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―二階・イレーネの部屋の前あたり―
あ。
[さっきの違和感を、何だか悟る]
目が、
金色。
[呟く。
イレーネを見詰める。
ぎゅっと手に力が入って、痛みが増して、そういえば破片を持っていたことに気付いた。
それでも、取り落とすことは出来ない。
死にたくないから]
[一時は、護り手たる少年は、ユリアンに刃を向けられたウェンデルへと、その力を向けようとした。しかし赤石は何も反応しない。
その理由は即座に知らされることとなった。
己のよく知る幼なじみの、知らない声によって。]
――……レーネ?
[手にはますますの力が篭る。
押さえる手の下、心臓が、大きく震えた気がした]
なに、言い出すの。
[足が動く。
ウェンデルもユリアンも、他の皆の存在も、目に入らない。
扉の傍にある、少女の方へと]
エーリッヒさんが、
最後に、
人質に、してたのは……
もしかして
[相反する声を聞く。
ただ、見ているだけで、動くことはできないけれど]
[ユリアンの向こうからイレーネの声が聞こえた気がした。
しかし、聞き慣れた声とは違う響きに、嫌な汗がじとりと手を伝う。
鉈を握った手は、自分の後ろに置き、隠していた]
あぁ?
お前、なにふざけた事を―!
[ふざけた調子のユリアンに近寄りかけて、手から血を流すウェンデルへ]
ウェンデル…!
こっちにこい!
[手から血を流すウェンデルを見て後ろに隠れていろ、と声を向ける]
最後まで止まらない惨劇、て。
[婆さんが言ってたような言葉に、眉の間に皺が寄る。]
惨劇なんて、もう十分だろ?
まだ何かあるのか?それとも、やるのか?
[ユリアンへ問いかけたが、答えはイレーネの方から返ってくることになる。]
え、嬢?
[見慣れたはずの団長の孫の、その瞳の色は別人のようだった。]
[座り込んでいた状態から立ち上がる。腕を押さえていた手も離した。実際、痛みはそれほど残って居ない]
……ボクが人狼なんだよ、フォル。
ジジイを喰べたのは。
ほとんどはエーリッヒが襲ってたんだけど。
ミーネさんの肉は喰べた。
ボクがみんなが忌むべき、人狼。
人を襲わなければ生きていけない。
罪人の烙印を押された仔───。
[近付いてくるフォルカーへ向ける言葉。悲しみを湛えた声と、享楽を湛えた聲。近付いてくる様子に一歩後退る]
ぁあ…ごめんなぁ。イレーネ。本当は裏切りたくなかったんだぜ。
今回のは…どうも俺好みだったからな
最初やる気なかったけどよ。
でもさっきまでは狂ったもののままその役柄どおり人狼の味方でもしようかなーってな。
[それは己の内にある本音であるのは伝わるだろうか
でも実際には違う行動たる矛盾]
ただそこでちと問題があってな。
――っ
[ハインリヒの声に、イレーネから視線をはずした。
呼ばれるままに、立ち上がろうとして、ふらついた。
イレーネの声が聞こえる。
肉を食べた。
動きが止まる。ハインリヒの方にいきかけた足も。
ただ、フォルカーが近づいていく先の、イレーネを見た]
ん、だと…!?
お嬢、お前さん…
[まさか、と思った。まさか子供が、と。
だからイレーネへフォルカーが近づくのを止めようとした動きは後手に回り、
何かあったら…と後ろ手に鉈を握る手に力が入る]
――……。
[イレーネの表情のない顔を見て、苦い表情を浮かべた。
ふらつくウェンデルを視界におさめながら、
しかしフォルカーとイレーネからは完全に視線を外すことができなかった]
れぇ、ね……っ!
そんなの――……………
[継ごうとした言葉は、熱くなる胸の前に掻き消える。
誰かが言う声が、聞こえる気がした。
人狼を滅せ、と。
がく、と、前のめりながら、足を前に出して、少女の方へと進む。
痛くなるほど己の胸元を掴むんでいた手が、震えた。
苦悶にも似た表情が浮かぶ、けれど、少女の声を聞くたびに薄れていく]
えー。冗談が好きっていってたじゃんか
[ハインリヒにそんな言葉を返して、ダーヴが言葉に詰まったのを耳にしながらも、無防備に一歩イレーネに近寄り]
ぁあ。問題ってのはすんごく私的な問題。
俺……どうしても…裏切ってなきゃ生きてけないタイプなんだ。
[だから同じ人間も裏切って、見捨て
そうすることで自分が悲しいと知りながらも、そんな自分ごと裏切り続けて手は出さず。
心底と表面で浮かぶ思考のどちらかを裏切って。
そして人狼を味方すると思わせてやはり裏切って]
だからさぁ…頼られたって思われたら…裏切りたくなっちゃうじゃんか…
[そしてウェンデルを殺そうとする振りまでしたのだというように]
[先ほどのフォルカーの言葉を思い出して、
あ、と小さく声をあげる。
ふらついた足元のまま、フォルカーに向けて手を伸ばす。
届くだろうか]
フォルカー君…!
[怖いといっていた。
それでも、今の彼はもしかしたら――]
ダメです!
なっ…団長、喰ったって…。
[イレーネの言葉に愕然とする。ずっとエーリッヒが食べたものだと思っていた。
近くに団長の魂が見えた。相変わらず、どこか悲しげな顔をしているようだった。]
まさか、団長………だからそんな顔してたんですか………?
[御霊が答えることは無い。自分に宿った力は薄く、魂のその色を見分けることしか出来ない。
もしもっと力の強い女であれば、声を聞き、霊を宿すことが出来たのだが、祖母はそのあたりの詳しい事は話さなかった。ゆえに知る事もなく。
呆然と、イレーネとイレーネに向かうフォルカーを見る。
止めないと、という思考が浮かび。
何から、誰を?という思考がそれを打ち消し。
人狼だ!と歓喜のような思いが湧き上がった。]
やめろよ、黙ってろ、俺は…。
[ぎりと歯を食いしばり、ただ目を逸らす事はせずに。
唯一残った思考で、武器になるような物の場所を把握した。]
来ないで!
[もう一歩後退りながらフォルカーに叫ぶ。瞳は金のままだが、表情に悲しみが乗った]
───自分じゃどうにもならないの。
人を喰べたいと思う衝動には抗えないの。
フォルが……人狼を殺さなきゃと思うのと、同じように。
[言いながら、防御本能とでも言うのだろうか。右手が爪を持つ獣の手へと変化する。灰青の、イレーネの髪と同じ色をした毛並みも現れた]
……面倒な人だと思ったけど、本当に、面倒な。
[聲は忌々しげにユリアンへと告げる]
協力する気が無いなら。
邪魔をするだけと言うなら。
───消えろ。
[変化した右手が振られる。下から掬いあげるよに、腹を抉るよな動き]
[ウェンデルの手が衣服の端を掴み、少年の足は一端止まる]
はな、せ……っ!
[されど、それを振り払おうと腕が動いた。
顔を向けた少年の目には、負の感情がちらつく]
空気を読めねえ冗談は、大嫌いなんだよ。
[不機嫌そうに眉を寄せ、ユリアンを睨みつけた。
イレーネに近寄るユリアンとフォルカー、一歩ひいたイレーネ。
フォルカーを止めるべきか否かを迷いながら、まだ正気でいるかとフォルカーの表情を窺った。
何かあったら止められるように、じりじりと位置を移動しながら―]
[フォルカーが振り払うのに気付くけれど、ぎゅうっと握り締めて離さないように]
怖いって、言ってたじゃないですか…!!
[とはいっても、一度は耐えられても、二度目は無理だろう。
びくりと震えたけれど、
言わなければと思って]
そのままだったら、後悔します――!!
予想通りでよかったな。見る目があったってことだよ
[救い上げるように振るう腕。人外の動きに神の加護のないものが無事で入れるはずもない。ただ身をそらし即死だけは避けるようにした。
腹部が熱い。ごっそりと奪われた感じ。いや、感じじゃなくて実際そうだろう。よろけるように壁に背をつけた]
っ―…!
[金の双眸をしたイレーネの手が、変わるのを目の当たりにした。
驚いた時にはそれは振るわれて―。
それはユリアンへ向けられたものだったが、
危ない、と、フォルカーの体を止めようと手を伸ばす。
ウェンデルに服の端を握られているフォルカーの表情に嫌な予感がして
その肩を叩こうと手を上げる]
まて―。
ウェンデルの言う通りだ…
落ち着け、フォルカー。
[爪がユリアンの腹部を抉る。その手には抉られた肉。爪が紅に染まる]
どうして、ユリさんはそうなの…。
馬鹿な人。
協力していたら生きて居られたかも知れないのに。
[悲しむ声と嘲る聲。ちぐはぐに繋がれた意識は相反する声色と言葉を生む。肉は喰らわず床へと投げ捨てた。腕の動きに沿って紅も飛び散る]
[ユリアンに意識を向けられる程の余裕はない。
耳に届くウェンデルの、ハインリヒの声に、その手に、動きは留められた。
腕を変貌させたイレーネへと、目を向けるのは、赤が散った後の事]
……………ッ、
[また、護れないと、その思いが思考を掠める。
表情に、狂気を孕んだものとは異なる、後悔の色が過ぎった]
でも、僕は、……………僕は、
[続きが紡げない。
自分は、どうしたいのか。
望みが、言葉に、ならない]
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