなく別の物に]
何だ、これ???
「あ、だめだったら」
[慌てた蛇の静止を気にせず、手に取ったのは伝統的な白い封筒。裏面には正式なJ&Jのロゴマーク。あて先はティルになっているが、なぜか開封済みだ。なにげなく中身を引っ張ると、真紅のナンバーワンが目に止まって……]
[ティルの思考も止まった]
って、エルちゃんっ!
……探すったって、闇雲に動くだけじゃあかんでしょうに……。
[走り出したエルに、呆れたような声を上げるものの、自分も雷獣を肩に乗せて走り出し]
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