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…男性に送られるなんて、いつ以来かな。
[独白は、微妙な色を帯びる]
でも、助かるよ。慣れた場所はともかく、此処で迷うのは一大事だ。
…旧知の……?
旅籠にどなたかいらっしゃるのかな?
[きょとりとしつつ、歩みを進め]
はたから見れば、逆に見えるんだろうけどね。
[首を軽く横にかしげながら裕樹を見上げながらくすりと微笑みかけて、
そのしぐさと二人の状態はまさに性別逆転状態とかきっと突っ込む人がいたら琉璃が切れるだろう。]
なれない道は大変だからね。
最悪野宿だなんて笑えないし。
[続く質問には]
うん、旅籠の息子の孝博って。
たぶんあってるんじゃないかな?
ああ。やべ。
俺は情報収集中だった。
すっかり話し込んじまったぜ。
っつーわけで、俺も離れるよ。
大人達は、かくして、闇に消えるってな。
じゃな。
[言って、利吉がタバコ片手に、ゆっくりとその場から*離れていった*]
[その感覚の違いなど、少女は理解できませんでした。
だからこそ、そこに留まり、それを嬉しいと*思いました*]
――うん、 よろしく、 るり。たかひろ。
巫女に呼ばれて、魅入られた。
琉璃サンに、涼チャンと・・・オレが?
・・・・ッハ。
夢みてェ。
[独りきりでかれはわらう。
その顔を見る者はいないけれど。]
おう、お休みおっさん。
と、確かにもう暗いな。
俺も宿に戻るか。
祭りは明日、ね。もう俺の用事はケリがついてるが…。まぁせっかくだし見物していくことにするぜ。
じゃ、またなー。
[その場の面々に挨拶し、踵を返す。]
なぁんだ、四歳差じゃんー
[しっかり真顔で言い切る。だってそうじゃん。
それから、こっくり頷いた。]
うん。かわいい、呼び方。はるちゃん。
――って、りきっちゃんまたね!
逆に見えても俺は構わないが…。
まあ少なくとも、現状は互いに理解があるし、それで良いんじゃないか?
[語りつつ歩く内、旅籠は眼の前に]
孝博…?ああ、一瞬だけ会ったな。
仕事の早い男の子だ。
[思い出して、くすりと笑う]
[小百合の立ち去り際の言葉を僅かにいぶかしむものの]
……ああ、そうだな。
だが、むしろその言葉は綾野に掛けるべき言葉だと思うぞ。
[追求はこなかった。表情は変えない。自然と流すように]
ええ。そうですね…何一つ動かない状態だと…徐々に沈殿していきますからね…
まあそれにしても、孝博は変わりかたは大きいとは思いますが
[微かな苦笑。
そして、自分はあまり変わっていないと思うが、はたしてどうだろうか?とも己で考えつつ]
ええ。皆。…おや、綾野さんが?それは初耳でしたが
[とはいえ、まるでおかしいことでもないわけだが]
ああ、だから、史人も戻ってきたのですかね
[まだ出会ってこそいないが戻ってきているらしい史人を考えれば、そこでやっと合点がいく]
[旅籠の見える辺りまで来た頃、名前を呼ぶ声が聞こえたか、ふと顔を上げた。]
ん、アレ・・・
琉璃サン?・・・・と、昨日の。
[3年振りでも、彼女――もとい彼の姿は見紛えようもなく。
その隣に昨日の客も見えて、出した声は届いただろうか。]
[そのまま座して喋り、旅籠に入ってきた面々をみて多少驚きながらも久方ぶりに会う地元のものであれ、外のものであれに挨拶や軽く近況のことなどを交わせば、その後あてがわれた部屋に*引っ込むだろうか*]
私、小説書いて、出版してるから、少しだけ、外と関わることがあるんだけど、ここが、取り残されてるような、印象を受ける時が、あるんだ。
外では、当たり前のことが、ここには、無い感じで。
何だか、寂しい、感じが、するの。
孝博君は……確かに、変わりすぎかも。
最初、面影探すのが、大変だった。
[その時のことを思い出して、クスリと笑った]
そう。
だから、史人も、呼び出された、みたい。
玲ちゃんに、まくし立てられた、みたいだよ。
[小さく笑いながら、余計な情報も付け加えてみたり]
よろしく、りょう。
[孝博から来る意識には]
夢だったら、よかったのにね。
ある意味は夢のよのうなひと時が?
夢と現の狭間に、
まどろみ、堕ちて、
巫女の声に誘われ、
捧ぐは…
[歌うような旋律を乗せた意識が伝わるだろうか]
[戻る道が孝博とは違ったのか、途中誰とも会わずに。
結果的に旅籠に先に戻り、中に居た榛名にこんにちはと軽く会釈し、傍に居た蓮実には、少し驚いた。]
蓮実さん?あれ?久しぶりー。
奇遇というか、こんな所で会えるなんて思わなかったわ。
[思わぬ知り合いの顔に、驚いた。]
噂をすれば、影が…と言うやつかな。
[後ろからの声に、どうも、と手を上げ。
旅籠の扉を開いて中へと]
……蓮実?
………噂をしたつもりはないんだが。
どうしたんだ?また旅行の最中か?
[親しげに声をかけ、近くの榛名に気付けば頭を下げた]
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