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私も、ベアトリーチェ殿と一緒にいたいです。
でも、これがあることに、気付かれてしまったから。
だから、ベアトリーチェ殿に渡すときは、
私が、持っていったように見せます。
[にこりと笑って]
触ってもだいじょうぶですよ。
でも、ぜったいみつからないように、こっそりね?
[首飾りを手に乗せて、触りますか?と。]
…すごいね。
――けんなのに、かたち、かわるんだ。
[闇竜の言葉に再び幼子の視線は首飾りへと注がれる。
やはりあの腕輪は剣に関与するものであったのだと幼子が安堵すると同時
続く言葉に、幼子は困惑を隠せぬようであった。]
…どうして?
おじいちゃんは、おうさま出したくないの?
[闇竜殿の説明は、幼子には不可解だとばかり困惑の色のまま首を傾ぐ。
仔は元を正せば父に会いたいだけではあったが、他の者にとっても王たる者達が居らぬ事は諸々に支障を来たすと云う事も重々に理解していた。
時折――例えば陽光の仔がそうで在ったように、中に居る王の一人の不機嫌に寄って誰かが中へと連れ込まれるとも聞及んでいた故、
尚更仔にとっては早く場から出さなければという思いもあったからであろうが。]
王様を出したくないのじゃなくて、本当の剣になったら、
とっても強いから、ザムエル殿には、使いこなせないんです。
[嘘ではない。
困ったように微笑んで。]
でも、誰かは、使いこなせるかもしれないでしょう?
挑戦しなくちゃ、出来ません。
今は、大人しい剣だけど、本当の剣になったら、とても意地悪なんです。
その挑戦が失敗したら、たいへんなことになっちゃうって、ザムエル殿は思っているんですよ。
――でも、早くしないと。
[眉を顰める。
ようやく、休ませたアーベルを思い返していたが、仔には伝わらないだろう。]
きづかれたら、だめなの?
中に、いれられちゃう? …だれに?
[笑みを向けられながらも告げられる言葉に、幼子は困惑のままも頷かざるを得ないようであった。
二対の剣が揃わねば、父に会う事が出来ぬと知ったばかりだと云うに、その一対が万が一中へと行ってしまえばそれすら叶わなくなってしまう。
幼子にとって、それは避けるべきでもあった。]
…こっそり。
[手に乗せられた首飾りをまじと見つめた後、恐る恐る指先にて触れる。
ひやりと硬質な冷たさはあるが、やはり見ただけでは剣とは思えぬ様であった。
不思議そうにじつと視線を注ぐ。]
……だから、あとで。
あなたに剣を渡します。
でも、お願いがあるんです。
それを。
[少し考えて]
ノーラ殿か、わたしの名前を、ちゃんと知っている人に、渡してください。
ベアトリーチェ殿が、もし怪我をしてしまったら、わたしはとても悲しいですから。
[首飾りに触れるベアトリーチェをそっと撫でて。]
わたしの、本当の名前を。
あなたにお教えします。
[微笑んで、その名を口にのぼらせた**]
…そっか。
そんなに、すごいけん、なんだね。
[それでは致し方ないやも知れぬ。
仔も始めは危ないと云われていた、地竜殿ですら使いこなせぬと謂うのなれば余程であろう。闇竜殿の困ったような笑みに幼子は同様の表情を浮かべる。]
……いじわるな、けんなの?
けんなのに、つかってもらうの、きらいなのかな。
はやくしないと、…たいへん?
[闇竜殿の言葉と表情にか、幼子が同じように眉を顰める。
その意図は掴めねども尋常で無い事だけは汲み取れたか。]
…うん、わかった。
[怪我をされては悲しいのだと聞いたのは、前は欠片に触れてしまった時か。
其れを思い出したのやも知れぬ、闇竜殿の願いとやらを聞きし幼子は素直に一つ頷くと
忘れぬようにか反芻するの様に一度口の中で繰り返す。
――今では随分と親しくなった影竜殿か、彼の竜の名を知っている者へと。
其処まで思考を巡らせ、仔ははたと思い当たったか一つ瞬いた。]
…オトの、なまえ?
[恐らくにも、皆知っているのでは無いかと驚いたように僅か首を傾いで
しかしその手に撫でられると、仔は闇竜殿を真直ぐに見つめた。
その様な意味では無いと、幼子の理解に到るのはこの後の言葉。]
――ほんとう、の。
[笑みと共に告げられる名を、仔は胸の内に秘め隠す。
それを告げるのは、氷竜殿にもましては常従う黄蛇にも許されておらぬのだと自らに言い*聞かせて*]
―とある部屋―
[オティーリエが結界から戻る頃、青年が居たのは随行者として与えられた部屋ではなかった。眠りの間、部屋に訪ねて来る者を避ける為に客用の空室の一つに滑り込む。窓の外は暗く、カーテンが閉じられた部屋の中は淡い闇に沈んでいた。
やがて心話を交わしたオティーリエが表れ、部屋の中に闇が満ちる]
えぇ、おやすみなさい――…
[――…ありがとう、
甘えるように心寄せたのを最後に、安らぎの闇が導く眠りに落ちた]
内緒ですよ
[幼き子は、真剣に聞いてくれている。
頭をなでて、それから首飾りを戻して、立ち上がった。]
さぁ、ナギ殿もブリジット殿も起きてきてしまいますよ?
戻って、笑ってあげて下さい。
また、後で会いましょうね。
[名残りおしげに、身を起こし。
手を振って、部屋をあとにした。
向かうは、*食堂*]
―東殿/回廊―
[外見は変わらないけれど十分な休息を経て、青年は回廊へと滑り出た。求めるものはただ一つ]
……後で、という事でしたが。
どこにいらっしゃるやら。
[大地の老竜を探し動き出す。そして影輝の姿も]
―食堂―
[スープをかき混ぜながら、老君を待つ。
首飾りに、彼の竜が気づかないわけがない。]
[ため息を吐いて、目を閉じた。]
[回廊に漂うスープの香りに、青年はふと足を止めた]
食事は必要不可欠ではないけれど…集まってくるかな。
[あてもなく動くよりもいいだろうと香りの先である食堂へ向かう]
風は止み、雷は止めども、水は波高くうねり続ける――…
それに――…属するがゆえに、危険。
[その呟きを耳にしたものは――モノは、居ただろうか。
青年は口元の笑みを深めて、食堂の扉を開けた]
―食堂―
[此方のあても外れたらしく、未だ目的の竜の姿は見られない様子だった。
台所の方からかかる声に眼鏡の奥の紫紺を向けて微笑む]
……いえ。
ですが、十分に満ちましたから。
[安らかな眠りで精神の竜は満ち足りていたから、そう告げて中へと入る]
あぁ、もしよろしければお茶をいただきたいかな。
[翠を見た視線は流れて、月闇の竜の手元へ留まる]
茉莉花茶で、よろしいでしょうか?
[微笑みのままに尋ね]
満ちていらっしゃるなら良かったです。
最近、いろいろありましたから……
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