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― パソコン室 ―
[女の子みたい>>134と思っていた事が春陽当人の口から紡がれると
ヒクリと微かに頬の筋肉が引き攣るような感覚。
図星を指されるかたちになり]
可愛い名前だよね、春陽く、……
[当人が言っているのだから良いかと思ったのだろう。
肯定の言葉を悪びれなく佑一郎が言った途端、鈍い音がした。
気付けば響の肘が佑一郎の脇腹を抉っている。
脇腹を腕で押さえながらじとりとした眼差しを響に向けた]
――…ッ!?
……ひーびーきー?
[青褪めた佑一郎をみる親友の眼差しは
自重しろ、と言わんばかりの冷ややかなものだった]
[脇腹の痛みと響に気を取られていたから
友梨や桜子へと向けられた春陽の声>>135は何処か遠い。
痛みが和らいだ頃に漸く耳に触れたのは
有名という桜子の声>>138]
あー…、選抜のことかな。
[友梨の言っていたことを思い出しふっと笑う。
次の選抜大会は自分たちが卒業する三月にある。
もう出場することは叶わないが後輩達に期待もしていた。
桜子がうろたえる理由が名前にちゃん付けという呼び方にあるとは
まったく気付いていないようで]
……?
如何かした?
[不思議そうに首を傾げば薄い色の髪がさらと頬に掛かる]
―学長室―
ね、ねえ、そんなに大声で怒鳴らなくたって、いいじゃんか。
そろそろ俺、ちびりそう。あと窓、きっと割れる。
[学長の雷>>129に思わずにじんだ涙をぬぐいもせず、ふるえた声でゆっくりと言った。]
(だから、気が重かったんだ……。
この大声さえ、なければ、学長との掛け合いは、おもしろいんだけど!)
[心に浮かんだことをそのまま口にすれば、大人をからかうとは礼儀知らずにもほどがある!と怒鳴られるのは分かっていたので―経験済みだ―心の言葉のままにした。]
マ、マラソンのことは、忘れてくれたっていいじゃん!?
[まずスタートを告げる銃声の爆音にびびって転び、総距離の中間あたりで他の男子生徒ともつれてすっころび、最後はわき腹の痛みに涙目になりながらブービー賞を獲得した(ゴール時にも自分の足にひっかかって転んだ)、あの忌むべき一年のマラソン大会の記憶!
当時の写真部部員に転んだ瞬間はばっちりおさめられてしまい、写真部部室にいまだにネガが残っているとかいないとか]
―― パソコン室前廊下 ――
[人影が増えれば、反射的に隠れかけたり。
うろうろうろうろ無関係を装ってみたり]
[そうしているうちに、すっかり出遅れてしまった]
……あー、もう。私、馬鹿だし。
しーねーばーいいのにー
[有名動画のメロディーを唄ってみる。
深呼吸した。パソコン室への廊下の曲がり角。
足を踏み出そうと心に決めた]
[廊下にはもう大分人通りも少なくなって。
目的の部屋の中からは談笑の声が聞こえる]
……いっ、いちねんせいが来たら、その時に……
[さっそく決意がしぼんだらしい]
―学長室―
[説教する、という言葉>>129には眉をひそめて]
え、あんたが直々に説教すんの?やめた方がいいと、思うんだけど。
みんな泡吹いて倒れちゃうだろ。俺みたく、怒鳴られ慣れてるんならともかく、さ。
保健室のベッドには、限りがあるじゃんか。
でも、学長直々のお説教ごとって、すごいね。なんか大変なことでも、あったの。
ついてって、いい?
[ふと興味本位から聞いてみる。もちろんついてくるなと言われてもついていく。]
くすり……いや、いらない。
(うちの学校、なんで麻酔まで、あるんだ……?)
[ずず、と少しは冷めた茶をすすりながら、薬品や器具やらに恵まれた保健室をぼんやり思い出した]
─パソコン室前廊下─
[ひょこまか、と呑気なペースでパソコン室へと歩いていくと、目に入るのは女子生徒の姿>>150]
……およ?
そーんなとこで、何してんの?
[向こうの内心などは、まあ、知る由もないわけで。
のーてんきな口調で、声をかけた]
……まぁいいか。
どうせここで帰ってもつまんないし。
[こつん、と廊下に上履きの足音]
いざとなったら、「ただパソコン使いたかっただけですー」とかな感じをかもし出せばいいもんね。
[ふと、掲示されているPCルーム使用予定表を見た。
PCルームを授業で使うとき、ブッキングしないように教員が各々予定を書き込む週間予定表だ。今日の曜日を目で追う。オフ会の時間も]
………あれ? うーわ、だいたんー。
誰だろ、幹事。
[その小さなホワイトボードには、どんなインクか知らないが、マッキーではない何か別の赤黒いもので書かれた【LIG】の文字。終了予定時刻は書かれていない]
……はぅわっ!!
[いきなり背後からかけられた声。
素っ頓狂な声を上げて、飛び上がった。
ちょっと後ろは無警戒だった。不覚]
え、ええええ
ええ、いや、その、……さ、散歩? とか??
[振り返った先は、校内イベントの時によく見かける先輩。
いや、話したことはあまりないのだけども。
よもやご同輩とは思っていないので、反射的に背でホワイトボードを隠そうとした]
[だって、LIGオフ会なんていかにもオタクだし]
― パソコン室 ―
う、うん。じゃあ友梨ちゃん、で。
あらためてよろしくね。
[人を呼び捨てにするのに慣れてなくてちゃん付けしながら、明るく笑う友梨>>143をまぶしげに見る。
物怖じしなさそうでいいなあ、とちょっとばかり羨ましそうな視線をむけ]
[てんぱっているから、高峰と諏訪の間のやりとりには気づかず。
選抜のことというのにこくこくと頷きを返し、諏訪>>148に不思議そうに問われればあう、と口籠り]
い、いえ……あの、その……
諏訪先輩って、……思ったより、気さくなんです、ね。
[馴れ馴れしい、とは言えなかったから気さくと言い換えた。弓道してるときは硬派見えたために思い込みのイメージと違って少々戸惑った様子。
普段の様子も騒がれてはいるだろうけれど弓道場にいるところしか見たことがない桜子にははじめてみる諏訪先輩、というやつだった。]
―パソコン室―
そうかなあ。
[もったいないと否定する桜子>>139には笑いながらそう言葉を向ける]
まあ、そうだよね。
ここにいるのもみんな生徒だし。
[友梨>>144に言って、視線をパソコン室にいる面々に向ける。
ここに後ほど学長まで加わろうとは、流石の川島にも予想はできなかった]
いやいや、それ言っちゃダメだって。
勝てる要素ないのはわかってますよ、おれも。
[遠慮のない言葉には、苦笑と共に返した]
散歩ー、て。
……校内でするよか、中庭辺りの方がいいんでなぃ?
あ、外は寒いか。
[飛び上がる様子にきょとん、としつつも散歩、という返事>>155に、一人でボケて突っ込んだ。
それから、ホワイトボードを隠そうとする様子に、こてん、と首を傾げて]
つーか、パソ室に用事でも?
今から賑やかになるだろし、急ぎの用事でないなら、早目に済ませるか後に回すかした方がいーと思うけどなぁ。
[さらっと口にしたのは、そこで何があるか、を承知していると知れる言葉]
……最悪、とばっちりだけもらう事にもなりかねんし。
[相手の台詞に、ぱちぱち瞬きした。
これでもゲーム経験は長い。キーワードは自然、残った。
少し肩の力を抜いた]
あれ、じゃあPCルームにご用事ですか。
あー、一応、学校が舞台ですしイベントですもんね。
[顔の前にエアカメラをかざして、シャッター押す振りしながら首をかしげて、ジェスチャーだけで問うた]
[ちょっと脈が早くなって、どこかのスイッチかちりと入った]
とばっちりって……そんな過激なこと、するんですか?
[普段のポジションから、スタッフ側の人間と判断したようだ]
可愛い後輩の為なら信じてもらえるよう
二人で頑張ってみるか、な、響。
[友梨の言葉>>145に気を良くしたのか
ぽむぽむと響の肩を叩きながら頷いた。
安請け合いするな、とばかりの眼差しが響から向けられるが
受けた方は気にする風でもなく友梨に向き直り]
ガチ村の方に興味がわいたら声掛けて。
ボクに教えられることなら何でも教えるからさ。
[頭を使うことが愉しいと思っていたがそれは言わず
彼女の話を愉しそうに聞いて]
キャラを演じる、か。
どうせならキャラを通じてじゃなくて
こうして言葉を交わす方が……、なんて言ったら
RP村のプレイヤーに失礼かな。
[友梨>>146に囁けば直ぐに身を引いて]
そ、っか。
それは残念だな。
[緊張の面持ちが赤く染まる様には
ふ、っと笑みを零して]
ごめんね。
苛める気はなかったんだけど。
[表情がころころ変わる彼女を困らせてしまった事を詫びる]
そ、パソ室にお呼び出しされとりまして。
[>>159 瞬きの後の仕種に、およ? と首を傾げるものの。
ご同輩なのは、何となくだが察しがついた。
というよりは、このタイミングでここにいる、というのは他に思いつかないとも言うが]
んー、過激な事になるかどうかは、主催者次第じゃね?
俺の言うとばっちり、は、校内最強の雷が落ちてくるかも知れん、てことー。
[先の学長の言葉を思い出しつつ、ちょっと遠い目をして。
がじ、と後ろ頭を軽く掻いた]
―パソコン室―
何、……大丈夫ですか?
[響に遮られた佑一郎>>147の言葉がよく聞こえなかったのは幸いだったのかどうか。
聞き返しかけたが、青ざめる顔が見えたので意識はそっちに向いた。
それから友梨の顔が赤くなるのを見て、何かを悟ったか笑みを洩らしたりして]
……誰か来たかな。
[ふと声が聞こえた気がして、何気なく廊下のほうを見た]
――…気さく、ね。
[オブラートに包まれた桜子の言葉>>156で漸く察する。
馴れ馴れしいって事だろ、と響の呟きでそれは確信に変わり]
よく言われる、かな。
他の呼び方の方が良ければ、改めるよ。
[相手との距離を縮める為に名を呼ぶようにしていたが
嫌がる相手にそうするのは本意ではなかった。
さして気にする風でもなくさらとそう付け加える]
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