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[広場に近づくにつれ、響く音楽が大きくなる。
陽気で軽快なその音色だが、今は、違和感が強く感じられ]
……波長があわなくなった……ってとこですか。
[冗談めかして呟きつつ、無意識の内に肩から提げた鞄の紐を握る手に力を込める。
黒猫が、案ずるようになぁう、と鳴いた]
どうしましょうって。
……で、消えても身体は、ええと。
アーヴァインさんの時もだけど、あるんだよね?
本当、よっくわかんない話だけどさ。
それが出来ればいいんですがね。
でも、元に戻す方法なんて、判らないですよ。
私は、二度と戻れないって聞いてますし。
[ますます困り顔]
いっそのこと、私の魂を切り離して迎えに行くとか出来たらいいんですけど。
んー、じゃあそうしてみる?
だって、おれにはできないしさ。
それで戻ってくるならいいんじゃないかなぁ。
って思うんだけど、どうだろ。
男は女を守らなきゃいけないんだから、やっちゃったっていうなら当然それくらい出来るよね?
……悩んでても始まらない、と。
気合、入れて行きましょう。
[軽い口調で言いつつ。不安げな声を上げる黒猫には、心配すんな、と笑みを向けて。
広場へと向けて歩いて行けば、やがて、金と銀とが目に入るだろうか]
……ま、それは冗談にして。
んー、しばらく考えててよ。
その間さ、色々見てくるよ。
ね、今日の目玉はなに? あ。あのピエロはいらないよ。
[うーん、と考え込む仕草]
そうですねえ、もう一人占い師がいれば出来るかもしれませんが、さすがに自分で自分を占うのは無理ですし。
あとは…いや、これはまずいな。
[ぶんぶんと頭を振る]
……おやま、御揃いで。
[そちらへ向けて歩み寄り、軽い口調で声をかける。
黒猫も、挨拶するように尻尾を振って]
なにやら深刻なご様子で、何か秘密の相談会ですか、と。
なんだ、冗談ですか?
本気にして損したなあ…。
あ、お勧めは、やっぱり氷柱の美女ですね、少し氷が溶けて一段と綺麗ですよ。
最終日には、大掛かりな仕掛けがあるそうなんで、楽しみにしていてください。
あら…こんにちは。
[コーネリアスとハーヴェイを見つけて手をふった。
その向こうに、リックを見つけるとちょっぴり舌を出して。]
あ、本気にしてたの。じゃあやろうよー。
なんてね。
んー危ないっていうの、忘れられるわけないと思うけど。
どういうことか聞いておかないともっと危ないと思うよ。だって、それをおれがやってしまったりしたら、大変でしょ?
んーと。
最終日かー。じゃあそれまでに、何かつなぎであるんじゃないの?
昨日みたいに新しい人とかさ。あきさせないためにそういうのやってるんじゃない?
なんて思ったりするんだけどな
[レベッカにも会釈して、小さく溜め息をつく]
何だか昨日の再現みたいになってきましたねえ。
[ニーナさんが居ませんけど、と小声で付け加え]
[リックから聞いた説明に、ほんの一瞬、表情は険しくなるか。
それから、ぐるりと周囲を見回して]
……なるほどね。
それで、今朝、『視えた』……って訳か。
[ため息混じりに言いつつ、ぐしゃりと前髪をかき上げて。
レベッカの声が聞こえれば、そちらに向けて手を振る]
一人で勝手に出来ることじゃありませんから、其の点は大丈夫ですよ。出来る人も限られてますし…て、だから忘れてくださいってば。
[リックの言葉に手をひらひらと振る]
そうですね、今日の人気は新人の妖精さんかな。
可愛らしくて評判ですよ。確かナイフ投げの実演に出演してるはずです。
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