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─回想/広間─
そりゃどーゆーいみだ。
[しゃあしゃあと答えられて>>137、オレはじと目になった]
オレだって男なんだぞ。
[何でそんなに女々しく思われてんだ。
……すいませんね、ガキで女々しくて。
結局、オレの表情は一旦拗ね顔に近いものになった。
それがダメなんだろうと思いつつも、直ぐに直せるものでもない]
…ん、んー。
お茶、頼む。
[オレは待ってるとの言葉に一瞬迷って悩む素振りを見せたけど、茶を頼み、片付けと風呂に行って来ることにした(>>117へ)]
─昨夜/ →浴室→広間─
[浴室に入るのはゼルギウスが出て来てからになるかな。
仮に一緒でも、と言われてもオレは辞退した。
一人で居る時間必要なんじゃないかな、と思ったから。
一緒に入った方が良いとか言われたなら、入ったかも知れないけど。
ともあれオレは風呂でさっぱりしてから広間に戻ることになる]
[広間で茶を用意していたゲルダと合流し、茶を貰って中からも身体を温める。
…妙に落ち着いた気はする。
でも食欲は出なくて、アーベルの用意した食事>>142には手を付けなかった。
手を付けられなかった]
─昨夜/ →自室─
[ゲルダが部屋に戻る時は、何かあったらダメだからと、オレは一緒に行くことを申し出る。
頼りないとか言われたかもしれないけど、オレは頑として譲らなかった。
ゲルダがさっさと二階に上ったとしても、オレもその後に続き、部屋に入るのを確認してから、オレも隣の自室へと入って行く。
何も起こらなければ良いと思いながら、何かが起こる確信めいたものが胸中にあった。
それを胸に、オレは眠りへと落ちて行く。
夜中に隣でゲルダが苦しんでても、悲しいことにオレは気付くことが出来なかった]
[事を起こすのはオレ自身。
ゲルダの事に気付けなかったのは部屋に居なかったから。
そして、ゲルダが苦しむ原因を作ったのは、オレ自身だった]
[オレは未だ蒼花について何も知らぬまま、まどろみの中で朱花の余韻に浸っていた。
甘美なる果肉の感覚は未だ舌の上にあり、その味は何物にも比べがたい。
──ああ、もう一つも喰いたいなぁ。
隣に在ると知らぬまま、オレの想いは膨らんでいく。
そうして、夜は更けて行ったのだ]
─翌朝/自室─
[染み付いた生活サイクルはどんな時でも崩れる様子は無く。
オレが目を覚ましたのはやっぱり他より少し遅い。
今回は劈くような叫び声も無かったから、特に目覚めは遅かった]
ふ、ぁ。
[欠伸をして目を擦り、鏡無しで髪を櫛で梳く。
仕草だけなら女性に思われるだろうが、残念ながらオレは男だ。
昨日と同じようにキルシュヴァッサーの刺激で目を覚まし、支度を整えて部屋を出た]
─ →広間─
[広間は既に人の気配と暖炉の温かみがあった。
けれど昨日以上に空気が重い気がする]
……まさかと、思うけど……?
[状況は昨日の朝と似ていた。
昨日はエーリッヒだったけど、今回はナターリエとライヒアルト。
対象が誰なのか、容易に想像出来た]
…なぁ、どこ?
[想像した人物と最後に別れたのは多分オレだったろうから、どこで起きたのかが気になった。
問いに答えたのは誰だったか。
運ぶと言う話を聞いたなら、微力ながらも手は貸すことに*なるだろう*]
[襲われたのが誰なのか、どこで起きたのか。
そんなものはとうに知ってる。
何せ、やったのはオレなんだから。
仕留めたのはリートだったけどな]
───りぃーとぉ。
どうしたよ?
[人の姿で血に濡れるリートに、オレは何でもないように聲をかける。
やっぱショックだったかね? 慕う奴を自分で襲っちまったってのは。
知った奴が死んでも平然としてるオレは、どこか箍が外れてるのかもしれねぇな]
次、どうすっか。
朱花喰えたし、一旦別の奴でも良いかもな。
[紡ぐ聲は愉悦しか*含んでいない*]
[女の嗚咽が届く範囲に自衛団員は居ない。
今、心を占めるのは獣に喰らわれ命を落したクレメンスの事だけ。
だから自衛団員が撤退している事に女が気付くのはもう少し後の事。
ゲルダ>>141に声を掛けられるまで、彼女の存在にも気付けなかった。
優しく撫でる彼女の手が、義兄の其れを思い出させる。
手の大きさも撫で方も違うのにささやかな相似だけで重ねてしまう。
顔を上げて滲んだ視界に彼女をみた]
……ゲルダさ、ん。
[中へと誘う声がして、義兄へと向けられる名残惜しげな眼差し。
こく、と頷いて力なく立ち上がる]
ラーイ……。
[おとうとが何を抱えているかは知れども
昨夜何があったか知らぬ女はただ名を呼んで]
[ゲルダから朱花という言葉が聞こえれば
やり切れぬような吐息が零れた]
――…はい、おにいさまは、朱花、でした。
[花の模様も色さえも分からぬ無残な遺体。
双花ではなく朱花と言った彼女の言葉。
何処かでひっかかりを覚えるけれど
このときはまだそのひっかかりを明確にすることも
彼女に問い掛けることも出来ぬまま
ゲルダとと共に広間へと行き暖炉の傍の席に座った]
[玄関でクレメンスが居る場所を聞いたアーベル。
部屋に運ぶと聞こえたけれど
彼の姿をみればまた取り乱してしまいそうで手伝うとは言えなかった。
広間で暖炉の火をぼんやりと見詰める。
心此処に在らずというった態。
けれどエルゼリート声が聞こえればピクと反応を示し]
……玄関を、出て、右手の方に。
[何があったか察しているだろう気配と問いに
ポツ、と義兄の眠る場所を返した**]
―昨夜回想/広間―
[エルゼリートの拗ねる顔には、楽しげに笑って「はいはい」なんて言葉で流しておいた。
お茶をと言われると頷いて、レモングラスだけの葉を、いつもより少なめに入れる。
匂いが混ざって危険なことにならないように、という、匂いを薄くする配慮。
他にも人がいたら、そっと差し出すくらいはした。
食事は明日食べるつもりで部屋に戻ろうとするが]
一緒に?
大丈夫だよ、すぐそこまでの距離だし。
[しかし結局のところ、こちらが折れる形となった]
変なところで心配性だね、エルは。
まぁ。ありがとう。…おやすみ。
[ひらりと手を振って、昨日の夜は、部屋に戻ったのだった]
― 朝/外→広間 ―
[ナターリエが立ち上がり、ライヒアルトを呼ぶ。
玄関の扉へと向かい、その扉を開いて二人を待った。
朱花だったという言葉に、頷く。
自分が言ったことが、どういうことか、頭の中ではまだ理解できていなかった。
アーベルに玄関で尋ねられれば、表情も言葉も淡々とした調子でクレメンスの死、そして遺体の場所を伝える。
皮肉げな言葉には、かすかな笑みさえ浮かべた。]
そうだね、生きてるんだし。
[それからアーベルが動いてくれるのを見て、ナターリエたちをソファへと誘導する。
そのまますぐに、厨房に向かった。エルゼリートが来たのは、そのあとだろう]
― →厨房→広間 ―
[昨日と同じように、食料庫からとって来た牛乳を温める。
使い終わってしまったほうが良いだろうか、なんて考えているうちに、少し多めの量が鍋に入った。
そこまできて漸く、朱花が死んだ、ということと、クレメンスが死んだ、ということが結びついた。
昨日、エーリッヒへとミルクをすすめた司祭は、もう居ない]
……参っちゃ駄目だろ、僕が。
[熱を持っているような蒼い痣は、どこかだるいように思える。
はやく人狼を殺さなければと逸る心、本能を押さえつけようとすると、それは余計に増したけれど、軽く頭を振って、ちょうど良くなったホットミルクをカップへと移す。
広間に持ってゆくと、それをそっと、手渡すのだった**]
―回想 昨夜広間―
あのなぁ、アーベル。
ブリジット任せながらお前掃除なんてできんだろ。
大丈夫とは言えんが、これでも薬師の見習いでもやってりゃ人が死んでいく姿ってのは見てしまうもんだからな…
[とアーベル>>68に答える。ブリジットの眼差し>>63には返事をしたときに気づいたが、発作がおきそうにない様子にひそりと安堵する]
ありがと、エルゼさん。
そうですね。固まると取り辛いので溜まりのほうを優先で
[そして掃除を続行のところで、自然とエルゼ>>73に手伝ってもらうことに感謝の言葉等を口にしながらしばらく考え事をするように。
そして随分と進んだところでか、先にエルゼに浴室へと促される言葉に甘えて浴室に向かうのと、ゲルダがエルゼへと話しかけるのはすれ違ったか。なにはともあれ、エルゼとともになどということもなく一度着替えをもってくるため部屋へと戻った後浴室へと向かった。]
―回想 夜の浴室―
ぁー…全く…いい加減に…
[自衛団長が、エーリッヒが湯に映ってる。
真実は如何なるものであれ、今この目で映し出されてるのは、恨みがましくこちらを見詰める四つの眼]
無力だなぁ…
[悲しさとやるせなさとをいり交えた声はぽつり。吐露された感情はその一瞬でありその後に風呂から上がり着替えると部屋へと戻っていった]
―二階 自室―
[なぜだか、ほんの少しの喪失感を覚えて目が覚めた。
それは...は知らぬことが、支えるべき花の一つを失ったためか]
人狼…か
[見つけてそして…そう考えたとき一際大きく心臓がどくんとなり、そこよりなぜだか甘美な響きが広がっていって、眉を顰める]
[そして、寝台の横の机に置いてある水差しを見る。
意識してそれを眺めることはしない。
でも、悲鳴が上がることはなかった朝であってもきっと誰か亡くなっているだろう。
そんな妙な確信を抱きながらしばし布団の暖気に*身を任せていた*]
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