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16人目、翠樹竜 ベアトリーチェ がやってきました。
「――王、本当にお連れになるお心算ですか。」
[先を行く背に問いを投げる。
ゆると振り返る彼の方が、遺憾にかその眼を見開くのが見て取れた。
何を今更、さてまたお前まで言うかとでも仰るお心算か。
…どちらでも厭わないが。]
『――勿論だとも。
私としてもその方が安心出来る。…それとも何か。
万が一事が起こった時に主等だけで“あの仔”を収められるとでも?』
「……、それは」
[嗚呼痛い所を突いてくる。
他の者には変わらぬと、判り難いとも言われる己では在るが、
目の前のお方には知られているやも知れぬ。それ程に付き合いは浅くない。
それも構わぬ、半ば大げさ溜息を零した。
眉に僅かながら更なる力が寄るのを視界に捕らえたが気にしまい。
それ程には此方の心境を違える事無く察して頂きたいのだから。]
…ととさま?
[回廊に響く鈴振る様な音。おずと、控えめなりとも良く響く声は覚えに容易い。
今し方の話題の中心、彼の王の末子に違いなかった。
一見唯の少女と違わん御仔に、小さく頭を垂れる。
心中は理解出来る。
よもや今のこの仔を置いて郷を離れる方が、親としても王としても心中休まらぬで在ろう。
…偏に仔煩悩によるお言葉で無い事も重に承知しているが。]
『嗚呼来たね、おいでリーチェ。』
[名を呼ばれた少女は乾いた足音を立てて、開かれた腕へと飛び込んだ。
一時の抱擁の後、抱き上げる様はまさに父親そのもの。
――嗚呼、こうもすれば平穏では在るのだが。]
「せめて他の者も随行させて下さいませ。」
『要らぬ。』
「王。」
『二度言わせるな。私はいつでも本気だ。』
[一刀両断。聴く耳など持ち合わせてなどおらぬとでも言うのか。
目の前の王は腕に抱く仔竜へと意識を向けるばかり。
…確かにまだ愛らしい幼子とは言え、聊か過保護過ぎやしないか。
これでは先が思いやられると言うもの。]
「お言葉ですが、王。其れが私の最大の譲歩です。
それでも否と唱えるならば、私の全身全霊を持ってしても行かせませぬ。」
『――…。』
[自らの頂点に君臨する彼から、僅かなりとも怒気に近い気配が滲む。
しかし冷やかとも言える視線を向けられた所で、眷属なる竜には痛くも痒くとも無かった。
…今更これしきの事で怖気ついては、彼女は側近の地位などに納まっておらぬ。
――嗚呼尤も、他の竜なればどうだったか。なれば引き下がったやも知れぬが。
彼の王の怒りを買えばどの様な目に会うかは想像に容易い。]
[翠樹を頂点に持つ竜にとっては半ば暗黙の了解とも言えた。
…その王に今し方抱かれている、仔を除けばでは在るが。]
「…恩度の議には、彼の虚竜王殿もお越しになられるとか。
絶対を義せられた会にて、四方や欠席するなど不名誉以外の何でありましょうや?
…しかし私とて、王を他の竜王方々からの晒し者にしようとは思っておりませぬ。
――…今一度申しましょう。王の危惧も尤も。仔殿の御随行も構いませぬ。
但し、他の者も、お連れ下さい。」
[此処まで事を申せば、幾ら王の意思が固くとも無碍にしまい。
彼は愚君では無い。そうでなければ私とて遣える気など起こらぬ。
幼仔が、父上の手に抱かれながらじつと私を見やる。
不思議だと言わんばかりの表情を見るに、自らが話題とはまだ判らぬか。
――御歳を考えれば、無理もないことではあるが。]
!!ズガガガガッ!ドシャッ!!
―― 竜都のはずれ ――
『やはり、自分で飛んで来た方が良かったのではないか?』
[ものの見事に墜落したグライダーの横で、傷一つなく立つ機竜王が、操縦席であった部分に嵌ったまま、じたばたしている青年に手を差し出す]
あーうー…す、すみません。やっぱり着陸は練習不足でした。
[王の手を遠慮なく借りて、嵌った操縦席から抜け出すと、青年は悄気た顔でグライダーの残骸を見つめる]
せっかく頑張って飛んでくれたのに…ごめんよ。
[神妙に手を合わせるその肩で、機械竜が呆れたように瞳を青く明滅させた]
『――良かろう。但し』
[返る言葉に一先ず安堵する。
此処で否と言われれば、側近としても個人のプライドとしても無視出来ぬ。
私のありとあらゆる力を駆使てまでも留める心算であった。
さて、次なる問題はこの後だが。先を促せば真直ぐに見下ろされる。]
『お前が来い。』
[異論は認めぬと、言葉に滲む不遜の色など問題では無い。
嗚呼想定の範囲内だ。常の無理難題を言われるよりずっとが易しかろう。
返す言葉は一つ以外に他*ならなかった*。]
―――。
[笑みを顔に張り付かせたままのナターリエが、水竜王の後へと続く。
場所は竜殿と呼ばれる場所の竜都。
このドラゴンランドで一番賑わっている場所と言っても過言ではないだろう。
その活気に溢れた都を、物言わずに歩く水竜王の後をこれまた、物言わずに着いていっていたが―――唐突にナターリエが口を開いた]
……主様?
そろそろ、聞かせていただいてもよろしいかしらぁ?
何故、私なのかを。
[その口調の裏側にあるのはなんだろう。
警戒なのか。それとも、興味なのか。または、どんなことであれ全て楽しみにしている子供のようか。
ともあれ、その言葉を受けて水竜王は、ぴたりと足を止め、そして、しゃがれたような、若者のような、とても判別のつきにくい声を発した]
■名前:ベアトリーチェ
■属性:翠樹
■年齢:外見・9歳 実年齢・60歳
■刻印:− (不明)
■経歴:翠樹王の末子。
名目上としては随行の任を与えられているが、今回随行の本当の理由は他にある模様。
また随行のお目付け役として、一匹の黄蛇(全長30cm)も共に。
/*
郷を出た事は在りませぬ故、ここ近年にお越しになられた方以外には
ほぼ縁故は皆無になるかと思われます。
もし組まれる方は、正負共に御髄に。
『……ナターリエよ。
偽者とは、一体なんだ?』
……は?
[さすがのナターリエも、質問の答えとはとてつもかく遠いものが返ってくるとは思わずに、マヌケな返答を口にした]
……禅問答……かしらぁ?
そういうの、あまり得意じゃないんだけどねぃ。
それでも答えるとするならば……いくら輝いても、決して本物には届かないもの……とでも答えましょうかしらぁ?
『……本物とは、それを生み出すものが作るもの。決して偽者は作れない。自然の中に偽者は生まれないのだ。
偽者とは、今という存在からしか生み出されない。
それだけ、偽者とは貴重。上質な偽者なら、特にだ。
さて……ナターリエよ。我らの属性はなんだ?』
……水。流れ、大らかに、たゆたう水。
『そう。我らは水。
自然の中でも、特異に偽者を作り出せる存在。
蜃気楼……霧……陽炎……。
我らはそこに確かに存在しつつも、幻でもある。
……ナターリエ。お前は、上質な偽者だ』
[そこまで言うと、水竜王はまた口を閉ざす。
まるで、それが先程の答えであったかのように]
……全く。
主様は、本当に水のごとくつかみどころの無いお方ですわぁ。
真実を言われているのか、嘘を言われているのか。私ではまだまだ到底太刀打ちできるレベルではございませんですねぃ。
[ナターリエが嘆息を一つ漏らし、水竜王が歩みを再開したのを見ると、それに続いて歩き出した]
左様でございますか。
出過ぎた真似をいたしまして、申し訳ございませんでした。
[そう言って頭を下げるが、平坦な声ではあまり効果は高くないか。
いや、当人は誠意を持って謝ってるんですがね。]
[掠めた笑みには、こちらも一瞬笑みを浮かべ。
やがてたどり着いた騒動の場、感じるのは慣れた力の波動]
っとー、いたいた!
なぁにやってんだよ、兄貴!
[悠然と立つ嵐竜王に向け、呆れたように怒鳴り。
その背後の気配に、一つ、瞬いた。
ちなみに、怒鳴られた方はやっぱり気にした様子もなく、よう、とか言いつつ手を上げていたり]
村の設定が変更されました。
……あらぁ?
[しばし、黙したまま歩みを続ければ、その先には、なにやら騒ぎの模様]
どういたします、主様ぁ?
『お前に任す』
あぁら。私の好きなように、でいいのねぃ?
[くすりと笑って、小指を舐めた]
答えなど、分かりきっていますでしょうに。
[進めていた歩みを曲げ、その歩みは騒ぎのほうへと向けると―――竜殿にあまり近寄ることも無いナターリエが、珍しく知った顔を見つけた]
あらぁ……ユーディット。
相変わらず、性欲を掻き立てられる顔をしているわねぃ。
御傍にいる、可愛らしい坊ちゃんと、凛々しい青年は、貴方の恋人かしらぁ?
疾風の王サマ。
放浪癖は今更たぁいえ、弟を放って野次馬は、
流石に感心しないねぇ。
[ 王と呼びつつも、まるで相手の立場を気にせぬ口調は、多少なりとも先程とは色を変えていた。幾分荒い科白とは裏腹に、歩みはゆったりとしたもので、紫紺の裾が翻る事も無い。
寄る他の気配は気にした風もなかった。]
[そうして、嵐竜王の後ろに従者のごとく立っていると、嵐竜王に掛けられる怒鳴り声。
それに振り向くと、そこには記憶に在る顔。
検索──該当。]
こんにちわ、ティル。395963時間ぶりです。
[そう言ってティルに体を向け、深く頭を下げる。
ちなみにだいたい45年です。]
[各方向からの突っ込みに、嵐竜王は短く切った髪を掻き]
「や、生憎こっちの美人さんとはそんな仲じゃねぇ」
[流水の気をまとう者に冗談めかして返し]
「そうは言うが、俺もコイツもガキじゃねぇんだから、問題ないと思うぜ。
そっちも細かい事は気にしなさんな、影輝の」
[歩み寄る紫紺に返す言葉は軽い]
[僅か、雰囲気の変わった紫紺を纏う者に微かに戸惑っていた所に投げかけられた挨拶]
はい?
[しばし、思考停止]
あー……あれ、もしかして。
あっちで、死に損なって暴れてたヤツ鎮めた時にいた……?
[死に損なって暴れていたヤツ=ドラゴンゾンビの事らしい。
さすがに、その単語をここで使うのはためらわれるのでぼかしたのだが]
久しぶりっつーか、それ、どーゆー挨拶。
[相変わらずわけわかんねー、とか。
青の瞳をユーディットに向けつつ、過ぎるのはこんな考えなのだが]
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