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[パレードから離れ、ニーナを自宅へと送っていく。
家の扉の前で飴と交換に荷物を渡せば、三度頭を下げられて。
律儀な少女に、男は少々悪戯っぽい笑みを向けた]
いえいえ、お駄賃もいただきましたし、どうぞお気になさらずに。
――と言ってもニーナさんは気になさるようですから、一つお願いを聞いてはいただけませんか。
なに、たいしたことはありません。
その…よろしければ一緒にサーカスに行っていただけませんか?
[照れくさそうに髪を掻きつつ、"お願い"する]
その、いい年をした男が独りでサーカスに行くのは悪目立ちしそうでして。町に着たばかりで一緒に行ってくれるような連れもいませんし…駄目でしょうか。
――ああ、ありがとうございます!
[荷物持ちの時と同じく、根負けしたのは少女の方だった。
小躍りしそうな男に、荷物を置いてくると告げて姿が消える]
ああ…よかった。
コーネリアスさんも楽しみに待ってらっしゃると言ってましたしね、うんうん。
[少々、仲人めいた台詞を呟きつつ待つことしばし。
やがて用意を終えた少女を伴い、いざ*サーカスへ*]
…本当によかった。
楽しみにお待ちしていますからね…団長もDOLLも"彼の方"も。
[もちろん私もですがと、喉の奥で笑いを*噛み殺す*]
[笑い終わったと思ったらまたくだらない駄洒落を思いついてクスクス笑いながら、碧い眼の学生に遅れないよう歩き出そうと足を踏み出したところで、不意に隣から軽業師が何かを差し出したので足を止めた]
あら…ありがとう。
[にこりと軽業師に微笑んでお礼をいいつつ差し出されたものを見ると、綺麗な包み紙に包まれたキャンディと招待券だった]
あ、ラッセル君!
レストランに行かなくてもいいわ、なんだかもらえたわ。
[ふい、と振り向く学生にヒラヒラと招待券を振ってみせる]
[貰ったキャンディをひとつラッセルの手にポンと渡そうとし、自分もひとつ口に入れながらパレードと共に歩く]
それにしても、こんなに招待券配ってて利益になるのかしらねぇ?
明日からはお金払ってきてもらえる、と面白さに自信があるのかしら?
あぁ、売店の儲けで利益になるとか…?
[商売人の血が口を動かす。]
あれだけ大きいと、移動も大変でしょうし…あら?何かしら、綺麗ね。
[後ろから、ドンっとお尻に子供がぶつかり、謝りながらも足は止まらず前へと走りさる。
その手にはいっぱいの白い花。
走る端から、ぽろぽろと両手からこぼれ落ちる。]
子供達も、花をこぼしたり鼻垂らしたり大変ね…ぷっ、くすくすくす…。
[相変わらず、楽しげにくすくす笑う。
走り回る子供達を見てなのか、自らの言葉になのかは分からないが、楽しそうにくすくす笑う。]
本当、愛おしい子たち。
[最後の呟きは、雑踏にまぎれて誰にも届かなかっただろう。]
[ニーナの歩調に合わせて、道を逆に辿ってゆく。
メインストリートに出ると、白の花々が絨毯のように道に残されていた]
おや、サーカスまでの道標のようですね。
辿っていけば入り口までご案内、でしょうか。
[気を引き立てようと口にした言葉は、少女へと届いただろうか。
賑やかに走り回る子供たちを楽しげに見ながら、男はぽつぽつと独り言のように言葉を零してゆく]
サーカスに行きたがるなんて子供っぽいでしょう?
…昔から私は美しいものが好きでしてね。
キャンデーもゼリービーンズも、その色とりどりの美しい粒を口にするのが嬉しくて。気がつけば自他共に認める甘党になっていました。
サーカスはね、風船やピエロ達の装い、パレードに火の花…私の好きなものがたくさん詰まっているんです。おもちゃ箱のように。
[隣を歩く少女の切りそろえられた髪が、しなやかに揺れる。
それを茶色のレンズ越しに目を細めて見やり、そっと顔を近づけ]
――満足するまで堪能しても、御菓子と違って中年太りにならないなんて最高でしょう?
[茶目っ気たっぷりに囁いて、にこやかな笑みを見せた]
本当に――最高ですよ。
団長に出会って、私は永遠の美というものを知りました。
[茶のレンズに隠された孔雀色の瞳が熱っぽく潤む]
[談笑しながら歩いて行くと、その横顔の向こうに良く見知った少女の顔を見つけた。
思わず顔をほころばせて手をあげ、声をかける。]
あ、ニーナじゃない?
ニーナ…に、あら、ヴィンセントさん?
[見知った顔の更に向こうに、太陽の光を反射させる眼鏡が見えた]
変わった組み合わせね、お知り合いだったのかしら?
[美しいものを見たいと願う心が、魔を引寄せたのだろうか。
医師として働く内に、身体から離れゆく魂の色に魅せられていくようになった。
しかし、どんなに美しい魂もやがて消えてしまう。
美しいものが見たくて、患者が手遅れになることの多い巡廻医師となり、そして――団長と"彼の方"に男は出会った]
団長にいただいた魂を狩るこの力。
全ては――*永遠の美の為に*
[ニーナの反応にも、穏やかな笑みを浮かべていたが。
耳に届いた声に、おやといった表情に変わる]
これはこれはレベッカさん。
それと…初めまして、お連れの方。私はヴィンセント=ウィスラーと申します。
ニーナさんには診療所でお世話になっているのですよ。
[巡廻医師でして、とにこやかに説明し]
薬の補充に立ち寄ったのですが、せっかくですしサーカスを楽しんでから次の町へ行こうと思いまして。
…はしゃいで熱を出す患者が増えるかもしれませんしね。
[嬉しそうに話すも、最後は少しだけ言い訳めいていただろうか]
[ヴィンセントの声にあぁ、とニーナを見て]
そっか、診療所か。お薬って言ってましたものね。
その荷物はニーナのね?ニーナったら、旅のお医者様を使うなんて。
[少女が慌てて紡ぐ言葉に、声を立てて笑った]
[デートかな、との呟きに思わず笑み]
そんな、年齢倍ほどの私じゃラッセル君が可哀相だわ?
イライラッセルってするかも?
んー、いまいちね。
[腕を組んで眉間に皺を寄せてみた]
[いつも持っている革の鞄を差され、慌てるニーナを援護するように口を開き]
いえいえ、これは私の仕事道具ですよ。持っていないと落ち着かなくてね。
荷物持ちはもう終了です。ほら、お駄賃もちゃんといただきましたし、お願いも聞いてもらいました。だからニーナさんは全然悪くないんですよ。
[荷物持ち自体は肯定にしたことに*気付いているのかいないのか*]
あら、本当だわ、ニーナの鞄じゃなかったわ。
ごめんなさい、私ったら何を見間違えたのかしら。
私も、はしゃいで熱を出しちゃいそうなひとりね。
[小さく舌を出してコツンと自分の頭にゲンコツを当ててみせた]
でもお駄賃ってやっぱりニーナったら使ったのね?ふふふ。
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