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─二階・自室─
───ぅ、ぐ……。
[左手で口を押さえ、右手で胸元を握り締めて。どこか苦しげに表情を歪めた。縹色には薄っすらと、透明な滴]
……父さん、母さん……。
[小さな呟きは虚空へと消えて行く。今は楽しかった記憶はなりを潜め、悲しい記憶が身を支配し。それでも、確かめなきゃと、思考が働いた。荷物をベッドの上に置いたまま、部屋を出て一度階下へと戻る]
─ →広間─
[部屋に居るうちに既に数名が広間から消えていて。説明と言う一仕事を終えた祖父が一息ついていた]
……ジジイ、さっきの話。
時間空いたなら部屋に来て。
[端的に告げると、祖父は直ぐにこちらへと近付いて来た。そのまま案内するよに自室へと戻る。その間、祖父とは何も喋らなかった]
─二階・自室─
[部屋に祖父を迎えると、直ぐに扉を閉めて。どこに座るでもなくそのまま口を開いた]
単刀直入に聞くよ。
───父さんと母さんは、人狼のせいで死んだの?
[事故と聞いていた両親の死。祖父が自分を外に出したがらない理由。今回の事件の傷痕から人狼の可能性を強く見た理由。それらのピースを組み合わせ、浮かんだ疑問を口にする]
傷痕、見たことあるからそうやって確信を持って言えるんだろ?
父さんと母さんが死んだ時、ボクは二人の顔すら見せて貰えなかった。
見せたくない何かが、あったんじゃないの───?
[疑問を口にする間、祖父は黙り込んだままだった。真剣な眼差しでこちらを見ていた。イレーネもまた、真っ直ぐ祖父に縹色を向ける。長い沈黙を破ったのは、祖父の溜息だった]
[父には獣の爪痕が、母には人の手による傷痕があったと言う。祖父は、父の受けた傷痕が今回の被害者の傷痕と良く似ていたと言った]
爪痕と、傷痕───。
[想像しかけて、止めた。両手で身を抱いて、ぶると身震いする]
”死ぬ時は一緒が良いね”───。
[不意に聲に乗ったのは、生前母が父に言っていた言葉]
父さんは、爪痕。母さんは、傷痕。
もし、一緒に死ぬためにそんな傷がついたとしたら。
母さんは、もしかして……。
じん、ろう───。
[だったの?と言う聲は途切れた。何故かは分からないけれど、そう思った。自分が人狼だと言われたせいだろうか]
………ジジイが、ここに人狼が居ると思った理由は、分かった。
けど、本当に居るの?
これだけ騒いで勘違いでした、とかなったら、ホントにボケ疑われるよ。
[視線を落としながら言葉を紡ぐ。返って来たのは、だから調べるんだ、と言う言葉。視線を祖父へと戻し、縹色を細める。これ以上は何を言っても無駄と思い、祖父を部屋から出した]
[疑いを持つ祖父の目。怖いと思った。部屋から出す前に一つ、訊ねる]
…もし、人狼が居たとしたら。
どう、するんだ?
[恐る恐る、と言うよな雰囲気で訊ねる。少しの沈黙の後、祖父はその対処法を口にした]
───ころす、って。
そりゃ、お伽噺の人狼は凶暴だって言うけど。
ここに集められた人の中に居るにしても、ほとんどがこの村に関わる人なんだよ!?
殺すしかないなんて、そんな───。
[真剣な祖父の目は冗談ではないと物語っていて。その矛先が自分に向かうのだと思うとガタガタと身体が震えそうになった。それ以上何も言えずに居ると、祖父はそのまま部屋を出て行く]
[祖父が立ち去った後、何も言わぬままにベッドへと近付き、倒れ込む]
……喩え父さんと母さんが死んだのが人狼のせいだとしても。
ここに人狼が居るなんて───そんなの、うそだ。
[顔見知りの多い容疑者達。唯一疑えるのは評判の悪い商人くらいだった。人狼は居ないと願うよな言葉。ベッドのシーツに顔を埋め、ぎり、とシーツを*握り締めた*]
―二階/最奥の部屋―
[といっても、大した荷物は入っていない。
何枚かの衣服に申し訳程度の筆記用具、そしてぼろぼろになった聖書。
――使い込まれたからとの理由でもフォローできないかもしれない。それくらい、神の言葉を記した書物は損壊していた]
『お伽噺』……ってか。
ったく、どんな面して――
[噛み締めた歯の隙間から、低い呻きが漏れた。
いくら追放されたといっても、結局自分は修道士なのだ。
『仕事は与えられるだろう』。
やがて唇にうっすらと血が滲んでいる事を自覚し、修道士はそこでようやく全身に込められていた力を抜いたのだった]
[人狼の存在を否定したことで、また胸に痛みを感じる。ぐっと胸元を抑えつけた]
何で、ボクが───。
[人狼なんだ。己を呪うよな言葉は痛みにより聲とならなかった。両親が人狼と関わり死んだこと。母が人狼であった可能性。もはや信じざるを得ない状況となっていた]
―広間―
[ローザの声>>110が耳に届いたが、信用されている事にちょっと喜んでしまったので、幸せな事に後半の撲殺部分は脳まで到達しなかった。
とはいえ、ここにいる連中は大概みんな、そんな感じで疑えない。まさかあいつが…的な思惑。
それが当てはまらないのは他所から来た者、という事になるのだが。グラーツその1その2、ルディン、最後に集められた金髪の者。]
人狼かー…人狼、人狼…。
[うーんと顔は伏せたまま、ぶつぶつ呟いていたら広間から人はとんと少なくなっていた。
一応大丈夫かと様子見に、団員の一人が覗き込みに来たところで。]
そうだ!
[がばりと顔を上げて団員を驚かせてから。そいつが逃げないように腕ををひっ捕まえて。]
あーあのさ、悪いんだけど伝言頼めるか?
母さんに………団の仕事でしばらく帰れなくなるって。
人狼の事は言わなくていい。疑いが晴れればすぐ帰れるさ。
[頼むと頭を下げられると団員も断る事はせず、頑張れと軽く肩を叩かれた。]
おうっ、まかせろ。
[そう団員を見送ってから、自分も部屋を借りて休むことにした。]
―二階:個室―
[少年は喉の渇きに目を覚ます。
着替えはあっても、寝巻きまでは持って来ていない。目を擦りつつ寝台から起き上がると、傍の椅子に引っ掛けていたカーディガンを羽織り、ストールを緩く首に巻いた。
眠るときにもブローチは付けたままで、薄闇の中、首元で鈍い赤色を湛えていた。
その色が目に入り、鉄紺を返してしまったことを思い出す。
しかしそれより少年の思考を支配するのは、]
……人狼、か。
[その存在。
己の身を守るものなど、作業用の小さなナイフ一本くらい。この状況で、それを持ち歩く気にもなれなかった。
手ぶらのままに部屋を出て眠るものを起こさぬよう、足音を潜めて階下に向かう]
―二階:個室―
[みしみしっと骨が軋んだ。少年は顔を顰める]
――うぅ、僕の馬鹿。
[転寝がしっかりと睡眠に変わり、起きたのは疲れが癒えてから。
体は軋み、いつの間にやら下敷きにしていた本の痕が確りと頬に残されている]
水、飲もう。
あと温かいものを飲まなければ。
寧ろストレッチをするべき…か。
[背骨をパキリと鳴らして、顔を顰めた。廊下へ出て、階下へと向かうことにする。
左手は左の頬、つまり痕が残っているほうに当てられて、隠されている]
―一階:台所―
[階段を下りた先には、静寂が満ちていた。
廊下を歩み台所へと入り込むも、水瓶の中身は心もとない]
水、汲んでこないと……汲める、かな。
[体力に自信のない少年は、なんとも情けない顔をして独り言ちた。
ひとまず勝手口の扉を開いて押さえを置く。
外には見張りの自衛団員の姿があった。扉の開く音に目を向けた彼に小さく会釈をする。人狼の候補者として自分達を見ているのかと思うと、昨日より複雑な心中になった]
―一階:広間周辺→台所―
[階段をゆっくり静かに(そうせざるを得ない身体的状況)降りて、階下にたどり着く頃。
しんと冷えた一階で、風が動いたような気がした。より寒い。
頬から肩、背中の方へ手を移して、少し強めに抑えながらそちらへ向かった]
どなたかいらっしゃるんです?
[声をかけてから、ひょいと顔を覗かせた]
[少年が傍らの桶を持ち上げ、外へ出ようとしたところで声がかかる。
聞き覚えのほとんどない声に、思わず身が竦み、素早く向ける視線は警戒心の篭ったものになる]
あ、……えぇ、と。はい。
外からいらした方、でしたよね。
[見えた姿に、昨日、見かけるだけはした人物と悟り声を返せど、初見の余所者相手では緊張は解けなかった]
…………水が、必要ですか?
すみません、今、切れているみたいで……汲んで、きます。
─二階・個室─
[小雪のちらつく天気では、空の様子を見る事もできず。
結局、選べたのは早目の就寝。
翌日、目覚めを呼び込んだのは、猫がてちてちと頬を叩く感触]
……なんですかぁ、ユエ……。
[寝ぼけた声を上げてから、状況を思い出す。
そうだった、と嘆息して]
……はいはい、食事ですね。
ついでに、全員分の朝食作っておきますか。
[そんな呟きをもらしつつ、部屋を出て。
足を向けるのは、階下]
―二階/最奥の部屋―
[顔をあげた。
小さく身震いをする。昨晩はそのまま眠りこんでしまったらしい。
やれやれと掌で顔を覆って、腰を上げる]
……。
[そのまま無言で、廊下に続く扉を開いた]
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