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集会場は不信と不安がない交ぜになった奇妙な空気に満たされていた。
人狼なんて本当にいるのだろうか。
もしいるとすれば、あの旅のよそ者か。まさか、以前からの住人であるあいつが……
どうやらこの中には、村人が8人、人狼が2人、占い師が1人、霊能者が1人、守護者が1人、囁き狂人が1人含まれているようだ。
あー、諸君、聞いてくれ。もう噂になっているようだが、まずいことになった。
この間の旅人が殺された件、やはり人狼の仕業のようだ。
当日、現場に出入り出来たのは今ここにいる者で全部だ。
とにかく十分に注意してくれ。
[カミーラに手招きして]
元気になったようだね。
フフン、どうだ衰えちゃいまい。街医者の若造なんかより婆の看立てが確かさ。
ほら、お入り。そこは寒いだろう。
―宿屋―
ふわあ…あぁ。
[大きく伸びをして寝床から起き上がる]
あれ、ユージーン…。
[半分寝ぼけたまま辺りを見回して瞬きする]
ああ、図書館に行くって言ってたな…。
[頭をかいてしばしぼうっとする。ずいぶん眠っていたようだが、今何時だろう?]
…だあれ?
こんな外れの襤褸小屋に、あたし以外に誰かが来るなんて。世捨て人同然のあんたが生き方変えるとは思えないんだけど。寧ろ、何かやらかしたんじゃないでしょうねえ。
[どう見ても堅気では無い深過ぎるスリットのドレス。女の顔はやや面長で声はハスキーだ。
老人はずけずけと言う女に顰めた顔のまま、うるせえ売女みたいな恰好しやがってと吐き捨て、扉の鍵を開いた。]
「と、自警団かい。
アリバイ?
昨日は珍しくローズマリーの店で飲んだ。なんだ、ローズマリーのヤツ、途中から妙にふさぎ込んじまってたやね。
俺じゃなく、この碌で無しのアリバイが無いだと。」
[老人は自警団の存在をあまり快く思っていないらしく、扉を細く開いたまま問答を繰り返す。室内に入れたくは無い様だ。表の犬も吠えたまま。ただ、老人は足が悪い。自警団が数人、無理矢理に力で扉を押し開くと、老人の力では塞ぎきれずあっさりと大開になった。]
─集会場・会議室─
[「お前たち」に引っかかりは感じたけれど。
もしかしたら、モーガンは息子が居たのだろうか?何も聞いていなかったし、何も言わなかった。何も言わずに拾ってくれた。彼は、それだけで感謝していたから。]
墓守になる事は、私が決めた事です。
あ、はい。
行きます。
[デボラの声に押し出されるように、立ち上がった。]
[こくりと小さく頷くと、遠慮がちに室内へ入ってくる。
男物のずいぶん大きな外套の中に、白い木綿の夜着を着て、あちこちに包帯が巻かれているだろうことが見て取れる。]
[カミーラが部屋に入ってくるのを見て、微笑う。
なんだかおびえているようだと思った。
それならば、それを取り除いてやらなければと思うのは、
やはり職人魂からだろうか。
知らずバッグの中を手が探る。
芸の道具は何があっただろう。]
[勢いに押されてふらつく老人を、慌てて立ち上がって支える。]
ちょっと、あんた達!
年寄り相手に何しやがんのよ!
人狼?…アリバイ?
久しぶりに帰って来たと思ったら、相変わらず陰気で湿気った田舎だわね。
この人が飲みに行ったら、あたしはここで1人。アリバイなんてある訳ないでしょ。
…きゃ!
[支えたはずの老人が彼女に殴り掛かる。]
[老婆に促されるように立ち上がり、こちらへ歩いてくる青年を見上げる。]
…こレ……。
[外套の襟元を掴んで、脱ごうかどうか迷っている様子。
目の前の男はこの外套と、同じ香りを纏っていたから。]
/PL/
人が揃っていないのでまずは名乗りだけですが…。
狼です、宜しくお願いします。
本編中にPL会話を使うつもりはあまり無いですが…今の内に役割とか相談出来れば。
設定なんかは追々演っていきます。
…。
[後にカミーラと名前が知れるであろう、今は少し異様な格好の女の挙動を見ている。
ハーヴェイがバッグの中を手探るのを見たネリーは、昨日の事を思い出して、己の手にある、空になった皿を指差して見せた。]
─集会場・会議室─
[彼は、女性が裸足なのを見て、体が冷たくなっている事を予想した。怪我も随分ひどかったみたいだ。]
暖炉の前が暖かいです。
[躊躇うようにぎこちない動きだったが、手を降ろして、暖炉の方を一度振り向いて、女性に声をかけた。]
寒いから、着ていていいです。
[女性が襟首を掴んだの見ると、断り、一度デボラを振り返って、それから暖炉へ誘導しようとした。]
−小屋−
[暗い小屋の中で何もせずただ座っている子供の元に現れた自警団に驚きだけは取り敢えず隠し精一杯強がって口を開く]
なんだよおっちゃん。
ぼ、俺みたいな子供が此処に居ちゃいけないってわざわざ文句良いに探しに来たの?
誰も探してくれる人なんて居ないんだ。
なんのようなのさ。
なに?何言ってるの?
別に良いよ。
これ書けば良いんでしょ?それで。どこに行けばいいの?学校は行かないからね。
[言われていることは殆ど耳に入っていないが、自分が何処へ行けと言われているかだけは頭に入れ、適当に調書を書きながら集会場へ向かう]
[奇妙な話だった。
...はこうしてドアの前に立っている今でも信じられていない。
聞く耳持たないといった様相で、自分たちの言いたい事だけを押し付けて去って行った男たちのことを思い返すと、なんだか無性に腹が立った。
もしかすると、そうでもして腹を立ててでもいなければ、不安に狩られてたまらなくなってしまいそうだと判っていたからかもしれない。
指示された建物は普段から見慣れた集会場だった。
日常の中に設けられた、非現実感。
この扉を開けたら、もうこちら側へは戻ってこられないような、そんな錯覚が...をその場から動けなくさせていた。
中からは、誰かの気配がしている。]
―会議室―
[ネリーの指差しに、口元ににっこりと、鮮やかな笑みを浮かべる]
お気に召しましたようで至極幸い。
[とても嬉しそうな顔でそう告げると、バッグの中から棒を取り出す。]
それじゃ、今回は長くしてみましょうか?
本当はお客様と話してはいけませんけれど、今はかまいませんよね
[悪戯っぽく微笑った]
[宿屋で一人、昨日からのことを思い出す]
…そうだ、集会所に…
[来い、と言われたのなら、引きずり出されていくまで黙殺していたっていいのだが。
逃げも隠れもしない、と宣言した以上、こちらから出向かなくてはいけない気がする。
それはこの男の奇妙な誠実で]
…逃げたと思われたら、癪に障るからな。
[身支度を簡単に整え、集会所に向かうことにした]
─集会場・会議室─
[彼は少し考えた後、そう言えばお腹が鳴るような音が聞こえていたように思ったけれど、と暖炉の傍に座った女性を見る。]
なにすんのよ、糞ジジイ。
殴る相手間違ってるんじゃないの…あぁん?
まさか、あたしが人殺しだとでも思ってんの。
…やっだ、ちょっと。
いきなり真っ青な顔になって泣かないでよ。昔、昔の人狼事件を思い出した──ですって?
[老人を殴り返し掛けて止めた、彼女が差し出した香水の匂いがするハンカチを、老人は拒む。老人は今度は自警団員に殴り掛かろうとして、逆に取り押さえられた。]
……ちょっと、あぁ、ちょっと。
昔のあんたじゃないんだから無茶しないで……。
ていうか、てめえら。
年寄りの骨が折れたらどうしてくれるんだ。
あぁ、あたしがその集会所とやらに行けば良いんでしょ?
行くわよ、行くからその人を離して──。
[暖炉の側によるカミーラのほうを見て、席を立ちながら]
誰か火をくべな。この子の身体は冷えている。
……なんだ、誰も手が空いてないのか。仕方ないね。
今夜は嵐になるよ。モーガンの小倅、気が済んだら鍋をもう一度温めな。
きっとまだ必要になるからね。
―集会所・会議室―
クラウンはお客と話しちゃいけないの…。
観に行った事が無いから知りませんでした。
[ハーヴェイへ言ってから、少し興味を失ったように、台所へと皿を片付けに、カミーラへ背を向けた]
−集会場−
[びくびくしながら扉を開け中を見渡す。
兎に角学校へ行かなくなった手前顔見知りが居るかどうかだけが気掛かりだった。]
な、なんで俺がこんな所に呼ばれるんだ…よ。
[中の皆に聞こえるように言ったつもりではあるが声は小さく俯いて入ったその場で立ち尽くしている。]
食べますか?
[スプーンと一緒に、ほかほかと湯気が立つトマト風味ポトフを、椅子に縮こまって座る女性に差し出した。]
はい。
デボラお婆さん、分かりました。
[デボラが立ち上がるのを見て、答え、それから灰を掻き出し、太い薪を4本程暖炉の中にくわえた。]
―会議室―
ええ。あまり話しても、言葉の聞こえない方、わからない方、お子さんがたに、わからない場合もありますから。
しゃべらないように、笛を使うんですよ。
おれたちは、皆を楽しませるものですから。
[にこりと笑った]
ぜひ一度きていただきたいです。クラウンもですけれど。
[組み立てた棒に皿を載せる。くるくると幾度か回して、皿からは手を離す。まるで遊ぶように]
動物も居ますし。
大掛かりな技も、お見せできますから。
[宿屋を出て集会所に向かおうとしたのだが、月明かりに照らされたその建物を見て気が変わった]
神の家…か。
[無意識にクラークの遺品を入れたままの手荷物を握り締めた]
オレへのご加護なんぞ期待はしないが、死んだやつには祈りが必要だよな。
[人気のない教会へと足を踏み入れる。鍵は掛けられていないようだ。
小さな教会だが、一歩中に入ると、月の淡い光に照らされたステンドグラスが息を呑むほど美しい。
その光に魅せられて、男は近くの席に腰掛けた]
(PL
同じく名乗りあげ。
ヘタレですがよろしくお願いしますね。
読み書きが遅いのですが、ご容赦を。
役割は希望する方がいらしたらどうぞ。
取り敢えず私は騙り予定ではないです。)
[くるくると黒い棒の上で白の皿が踊る。視線を感じて、にっこりと微笑いかけて、
開いている片手を前に出す。
目をあわすようにして、自分は足を折り見上げるように。]
手を出して下さい、お嬢さん。
[微笑う。楽しませるように。]
[暫く曲芸に見とれていたが、はたと気が付いて食事をはじめる。
ふぅふぅと湯気を吹きながら、ポトフを口に運ぶ。
おいしそうに頬を緩めた。]
異国の娘か、本当に人魚のお姫様かもしれないね。
何処か懐かしい訛りだよ。何時だったかな。そう、あれはむかし……
……こんな話を知っているかい。
むかしむかし、あるところに、地上の民に恋した人魚がいたのさ……
[デボラは珍しく語りかけで一度言葉を詰まらせ、少し咳をしてから再び滑らかに別の物語を語りだした]
〔キリエ エレイソン(神よ哀れみたまえ)…。鎮魂の詩を歌うように小さく呟く。
指を組んで目を伏せて、男は祈る。ただ、*亡き友のために*]
─漁師小屋→外へ─
[老人は今度はいくなと暴れて彼女を止める。
──チャラチャラと気色悪く着飾った碌で無しの役立たずだが行くなと。アルコールの所為で呂律が回っていない。]
そんな事言ったって、お上に逆らえる様な身分でもないでしょ。
あたし達、貧乏人じゃないの。
大丈夫よ、あたしナンにもしちゃいないし、すぐ戻ってくるわ。
[それっぽっちの酒で酔うなんて、やっぱりあたしがここを出たのは間違いだったかしら──と、彼女は首を振る。久しぶりの帰郷がこれとは付いてない。
だが、きっと自分はすぐに解放されるだろうとタカを括って。旅行バッグとコートを取って自警団員に引き立てられて行く。
犬がまだ五月蝿い。]
[差し出された片手を見て、彼はにこりと笑ったままに、
かばんからちいさな箱のようなものを出す。
立方体を、上をあけるように自分で持ってみせる。
そしてそれを差し出した。
逆の手の上、まだ皿はおとなしく回っている]
─集会場・会議室─
[彼は、鍋を暖めなおす事を先にしようと思って立ち上がった。もう持てるぐらいに温くなった鍋の取っ手を持って、一度台所に戻ると、大きな鍋に作っておいたポトフをくわえて、また戻ってきた。もう殆ど中身がなかったからだった。会議室に戻ってくると、暖炉の上に乗せて暖める。]
―集会所・台所 → 会議室―
[ハーヴェイの言葉に、サーカスを一度見に行けたら良いと思う。
そこで、勤め先の、所謂「お坊っちゃん」を思い出して少し、何とも言えぬ気分に。
洗い終えた皿を拭き、片付け、ユージーンが鍋の中身を足して出ていった後を付いてまた会議室へ]
………。
[やはり気付いたらしいユージーンを見て、戸を開け
外で見張りに立つ自警団員を呼びつけた]
ちょっと、子供が紛れ込んでるわ。
これ、どうぞ
[にこりと笑って、手のひらの立方体を器用に持つ。
そしてもう一度差し出した。
その上に黒の棒を乗せようというのだろう。悪戯っぽい笑顔だ]
[小屋のすぐ傍で、煙草を出そうとして、小突かれ、せき立てられながら調書を書かされる。]
あぁ、調子に乗って触るんじゃないわよ。
タダのわけないでしょ。
……オカマ?
うるせえな、草履みたいな顔しやがって、ガタガタ抜かすんじゃねえ。
[調子に乗ってキャロルの胸を触ろうとした自警団員が、堅くたいらな男の胸の感触に飛び退いた。]
■1. 名前:キャロル・リー 24歳
■2. 職業:いわゆるニューハーフ、手術未だ。
軍役時代、自分を庇った幼なじみを体罰による過失事故で亡くす。それをきっかけにオカマになる。一度は地元に戻ったが、元々折り合いの悪かった父親ともめて地元を飛び出した。3日前から久しぶりの帰郷だった。
[暫くそうしていると、幼い少年がドアを開けて入っていった。
・・・?あんな小さい子が?
殺人、人狼、そして処刑という非現実的な話が薄れていく。
だってあんな小さい子が呼ばれるなんてやっぱり馬鹿げている。
きっと大袈裟に言っただけに違いないんだ。
ずっとここにいる訳にもいくまい。それに体も大分冷えてきた。
・・・中の様子を見てみようか。
...は思い切ると、集会場のドアを開けようとして・・・中から飛び出してきた何かにぶつかってよろめいた。]
きゃっ?
[走り去る後姿を見て、それがさっきの少年だと知る。
中を振り返ると、会議室から覗くのは見知った顔。]
・・・あら?ネリー・・・?
[ユージーンと顔を見合わせて、肩を竦めた]
…まさかその子も容疑者なんて馬鹿なことは無いでしょう。自警団も、ちゃんと護衛でもして送り届けたらどうなのかしらね。
…え?
[それから、自警団員の言葉に耳を疑って]
[煙草に火を着ける。
後ろには襤褸小屋。小さな灯りの向こう側で、自警団員に取り押さえられたままの老人を振り返り──チッと小さく舌打ちを。]
あんたがそんなだから、あたし、ここを出たのよ。
男なんてもう、うんざり。男、軍隊、暴力、あぁ、自警団も一緒ね。
でも、あたし、本当にただの碌でなしかもね。
あんたがそんなに弱々しくなってるなんて。
酒と腕力と…それを取ったら、あんたから何が残るっての。
──行きましょ。
[カミーラが手を伸ばすのを、微笑いながら待つ。
手からそれがなくなると、棒を傾け、もう片手に移す。
彼女が箱を持てば、それをその上に乗せるだろう。くるくると皿は、回るだろう]
─集会場・会議室─
[自警団員の言葉に、リックから目を逸らすように別の場所を見つめていると、聞き覚えのある声が、扉の方から聞こえてきた。]
えっ?
何?若しかしてネリーも自警団に変なこと言われたの?
[どうやら中で他の誰かと話していたようだ。
知り合いの顔を見てほっとしたのか、さっきよりもずっと軽い足でネリーに歩み寄った。
そしてそのまま彼女の肩口からこっそり中をうかがう。
意外な人物と目が合った。]
ゼホゼホ……
おっと、年甲斐もなくはしゃぎすぎたね。喉が枯れちまったよ。
ああ、今はむかしの物語……歳ばかりくっちまったもんだねえ。
婆は奥で寝てるよ。若いもんたちで、今だけでもくつろいどくといい。
星は騒いでいるけれど、何故だか今夜は風が泣かない。
こんな話は知ってるかな。嵐の前の夜が一番静かなんだって。
[よっこらしょと杖を取って立ち上がり、デボラは集会所奥の一室へと引き上げていった。
そこには非常用の寝具と、自警団員に持たせて来たデボラの私物が既に運び込まれている]
―集会所・会議室 → 勝手に占拠した個室―
[カミーラの表情に頬を緩める。
これで警戒はとけるだろうか。
だがそんなことはおくびにも出さず、彼はにっこり笑ったままに。
ある程度、まわりかたに気をつけながら、
やがてその棒を彼女の手の上から取って、
皿を片手で受け止める。]
楽しんでいただけましたか?
[道化のように、膝を折り優雅な一礼を]
−教会−
[ぶつかった事にも気付かず何故か急に走り出してしまった。
家に向かったつもりが気付けば教会に…]
はぁはぁはぁ…
あ、あれ?
教会…だ。
…。
も、戻るの嫌だな…。
[呟きを無かったものにしようと強がって集会場へ戻る。
歩きながら入ったときに言う台詞を練習して]
まあ、ね。
あとどうやらさっきの子も…。
シャーロット、変なことって…この中にひとごろしが居るかも知れないのよ?
[ネリーは危機感の無さそうなシャーロットの様子に少し困って、どうしようと言うようにユージーンを見た]
[風が啼かない夜。
海の近くにあって、それは違和感を与える。]
凪いで…いますね。
おやすみなさい、デボラお婆さん。
[デボラを見送って、シャーロット達に振り返る。]
[ネリーの視線を受けると、重たく口を開いた。]
私達は、今巷で騒がれている人狼騒ぎ…殺人事件の容疑者として集められているのです。
そして、
[互いに投票し合って、処刑者を決める事。
話すのが、気が進まなかった。]
おばあさん、お休みなさい。
[いなくなるのを見送って、それからカミーラの微笑みに、嬉しそうな笑みを見せる。]
あ、すみません。
食事の邪魔になってしまいましたね。
せっかくユージーンさんが作ってくださったのに。
[すみません、と、カミーラに言う。]
[デボラは立ち上がり際に振り返り、シャーロットへ軽く微笑んだ]
……そうか。あんたもかい。
因果なものだよ。小さい子たちにばかり、苦労をかける。
業の深いことさ、この婆と来たら。何故だか胸が躍るんだよ。こんな酷い有様のなか。
もう取り返せるわけがない。あれはむかし、むかしの話だのにね……
[後半は、声にもならない呟きだった。そして再び背を向けて、デボラは居室へと*去っていく*]
−集会場−
なっ
なに、馬鹿面下げて集まってるんだよっ!
お、おまえら!
[心の中で「よし!いいぞ!大人になんか舐められちゃダメだ!」と自分を誉めたが自分でも気付いていないが体は小さくガッツポーズをしていた。]
[ハーヴェイの言葉を理解しているのか居ないのか、すまなそうな様子を不思議そうに見返す。
はたと思い出したように、スプーンをポトフの皿に。
今度は吹かずにそのまま口へとはこんでいく。]
ユージーンさんまで・・・こんばんは。
[予想外な顔ぶれに間抜けな挨拶をする。
それに、今しがた聞こえてきたのはデボラお婆ちゃんの声じゃなかっただろうか。]
うん、聞いたよ。容疑者だとまで言われてここに呼ばれたわ。
でも私何もしてないもの。
ネリーだってそんなこと・・・だから変なこと以外の何物でもないでしょ?
[ね?そうでしょ?と、不安げに笑う。
奥でデボラが何かを言って笑んだように見えて、...は戸を押し開いて中へ入った。]
─集会所のすぐ近く─
[詳しい説明を受けていた。]
…処刑ですって。
馬鹿言ってんじゃないわ。
あんた達、人を殺した事──あるの?
正気なの…?
[呆然としたキャロルは荷物をぎゅっと握りしめ、立ち尽くす。自警団員によって、そのまま集会所へ押されて倒れ込む様に、室内へ──。]
[アーヴァインは、リックの後ろから現れ
シャーロットの入っていった戸口に立ち
この中に、人狼を見つけ出すことの出来るもの
死者が人狼だったか見分けることの出来るもの
そして人狼の襲撃から村人を守ることの出来るもの
そして、人狼の正体を知った上で協力しようとする者が”一人ずつ”居ること。
明日からは、人狼を探して一日一人、投票での処刑を開始すること。
日付が変わる前に投票すること
それらを、命令口調で告げた。
それに、投票結果は不正を防ぐ為に自警団が開票を行い集会所へ掲示する事を付け加え
ここ最近、発電機の調子が悪いので不意に停電になる事があるかも知れないと言い残して
足早に集会所へ背を向け、外の闇の中へ消える。]
[ちゃんと食べている彼女の様子に、笑顔は崩さず、皿を机に置く。
長くした棒も、しゅっと振って短くする。
そうしてしっかりと鞄にしまいこむ。
ふと、手が横笛の箱に触れたが、取り出すのはやめておいた。]
…痛っ。
[咄嗟に手を付いた所為で割れかけた爪を見つめて、顔を顰める。顔立ちはあまり似ていないものの、その表情が小屋に残していた老人によく似ている。
ドレスに付いた埃を払って立ち上がる。]
お邪魔させていただくわ。
あたしと同じ様に集められた容疑者が、あなた達…って事かしら。随分居るのね。
―会議室―
[戸口の声は、聞こえていた。
こちらまで届いた声に、彼はじっとそちらを見やった。]
……処刑、ね。
[小さな声で呟いた。]
挨拶を忘れていました。
すみません。
こんばんは、シャーロットさん。
[挨拶に我に返り、こちらも何処か抜けているような挨拶を返した。]
シャーロットさんもですか。
先日起こった、事件現場に入れた人達が、集められた人達らしいのです。当日は、普段と変わらない生活をしていた事は、聞き込みをしてもらえれば分かりますし、被害者と面識もないのに。
[シャーロットを見送りながら話す言葉の後半は呟きに似ていた。亡骸を、嘆き島に。棺を地面に掘った四角い穴の中に置いて、土を遺族達の前で被せて埋葬した事が思い出された。]
でも、きっと自分が人間である事を知っているのは、自分だけでしかないのかもしれません。
[彼は、アーヴァインが告げる言葉を静かに聞いた。先程殴られた頬の痛みが、今更じんじんと感じられた。]
……人狼が二匹って。
あんた、人を殺した事──あるっての?
[去り行くアーヴァインに、先刻、自警団員に言ったのと同じ言葉を掠れた小声で呟く。]
[説明されたことを考える。しかし、すぐ整理できないようなことばかりだった。
ため息を一つ。]
一人、一人、一人、一人、二匹。
……投票。
[指を折り数え、ため息を吐く]
おれはここに誰がいるのかもあまりわからないのに。
[ややあって、ネリーはまた心の中で思う。
―――いま、あたしは何を考えていたの?
―――厄介だなんて…
―――素晴らしいことじゃない。人狼を見付けられるなんて]
[おかしい、あたしったら何を考えてたのだろう。]
[ネリーはまだ、その異変を自覚していない]
[ため息を一つ吐いて、しかし微笑うと、]
さて、おれはそろそろテントに戻りましょう。
サーカス、よければどうぞいらしてください。
もっと、楽しめると思いますよ
[カミーラに言って、立ち上がる。しっかりバッグを腰に掛けなおす。入り口の方へ移動すれば、たくさんの人がいる。]
こんばんは。
[頭を下げる。]
そろそろテントに戻らせてもらいます。
ちょっと混乱していますし……
[自警団の人を見ると、考えるように目を伏せて]
あ…
[湿り気を含んだ髪の冷たさを感じる。
遅れて集会場に入る。
先人の目が射るように、ローズマリーを見ている。]
…遅れてごめんなさいね、アーヴァインさん。
・・・じょ、う談じゃないわ。
何で私たちがそんな事をしなくちゃいけないのよ。
そんなの、本当にいるなら自分たちで捕まえれば良いじゃない・・・
処刑して・・・それが無実の人だったらどうするのよ!
[ショケイ、と発音する自分の口がなんだか他人のものように感じられた。
見知らぬ男性が去ってゆく後姿を、ぼんやりと見送る。]
きっと、あの人たちにも分かって無いのよ…。
無実の人をどうにかしちゃうかも知れないっていうのが怖いのよ…きっとそうだわ。役立たずね。
[ローズマリーに、挨拶をしてから]
決めた。頑張らなきゃ。
あの人たちが役立たずなら私が私でなんとかしないといけない。探偵小説だって、頑張ってちゃんと最後は犯人が捕まるのだから。
(PL
こちらも現在はまだ無自覚な状態の予定です。
二人ともそのペースだと困るようでしたら、調整しますよ。
仲間への呼びかけの時は(括弧)をなくして発言しますね。
色々発案や注文があったら遠慮なく言ってください。)
[眉を顰め、ブツブツと苦い声で。]
…親父が必死で俺を止める訳だ。
って、あいつ人狼事件について知ってたのか……。
それにしても、故郷なんだから当たり前だけど、見知った顔が色々。
[シャーロットは随分大きくなっただとか、あの顔は、自分が最後にグレンの墓参りに行った時に墓守になった少年ではなかっただろうか──そう言った言葉をこの状況で口にする気はなれず、遅れて入って来たローズマリーの方を振り返る。何時も彼女には、父親が世話になっているはずだった。子どもの頃、キャロル自身も父親に付いて彼女の店に通っていた事もある。]
…ローズマリー。
案外おっとりしてるのね。
[アーヴァインの話を手短に繰り返し、ローズマリーに*聞かせた*。]
―集会場・会議室―
[雑貨屋の看板娘がヒステリックに叫んでいる。アーヴァインの話は聞き逃したが、自警団の連中の夜な夜な語り草になっているその話は、おおよそ把握することが出来た。
ローズマリーは集められた人の背後にたち、静観。
ふと、見慣れない顔に気づいた。
少しやつれたような黒髪の女性。]
[更に場は混乱した。キャロルが話を簡潔に纏めてくれる。それにしても、キャロルの明瞭さはいつもはっとさせられる。]
処刑…か。
[帰る者、叫ぶ者、困惑する者。そのどれもに頷けるとローズマリーは思う。]
…ユージーン、気をつけてね。
[場違いなさよならだったろうか?]
[...はもう誰の姿も見えない闇を射るように睨んでいたが、ネリーの声で我に返った。]
・・・うん。
[振り返ってネリーを見る瞳は、先ほどの声とは打って変わって、不安そうな悲しそうな色に揺れている。
自分でそれに気がついたのか、...は力をこめた長い瞬きを一つして]
私もがんばって探偵しちゃうよ。
ネリー局長もいるから、きっと大丈夫だよね。
[無理に笑ったようだった。]
[この娘は…言葉が解らないのだろうか?
そういう時に取る手段は決まっている。にっこりと笑いかけ、黒髪の女性に向かって手を差し出した。]
ローズマリーよ。
ユージーンさん、帰るの?
それでもユージーンさんは”容疑者”のままだと思うのだけど…。ねえ、逃げ出しても何も変わらないわよ、ね?
[振り返った墓守へ]
[空になった皿をとん…と、テーブルの上に置いた。
体が温まったのと、十分な満腹感は、弱った身体を眠りに誘うのに十分なもので。
まぶたが次第に重くなる。]
[差し出された手と、その女性の顔を見比べるように視線を走らせ、おずおずとその手をとった。]
…かみーら。
[左手で自分を指差しながら、ぽつりと返すたどたどしい言葉。]
/PL/
二人とも…だと少しバランス的に張り合いに欠けるような。
……と…思いましたがこちらは引き返せない感じの描写をしてしまってすみません…。そちらにお任せします。
私は、
自警団の人に無辜の人を殺すのが怖いのかと先程、問いました。
[振り返ったまま、彼はネリーに話す。]
私は…
投票する先が、喩え自分の手を汚さないものであったとしても、誰かを殺す引き金を引くのは、嫌です。
[カミーラに向かい、再び微笑む。そのままカミーラの横の椅子に腰を下ろし、ネリーとシャーロット、去ろうとするユージーンの様子を伺っていた。
ぽつりと問いかける。]
どうやってその…人狼とやらを見つけるつもり、ネリーにシャーロット。
聞くところによると、彼らは人間の姿形をして紛れ込んでいると言うわ。
…酒が入って尻尾を出す人種じゃないと、自警団は酔って笑って言っていた。そんな様子だったから、まだ、切羽詰った状況じゃないと、思っていたのだけれどね…。
[帰る様子のユージーンに話しかけようとして、その雰囲気に言葉をとめた。
どうしたら良いか一緒に考えようよ、と言いたかった。
でも、彼にとって自分はそう言った存在だろうか。
殺人鬼かもしれないと、疑惑の目で見られている可能性だってあるはずだ。
それに、もし彼こそがそうであったら?
...にはそれらが怖かった。
怖いから、黙っているしかなかった。
別の話し声に、ここへ来て初めて部屋を見回す。
きれいな女性が3人、一人は酒場の人だったろうか。
そしてさっきの少年。
デボラおばあちゃん・・・。
この中から誰かを選ぶなんて・・・本当にできるんだろうか。
本当にやらなくてはいけないんだろうか。]
…じゃあ、どうするの。
アーヴァインさん達に逆らって、変な言いがかりを付けられて、それで殺されるのは嫌。どうせ処刑するつもりなんでしょう…きっと躊躇い無く殺されるわ。
シャーロットだって、「私も」なんて言いながら…人を殺してるかも知れないんでしょう?
ユージーンも。
村の人を処刑なんて誰も納得する筈はない。
でも他に手段がないと、自警団は言っていた。
綺麗事で纏めて滅ぼされた町の話を、私も聞いたわ。
自分たちで処刑するよりも、狼にやられたほうがマシとでも?
それでも、どうして、私達が互いに投票し合わないといけないのですか。自警団が、自分達の捜査を放り出しているように思えます。
[小さな声で呟いていた「かみーら」というのが、女性の名前だろう、外套を渡したままだったから、冬の夜の寒さを感じた。凪だったから、強く寒さは感じられなかったけれど。
自警団員に会釈をして、道に出た。
今から、嘆き島に渡る訳にもいかなかったから、出たはいいけれど、どうしようかと暫く佇む。]
[ユージーンの後ろ姿が外に消える。見えない背中に向かって呟く。]
…そんなに嫌なら、自警団を皆殺しでもする?
[口元を歪め、醜い笑い方をした。]
…冗談よ。
自警団を殺しても何も変わらないだろうし、私はそっちのほうが嫌。
こんな職業だから、人にはたくさん出会ってきている。でも狼か否かなんて解らない。
私は信じるべき人を、対話で見つけていくしか今は出来ない。
…書物でも読めば対処法はあるのかもしれないけどね…。
私は無学だし、わからないわ。
[カミーラを起こさないように椅子から立ち上がり、ぱんぱんとドレスの皺をはらう。]
さ、店開けてきちゃったし、私も帰るわね。
…。
そうね。私たち、きっともっと話し合わないといけない。知らない人だって居るのだし。
[ローズマリーへ、短く別れの挨拶をして見送った]
―集会所外・海に繋がる道―
嫌な話だったわね…。
しかし寒いわね。島に帰るの?
[ユージーンに追いつき、肩を並べて話す。心なしか声が震えている。]
―集会所―
大人がなんとかしてくれるとでも、思ってるのかしら。
それとも――
[外の闇へ向けて暫く思案してから少し呟いて]
…。
私ももう帰ります。それじゃあ。
…また。
[シャーロットへ向いて、軽く挨拶をしようとしたときにやや間が空いたのは、見知った彼女について少し思案して(それは勿論、彼女が人を殺したか否かという事についてだが)いたからで。
ユージーンが出て行ってから一呼吸置くと、いまは疑うことに何となく後ろめたいものを感じて]
…ごめんなさいね。
(PL
判りました。
では潜伏していますね。
必死に文を考えているうちにもう話題に間に合わない!の繰り返しですっかり無言ですが、朝になったのでそろそろ寝ようと思います。
今日の打ち合わせはここまでで大丈夫ですか?)
―BAR―
[暖めたままの店を開ける。夜更けの店は客が居なかった。儲かるとは決して言えない、村はずれのBAR。
冷えた体のために、熱い珈琲を淹れる。ウイスキーをちらりと、ユージーンに見えない位置で入れた。]
…まずは温まったら?
[カウンターに座ったユージーンにカップを差し出し、自分のマグカップに残りを注いだ。]
―BAR―
[店の中はとても暖かくて、強張っていた体がとき解れる感じがした。
彼は、こくりと頷くと珈琲に口をつけようとして、ローズマリーを見つめた。]
大丈夫、毒なんて仕込んでいないわ。
相変わらず、几帳面なような神経質なような子ね。
[微笑んで、自分のマグカップに口をつける。]
…ね、さっきの子。カミーラさん?
あの子倒れてたの見たの、貴方?
はい。
自警団の方と一緒に、桟橋の向こうの砂浜に倒れているのを見つけました。波打ち際で倒れていて、見つけた時には体が冷え切っていました。
[判ってはいたが、ネリーの言葉は胸を冷たく刺していた。
咄嗟になんと言って良いかわからなくなってしまい、そのまま黙ってローズ達のやり取りを聞いていたのだが。
急に振られたごめんなさいの意味を、...はとりあぐねた。
何の詫びだろう。
あの時疑ったことに対してか。
これから疑うことに対してか。]
・・・ううん。おやすみ。
[結局それしか言えなかった。
自分も家に戻ることにしたが、ネリーと並んで歩くことができずに、一人、別の道を帰った。]
なるほどね…。他所の人なのに連れてこられてたから、どうしたのかと思ったわ。
容疑者ってわけでもないようね。カミーラって珍しい名前だけど、どこの人かしら。
サーカスとは関係あるのかしら。
彼女もとんだ騒ぎに巻き込まれたものよね。
今回の人狼事件に関係がないといいわね。
[くぴりと珈琲を飲み干し、今度はグラスにウイスキーを注いでお湯で割った。]
…貴方、普段冷静なのに動転してたから。
その量のウィスキーでリラックスと温かみを得られると思ったのだけど、多かったかしら。
…ね。アーヴァインはあんなに粗野な人だから貴方とは合わないと思う。
自警団員のやり方に納得できないのは解る。
だけど、状況がどうしようもなくなっているのは事実。
貴方よく本とか新聞とか読んでるじゃない。
処刑は私も人道に反していると思う。何かよい案とか、思いつかないのかな…。
[折詰正しい性格なのに、頬杖をつきながら気楽に話せる。
たまに来るこの若い客はローズマリーにとって、安らぎでもあった。
夜は*更けていった*。]
あまり、英語を喋れないようでしたけれど…。
ハーヴェイさんの芸に魅せられていたけれど、関係はあまりないように思えます。
[不充分な事からの推測だったから、歯切れが悪かった。]
……
[彼はローズマリーから視線を逸らすように、珈琲を飲んだ。]
動転なんて、…していません。
ただ、嫌なだけです。
自警団は、あそこまで不確定ではない断定口調で誰が何人居て、人狼がニ匹いると言ったのに、人狼が誰だか分からないなんて…おかしいと思うだけです。
―集会所―
[シャーロットを見送ってから。
椅子の上で微睡む女を見る。カミーラと言ったろうか。服くらいはまともに着たほうが良い]
…明日、何か自分の着なくなったものでも持って来ましょうか。
[聞こえているか、言葉が通じているか分からないが。
暖炉で、燃え尽きようとする木の爆ぜる音。
外へ出た。
夜は*更けていった*。]
私は、処刑をするのではなくて、人狼っぽいかもしれないけれど怪しい人は、自警団の牢屋にいれて、自警団の人が詳しく取り調べをすればいいと思いますし、犯人ではないと分かった人は直ぐ解放すべきだと思います。
私達は、自警団に呼ばれてから…調書を書かされて、投票し合えと言われただけで、自由に歩き回っていますし…これなら、あの中に人狼が居ても、また被害者が出るに決まっています。
笊です。
[半分程なくなった珈琲を見つめていると、ローズマリーがウイスキーのお湯割りを飲む喉の音が聞こえた。]
集めた事で、牽制になれば犠牲者は出ないでしょうけれど。
集めたのなら、徹底的に調べて、
犠牲者を出さないために帰してはいけなかったと思います…完全に違うと分かった人から帰していけば、人狼を絞り込めたと思いました。
/PL/
なんてこった、目の前が赤いよ!遅くなりました、狂人です。狼様たちよろしく。
セシリアだったら可憐な少女三人って感じなのにミッキーで申し訳ない。
騙りはネリーに合わせます。占でも霊でもお好きな方を。それともこのあたりはキャラ会話で合わせますか?
シャーロットも後天的人狼ならミッキーがベテラン狂人(ってなんだ)ということにしますけどどうします?
鳩ですが夕方頃からまた顔を出せると思います。後ほど。
―集会所内・個室―
[ ミッキーは与えられた個室で目を覚ました]
……どこだ、ここは。何で俺はこんなところにいるんだ……。
[ 呆然と呟く。枕元に置いてあった紙袋から袋入りクッキー(10個入り)を取り出して開封した。そのままざらざらっと口の中に放り込む]
[ 少し目が覚めたような気がした。続いて飴を口の中に放り込む。飴をがじがじと噛みながら]
思い出した。そうだった。容疑者として、連れてこられたんだったな。無茶しやがるぜ。証拠もねえってのによう。
親父がいねえからどうしようもねえし。早く帰ってこねえかな……。親父が帰ってきたら、きっと釈放されるに違いない。そうだそうだ。
[ その「親父」が噛み殺されているからこそ容疑者になっていることを彼が知る由もなく。食べ物を要求して鳴り続ける腹を抱えてしょんぼりとうなだれた]
アイツ、毎日お菓子を届けるって言ってたが……本当に毎日差し入れあるんだろうな。
こんな控えめな食生活を続ける自信はないぞ。
あーあ、ネリーの焼いたケーキが食いたい……。
[窓へと歩み、外を眺める。緩やかに桟橋へと続く通りと、その先に広がる海。
そこに浮かぶ小さな島。]
…オュン…ルェオクゥ……
[ガラス窓に頬をつけたまま、小さくつぶやく。]
(PL
ミッキーが狂人だったのですか、よろしくね。
なんだかお菓子つながりの3人。
ベテラン狂人ってなんだ!?(笑)
ああ、でもミッキーが狂人でネリーが後天的狼なら、ロッテは先に狼になってた方が話の流れ的には良いですよねぇ。
ちょっと考えてみますわ。
へたっぴなのでご迷惑かけるかもですがよろしく。)
/PL/
少し時間がとれたのでこちらの確認だけ…。
ある程度予想はしていましたが、こうなりましたか!宜しくお願いします
騙り、私もどちらが良いというのがある訳では無いので先に出たモノ勝ちということで如何でしょう。
>>*12
ベテラン…。囁き狂人らしくて素晴らしいかと。
では*また*
-村の学校-
[音読をする生徒の声を聞きながらふっと意識が遠のきそうになり、慌てて首を振った。
子供達の前で、居眠りなどするわけにはいかない。あと一節読ませたら、自分が読もう。
昨日は全く無駄に時間を消費した。
自警団長は集められた人の話を聞く様子はなく、容疑者の投票で処刑などと言う馬鹿げた意見をくり返すだけだった。
確かにこの村は古い考えの人間が多い。けれど、村の安全を守る自警団の団長がそんな考えの人物であったことに、...は怒りと失望を感じていた。
今日は帰りに村長のところへ寄ってみよう。
自警団長の考えを諌められそうな権力者は、彼女にはそれしか思いつかなかった。]
『狼がにひき、占い師はひとり、霊能者はひとり……だっけ?
あと何がいたかしら?』
...も子供のころは村の老人から聞いた話を信じていた。けれど、都市で学び教育を受けるようになって、人狼事件のほとんどが無実の冤罪であったという教授の意見の方がうなずけるように感じていた。
けれど、この村では今だ人狼を信じるものは多いのだ。迷信の蔓延る古い閉鎖された村。改めて思い知らされた現実にうんざりする。
子供達の間にだけ生きるお伽話と思っていたのに。そういえば、お話を元にしたゲームもしていたような気がする。あのゲームはまだあるんだろうか?
昼休みにでも子供達に聞いてみよう。
そこまで考えて、...は生徒の音読を*打ち切らせた*]
─BAR・昨夜─
[幾ら室内が暖かいからと言って氷水を差し出されたのは、ローズマリーなりの珈琲を飲まない事に対しての抗議なのだろうかと考えたけれど、彼は感謝すると氷水に口をつけた。]
ローズマリーさん、あそこのソファーを使っていいですか?
[ローズマリーの許可を得るとソファーに横になって仮の宿にさせてもらった。]
─BAR─
[彼は、少し肌寒くなったBARの室内で目覚めると、BARのカウンターを見つめた。首を回して立ち上がると、ローズマリーが眠る裏部屋の扉を考え込むように見た。
暫くして、卵とソーセージを取り出してくるとフライパンを探し出して火にかける。油を垂らすと満遍なくフライパン全体に広がるように傾けさせながら回して、卵を二個割った。
ジュ‥と油が弾ける音がして、白身の裏が真っ白に染まる。塩胡椒を振りかけて、白身が半分以上固まってきたら、少しだけ水を零して蓋をし蒸し焼きにした。水が跳ね返る音が長く続いて、やがてチリチリとした音が聞こえてくると、蓋をあけてお皿に取り出す。ソーセージを炒めて卵の傍に添えると、フライパンと蓋を洗った。]
おはようございます、ローズマリーさん。
[彼は、コンコンと扉をノックした。]
─BAR─
[反応がないのを見ると、彼はパンを切って水をコップに注ぎ少し遅い朝食を取り始めた。それから、使った食器を洗い、もう一度裏部屋に向かう。]
嘆き島に帰ります。
昨晩は泊めて頂いて、ありがとうございました。
朝ごはんを作っておきましたから、よかったら食べて下さい。
自警団の人達には、きちんとした調査をするのなら協力しますし、何時間でも拘束されますが、投票で処刑先を決めるという確かではない事には協力出来ないと…伝えて下さい。
[今ここで帰るという事は、投票権を放棄する事ではあったけれど(本当に可能かどうかは分からないけれど)、ローズマリー達がもしかしたら死ぬかもしれない事…ここ数日で出会った旅人達の事が処刑で死ぬかもしれない事──勿論、その中に人狼がいるらしい──後ろ髪が引かれたけれど、
彼はBARの扉を開けて、*嘆き島に帰る。*]
―自宅―
[あくる日の午後。
...は雑貨屋のアルバイトを早退して自宅に戻っていた。
誰もいない一人きりの家である。
お茶でも淹れようとケトルを火にかけると、窓辺のソファに腰掛けた。
柔らかい冬の日差しに、ちらちらとわずかな埃がきらめいている。]
お母さん。私どうしよう
[独り言のように母を呼ぶ。]
昨日ね、自警団の人達が来たの。
[そしてそのまま母に話すことで、...は昨日あった出来事を自分の中で整理していった。]
[...は物心ついたときから母エレノアと二人きりの暮らしだった。
父は彼女が生まれる前になくなったそうだ。
だから彼女は、一緒に過ごした短い時間のことを時々切なそうに話す母の物語の中でしか父を知らない。
その母の宝物に、父がお守りに残したものだから、と大事にしまって触らせてくれなかった箱があった。
小さい頃好奇心に負けて開けたとき、物凄く怒られたのを覚えている。
あのとき一度だけ見た銃が、母の命を奪った。
何故母が銃などを外に持ち出したのかは、今となっては判らない。
ただ、それは件の人狼騒ぎの始まりと時期を同じくしていたから、若しかすると何かしらの事件に巻き込まれたのかもしれないと言う見方もあったようだ。]
私、どうしたら良い?
[本当はすべて投げ出して逃げ出したい。
でも捕まったら?怪しいから処刑しようって言われたら?
...はぎゅっと目をつぶり首を振った。]
大丈夫だよね、私、真面目に生きてただけだもん。
何もしていないもの、きっと皆わかってくれるよね。ちゃんと本物の犯人が見つかるよね。
[言って、不意に昨日のことが思い出され、...は言葉を切った。
ネリー。]
[判ってる。
本当はただネリーに一緒にがんばろうって言って欲しかったからああ言ったんだって。
彼女より先にユージーンがいやだと言っていれば、私もいやだって言っただろう。
酒場の・・・ローズマリーさんだったっけ、彼女が話し合おうと言えば、そうだ話し合おうって言ったはずだ。
どれも嘘じゃなくて、どれも嘘の気がする。
自分はきっと誰かと一緒のことを言って連帯感を持ちたかっただけだ。
相手から私を信じるよってサインが欲しかったんだ。
そうして少しでも日常を取り戻したくて。
甘い夢想に期待して、現実に断られた。
すがろうとした相手の、拒絶の目。]
ねえ、私・・・どうしたら良いんだろう・・・
[主をなくした古いソファは、黙って話を聞くばかり。
絶対に自分の味方でいてくれるであろう母の姿は、そこにない。
奥で、ケトルがカンカンと*小さな音を立てていた。*]
(ふふふ
ばかねぇ。
どうしたらいい?だなんて。
したいようにすればいいのに。
いじわるする人なんて
なくしちゃえばいいじゃない。
かんたんでしょ?
かんたんだったでしょ?
おばかさんなシャーロット。
うふふ )
―BAR・裏部屋(スタッフルーム)―
…また…。
[ノックの音にぼんやりと目を開けた。ユージーンの声がする。外はもう明るい。
裏部屋で一人、本気で寝てしまったらしい。嘆き島に帰れなくなったユージーンが店で休むと言っていたのは覚えている。
横たわったまま、ユージーンの声を聞いていた。]
「嘆き島に帰ります。
自警団の人達には…投票で処刑先を決めるという確かではない事には協力出来ないと…伝えて下さい。」
[ドアの外から聞こえてくるその声は、数万光年向こうから聞こえてくるもののようだった。]
帰る…帰れる…の。
[声にならない。昨日にも増して頭は痛みを増す。
遠ざかって行く足音を、横たわったまま聞いていた。]
―舞台の上―
[高い高い空を飛ぶ。フィナーレの演目、サーカスの花。
空中を舞う人々の一人。
相手の手につかまるために手を離す。
考え事を、したのが悪いか。
一度、手がすべる。
タイミングがずれたことには、気づいた。
落ちた。
落ちる。
ぽんと弾む。
どよめきが聞こえる。
すっと目を閉じた。]
[一瞬の動揺は消して、もう一度、梯子を上る。
するすると、するすると。
縄の梯子が揺れている。
一人、一人、一人、一人、二匹。
頭の中を回る言葉は、ここにいる間は捨てなければ。
紅い口唇を笑みの形に、再びブランコにつかまった。
そして舞台の成功。
歓声のあちらがわに、苦しみなんて見えもしない。]
―テント―
まだ、ダメだな、おれも。
[感情に動かされてはいけない。なぜならそこは、夢だから。
処刑、という言葉が蘇る。
沈めるために、笛を取り出し、そっと吹き始めた。
奏でられるは、故郷のメロディではなく、
楽しげな、リズミカルな*音楽*]
[そういえば詳しいことを聞いていなかったが、昨日集会場に集められた人はかなり多かった。
ネリー、シャーロット、ユージーン、カミーラさん、キャロル、サーカスの人。
そのほかにも背の高い女性が居たり、子供が居たという話も聞いた。あれは全て容疑者なのか。
自警団員は一体何人を呼び寄せたのだろう?]
…キャロル?
あれ、帰ってきているのか…。どうして?
[彼女…の父、ダニエルが浮かんだ。
常連のダニエル翁は一昨日もこの店に来ていた。自分は醜態をさらしてしまっているだろう。
どうもここのところ、酒との相性が悪いようだ。]
原因はわたし…なのだけどね。
[ローズマリーは酒を出すこと、客と酒を交わすことを「仕事」とは思わずにこなしていた。
体力と配慮の要ることではあったが、それは先代ママであるオードリーのポリシーであり、
ママのその人柄に魅せられた常連客がそのままローズマリーの店に居ついてくれているのも事実だから。
それが最近出来なくなってきている。]
[とにかく、キャロルが帰って来ているのなら、久々に話してみたいこともある。
あの子も苦労しているのだろうから。
昼過ぎまでそのまままどろみ、体を起こした。
店に出ると、すっかりさめてしまった卵とソーセージが。]
ユージーン…朝食代も請求しなきゃね。
[微笑んで卵をフライパンで温めなおし、口にする。
バターの香りが広がった。
店を掃除し、身支度を整え、*教会へ向かった*]
─漁師小屋近くの崖→漁師小屋─
[自警団の言う事は奇妙だった。
容疑者だけで集まって処刑投票をしろ、と言う割に行動は自由で、街の内部であるのなら自宅や職場に戻る事も可能だと言う。何人かが当然の様に戻って行き、キャロル同様に父親の家に戻る事にした。]
─漁師小屋─
[飼い主に似て気の荒い犬が吠えている。
キャロルの姿を見つけると声が止んだ。街に居た頃よりもさらに女らしく外見が変わり、香水の香りを漂わせるようになっても、それでも犬にはその人自身の匂いが分かるのだろうか。]
…ただいま。
って、扉が開けっ放しだね。
親父は結局、あのまま、自警団にしょっぴかれちまったのかい。まあ、人狼に襲われずに済む分、牢屋ん中の方が安全かもしれない。
[しっぽを振る犬を撫でてやりながら、割れたカップや、手入れの途中で放置されたままになっている父親の道具を眺める。嘆息。床を掃いてから、犬の鎖を解いて、犬小屋よりはまだマシなけれど粗末な小屋の中に入れてやる。]
お前も、親父と一緒で随分年寄りになってしまってるはずだもの。
海風は冷たいわ。
家の中に入るといい…。
/PL/
>>*13
どっちでもいいですよ。
ベテラン狂人は、ほら昔に他の狼と活動してたとかそんな感じ。
シャロが元から狼なら自分は初心者狂人で(笑)
>>*14
了解しました。
適当にどっちかに出ます。
それにしても表での関係が濃い三人だなぁ(笑)
−集会場−
[宿題をしながら]
昨晩ここにいた人の中に人狼が・・・いるのかしらね?
【あの】自警団長さんが連れてきた人だし・・・あそこに立ち入れたからって私まで疑っちゃうんだもんね・・・嫌になるわ。
集会場に・・・飲み物はミルクしかないみたいね。
[犬を撫でながら、手近なアルコールの瓶を手に取りラッパ飲みにする。]
人狼を中途半端に囲い込んで野放し。
あたし達は容疑者だから、誰が人狼の被害に遭っても仕方ないってか。
かと言って皆殺しにする勇気はまだ無いってトコ?
ああ、駄目ね。
親父が過去の人狼事件を知ってたみたいだから、何か記録でもと思ったけど、あの人、自分の名前しか字が書けないんだったわ。[そんな事も忘れちまうなんて、と呟く。]…ママがいたらいざ知らず。
[キャロルの父親は老人と言って良かったが、母親は違っていた。キャロルを長く学校へ行かせたがったのも母親で。随分歳が離れた夫婦だった。
イザベラ先生はお元気でいらっしゃるだろうか、と一瞬考える。このなりで会いに行こうとは思えなかったが、キャロルは当時それなりに悪く無い生徒だったはずだ。先生の事は結構好きだった。
──風が窓を叩く音が冷たい。
嘆き島と呼ばれる墓ばかりが並ぶ寂しい島が見える。]
ママのお墓には、親父と一緒に行くつもりだったわ。だから、まだグレンの所にも行けてなかった。グレンの話をしたら、やっぱりお前はあの幼なじみと出来てたんだろって、殴られるんだろうけど。
―嘆き島・墓地管理小屋―
[椅子に座り、目の前の机に置かれたお茶が入ったコップを見つめている。口をつけていない。]
「ねえ、ユージーン君。」
[と、代理人は調理台に腰上辺りをもたれかけさせて口を開いた。]
「やっぱり君は帰るべきだと思うよ。自警団の人達に黙って帰ってきたんだろう?それに君はまだ、容疑者には違いない。義務は果たさないといけないよ。」
義務ですか?
投票をして誰かを処刑する事をするのが、義務ですか。自警団の命令で…
「違うよ。君が人狼ではないと疑惑を晴らす事がだよ。こうは考えられないかい?それ以上、絞り込めれないのだと。人狼が誰か分かる人が一人、死者が人狼か人間か分かる人が一人、人狼から皆を守れる人が一人、人狼の協力者が一人、人狼が二匹いるのだろう?何らかの方法で、それまでしか絞り込めなかった。そして公式発表した以上、それは事実で、互いに投票し合って処刑先を決めるのも公式発表だよ。それに悪いアイディアじゃあない。」
え…?
(PL
なるほど、それですかベテラン狂人!
たまにはそういう狂人が引っ張る展開も面白そうだから、皆さんがよければやってみましょうか♪
私の方は最近狼人格が覚醒したばかりらしく、どうやらまだ人人格と分裂しているようですね。
表の関係も濃いけど、ミッキーの顔グラも濃い(ぼそり))
違うのよ…違う。
グレンは優しかっただけ。
あたしみたいなオカマでも馬鹿にせずに庇ってくれる様な、良い男だっただけ。良い男過ぎて、軍隊みたいな野蛮な場所は合わなかったの。
[畜生、アイツらグレンを殺しやがって、と押し殺した様に呟いて、粗末なテーブルを叩く。
何かを否定する様に首を振って立ち上がり、頬笑むと、キャロルはすっかり毛皮の色褪せた老犬に、コンロの上の鍋に残っていた残飯を与える。]
やっぱり、1人でもお墓参りに行って来る。
お前はここに居るんだよ。
[墓前に備える物など何も無かった。
犬に言い聞かせて、飲みかけのアルコールと帰郷する時から持っている鞄を持って、キャロルは嘆き島へと向かう事にした。
漁師小屋から少し歩いた所で、自警団二人に囲まれた近所の住人に出会う。彼等も集会所に連れていかれるのだろうか一瞬思ったが、逆だった。彼等は人狼騒ぎが怖くて、一旦親類を頼って街を離れるのだと言う。キャロルが容疑者である事を知っている彼等の視線は、異様で張り付いた様に不快な物だった。容疑者でなくても、オカマであると言うだけで嘲笑の対象だっただろうが。]
―嘆き島・墓地管理小屋―
「例えばだよ、人狼が人狼に投票すれば、投票した事でその人の人狼の疑いは少なくなるだろ?生き残れるとしたら、仲間内で告発し合う事が考えられる。そうすれば、二匹よりも簡単に最後の一匹を捕まえて、あの処刑台で始末する事が出来るじゃないか。」
それは、理想論です。
「そうだろうね。
ねえ君、人狼であっても投票はしたくないのかい?」
[彼は質問に驚いたように代理人を見つめたけれど、躊躇いがちに頷いた。]
「自分が容疑者に選ばれずに、村人達が投票し合って処刑する事が決まったのを聞いたら、止めようとしたかい?」
[彼は答えなかった。
多分、見ているだけだったかもしれない。]
あたしが死んでも悲しむ人間なんて、居ないでしょうね。いいのよ…たまたま戻って来たけど、一度は捨てた街なんですもの。
ママとグレンのお墓があるあの島に、無粋な処刑台が建設されたとか──そんなニュースを新聞で読んでしまったから、うっかり戻って来ちまった。
[海風で乱れた髪をかきあげ、桟橋を渡って嘆き島へ向かう。海鳥の声が五月蝿い。]
―嘆き島・墓地管理小屋―
[代理人はやれやれと肩をすくめると、コップにお茶を注いで飲み干した。]
「今日は泊まっていっても構わないと思うけれど、明日には帰るべきだ。
ああそう――僕は君が人狼でも、此処では襲わないと思っているよ。この小屋から僕が居なくなれば一番怪しまれるのは君だからね。」
[彼はコップに視線を落としたまま、何度か瞬きした。カタンと立ち上がると、一口だけ飲んで、ありがとうございます。とお茶のお礼を言って、小屋の外に出た。
海には一艘、嘆き島に渡ってくる船が見えた。]
─嘆き島─
[カツンとヒールの音を響かせて島に降り立つ。
こんな日にこの島を訪れる者など居ないのだろうか、墓地はただ静かだった。管理小屋に挨拶をして、まずは母親の墓を目指す。枯れかけた白い花が墓前に備えられており、それは父親が通っていた事を示していた。暫くの間、黙祷を捧げ、次にグレンの墓へ向かう。
母親の墓とは違い、誰も訪れた痕跡の無いグレンの墓を、瓶に残ったアルコールで乱暴に清める。溜め息をついていいのか、怒っていいのか、涙を流すべきなのか、消化しきれない感情を持て余してグレンの墓石から視線を逸らした時、キャロルは向こう側の人影に気付いた。
──ユージーンだった。]
[向うが気付くか気付かないか分からない。が、黙って頭を下げる。]
『昨日、集会所に来ていた…あたしと同じ容疑者の。
何処かで見た顔だと思ったら、やっぱり嘆き島の手伝いの……。(今は手伝いじゃないのかしら。管理人室に居たのは知らない人だった。)名前はなんだったかしら…ね?』
―嘆き島―
[潮風に晒された短い雑草の間を歩く。
風が吹く。
最初に、この小屋から出た時に持ち出した鞄を持って、何となく、墓地の裏手へと足が向いた。西洋式の墓地にあまり似つかわしくない、やや異国の趣を遺した社…祠があった。
近くの野の花を摘むと、そっと供え石の上に置いた。
彼は、モーガンにもこの小さな社の由来は聞いた事がなかったけれど、鎮魂は必ずする事は聞いていた。それが、人狼に纏わる事であるのかは聞いた事はなかったし、過去に人狼事件があった事も聞いた事はなかったけれど。デボラが、過去と現在の事を混同して話す事は前から知られている事だったし、全ての本を読んだ訳ではなかったけれど昔の村の本にも書かれていなかった。
もしかしたら───…
考え事をしながら、墓地の表の方へと歩いていくと誰かの視線を感じた。墓参りに来た本土の人だろうと思って、そちらを見ると綺麗な女性、何度か見かけた事があった。それに確か、昨晩の集会場に居たように思う。]
―サーカスのテント―
[笛の音は唐突に止まった。高い音のそれを下ろし、彼は立ち上がる。
ため息を一つ。
浮かんでくる言葉は消すことが出来ない。]
なんで、おれたちが。
[だが、サーカスの誰かに、同じ役目を与えねばならないことを考えれば(特にたった一人の姉にそれをさせねばならないことを考えれば)、それしかないのかと思う。
だからといって暗い部屋の中、こもっているのも、嫌だった。
服を変え、外へ向かう。
いつもの鞄を腰に下げて。]
[声を掛けられてハッとした様に、頷く。空になったアルコール瓶をバツが悪そうに仕舞いながら、]
…こんにちは。
昨日集会所で……。
あなたもあたしと同じ容疑者なのね。
あたしはキャロル…。三日前から帰郷しているわ。この島に処刑台が出来たとか聞いて──。
─嘆き島─
[彼は、行動を気に留めずに変わらず答えた。]
こんにちは。
はい。昨日、あまり覚えていませんが、集会場で会ったように思います。
私はユージーンです。
[キャロルの言葉に、丘の中腹に作られた処刑台を仰ぎ見るようにした。]
処刑台は、…あちらですね。
墓地から離されて作られています。
―グラハム家近くの路上―
[迷っていた。
聞けばクラークの遺児はまだ8歳の少年だと言う。自分はその少年に父の死を伝えにきた。その役目の重さが今頃になって身に沁みる]
…泣く、かな…泣くよな。まだガキだもんな。
[思い知らされる。森に埋められた遺品を捜してから縁故を尋ねようとしていたのは、ただの時間稼ぎだったのだと]
意気地がないな、オレ。
[自嘲気味に言って、グラハム家を見つめたが、結局、少年を訪ねる勇気は出せないまま]
あの女性(ひと)に先に伝えるほうが、マシかな。
[村に来てから何度か訪れたBAR。やわらかくうねる髪。少し憂いのある微笑。ローズマリーと呼ばれる、少し婀娜っぽい看板娘の姿を思い浮かべた]
オレも容疑者なんていわれているようじゃ、いつまで生きていられるか分からないしな…。
[男は知らない。クラークの息子も酒場の看板娘も、同じ容疑者なのだと言うことを]
─嘆き島─
処刑台は、最初は、本土の方に作られるという話も出ていたのですが、此処は離島で人もお墓参りの人と悪戯や釣り人が時折来るくらいでしたから、誂え向きだったのでしょう。遺族の方から反対意見は出ていたのですが、被害者が増えるにつれて、作られる事が決まりました。
―雑貨屋付近―
[歩きながらも微笑う。それはサーカスの者として、顔が知られているから。
当然、容疑者としても知られているだろうけれど。
サーカスの一人としての行動を。
足は自然、昨日の海の方へ向いた。]
あたしが居た時から酷い田舎だったけどあんなのが出来たら、死人だって嫌になりそうじゃない。ママだってグレンだってゆっくり眠れやしないわ。でも、処刑台の設置場所が墓地の真ん中じゃなくて、まだマシだと思った…。あたしって前向きね。
[処刑台からユージーンに視線を戻して、ユージーンの名前を反芻する。]
ユージーン。
あなた、ここで働いてるの…よね。
被害者が増えるにつれ──って、もうそんなに殺されてるの?
あたしの家は街のはずれだし父親は偏屈だから、詳しい事は知らなくて。それに、新聞には処刑台の事しか載ってなかった。
─嘆き島─
はい。
普段は、独りで管理小屋に住み込みで墓地を管理しています。
[墓地の真ん中だと建てるのは反対意見が多く出て無理だったろうと思ったけれど、それは心の中に置いた。]
…埋葬しましたから、覚えています。
[丘の中腹を見つめたまま、語った。]
図書館の新聞を読むと、
事件の経過が分かると思います。
―海辺 桟橋そば―
[処刑台のある島が見える。
岩に腰掛け、横笛を吹く。
鎮魂の音楽になったのは、そこの景色を見たからだろうか。]
[思い出し、呟く様に。]
ああ、昔にも。
あたしの父親が若かった頃に…人狼事件はあったはずよ。
肋骨が折れる程、父親に殴られ事があって、なんでこんな男とママは居るのって、ママの手を引いて家を出ようとした事が昔あったの。
ママが言ってた。「人狼事件が無ければ、あの人はこんなに頑なにはならなかった。事件が酷過ぎたのよ。」って。でも、別の時に冗談みたいに「何も無かったら、一緒にならなかったかもね。」とも。
…事件の経過は、図書館へ…か。
そうね、あの自警団員達に聞くよりはマシかもしれない。
行ってみるわ。
[ユージーンの傍を去ろうとして、ふと振り返る。
目を丸くして、無防備と言っていい不思議そうな顔をしている。]
あなたも図書館へ行ったの?
字が読めるのに、どうして墓守なんて仕事を選んだのかしら…。
─嘆き島─
[過去の人狼事件の事は、記録にないかもしれない。
…記録が無くなったのか、記録をつけられなかったのか、それとも別の場所にあるのか…
───先程まで考えていた事を、キャロルに話す前に、墓守を選んだ事を問われて、反対に聞き返した。]
いけませんか?
[問い返されて首を傾ける。]
寂しい仕事だわ。
他の仕事だって選ぶ余地があったでしょうに。
…って、余計なお世話ね。
あたしが死んだ人の事を忘れられないから、そう思うのかもしれない。
当たり前だけど、殺された人は帰って来ないのよ。なのに、アーヴァインは処刑投票をしろと言う──。
[いつの間にか日没が近い事に気が付いた。
海が静かな内に船で戻った方が良いだろうとも。]
オレは卑怯者かな。
[心は固まりかけていた。先にローズマリーを尋ね、クラークのことを伝えようと。そして、彼女と一緒に少年への伝え方を考えよう、と。
…一人では、重すぎる]
自分で決めた事です。
モーガンお爺さんの後を継がなくてもよかったと言う人もいますけれど、私はこれでいいと思っています。
[少し笑ったまま、彼はそう語ると、頷いた。]
アーヴァインさんは…
処刑投票をせずに、どうにか人狼だけ捕える方法…
[少しだけ頬笑む。ユージーンの前髪に触れ掛け、途中で止める。]
…前髪が長過ぎるんじゃないかしら。
[けれども、直ぐにアーヴァインの硬い声を思い出し、顔を顰める。煙草を一本取り出し、ユージーンに煙が届かない様にして吸う。]
処刑投票をせずに…。
そうね、特殊な分野に精通したお医者様か、動物学者か。逆に馬鹿馬鹿しいけど、本物の占い師か予言者みたいな人でも居れば──。
そろそろ、あたしは街に戻るわ。
あまりに理不尽な事って感情が麻痺してしまうわね。
あなたとも、嫌でも、集会所で会うでしょうけど──。
[彼は、気にしたように髪の毛を弄ぶ。]
…
[何となく、煙草を吸っているキャロルに背を向けながら、考えを纏めるように数歩歩いた。]
アーヴァインさんは、人狼を見つけ出す事が出来る人が、1人、居ると言っていました。それから、死者が人狼か人間か分かる人が、1人、
誰かを守る事が出来る人が1人…
その三人の中で、見つけ出す事が出来る人が、投票処刑前に見つけ出す事が出来たのなら…投票処刑をせずに、人狼を捕まえるだけで事足ります。
→グラハム家前―
[まだBARの開く時間じゃない。ひとまず集会所に顔出ししておこう。
悩むことそのものに慣れない頭が痛む。
...は夕暮れの道を*歩き出した*]
−集会所・会議室−
……誰もいないよ、今は。残ってるのは婆だけさ。
心配しなさんな。戻ってくるよ。良い子ばかりだもの、むかしむかしのお話のようにね。
坊やこそ、なにをそんなに焦っておいでだい。男はドンと構えておいで。
ああ、ところであんたの集めてきたこの紙ッキレ、13枚しかないよ。席は14じゃなかったかい。
……ククク、気に障ったかね。
もう無理だ。始まっちまったんだもの。引きかえせやしないよ、いい加減に覚悟を決めな。
……狼が『三匹』だって予測されたから、だろう? 急に余分の席が増えたのは。
そして用意された席が、坊やの分だった。
くだらないことさね。ああ、くだらないさ。年寄りの昔話は廃れても、くだらないことだけ忘れられない連中がいる。
さあ、どうするね。もしもアンタが望むなら……
……フン、行っちまったか。損な性分だねえ、あの子も。
[デボラはじっと、外へ駆け出していくアーヴァインの背中を見つめていた]
─嘆き島─
…帰りたく無い。
それは、ごくまともな感覚だわ。
あたしも今のうちにここから逃げようかしら。
[一度捨てて逃げた街だもの、二度逃げたって構いやしないでしょう…。親父だって自業自得なんだから、と、呟く声は小さい。]
あなたもこの島に居たら、自警団に集会所に連れもどされるわよ、きっと。
[煙草を揉み消し鞄を持ち直すと、ユージーンに背を向け、陸地へと戻る*船へ向かう*。]
……知ってるかい、モーガンの子倅。
何故かつて領主様だった一族の連中が代々、自警団員なんてやってるか。
そう、むかしむかしの話さ……『出た』んだよ。
あの一族の墓には、爪と牙が埋もれているのさ。
今はだれも覚えていない。覚えていないから、同じように間違える。
知らないはずはないね。村のものだったら。あの一族が狼憑きと噂されてることくらい。
むかしむかし、たった一度のお話なのに。
人は感謝を忘れても、怨みは決して忘れない。
被害者を増やさぬためにと『狼狩り』の伝承を見つけてきたのは、領主様だったというのにねえ。
ああ、むかしむかしのお話さ。
[誰にともなく、デボラは昔話を続けている。
セシリアやカミーラが奥の部屋にいることは知っていたが、自警団長を対面させずに追い払ったのはおそらく正解だったろう]
―集会所―
よっ。ごくろうさん。
[自警団員に気安く声を掛けて、集会所に現れる。肩にはなにやら大きな袋]
こんばんは……って、なんだよ。人少ないんだな。婆さん一人かい?
[老婆とは森ですれ違ったような気がするが、確信はない。自分の存在に気づいていないらしい老婆に咳払いして、話しかける]
あのさ、これからちょっと、外がキナ臭いかもしれない。
ああ、安心してくれ。
そんなに長い時間じゃないし、みんなの分もあるから。
[にっと人懐っこい笑顔を見せて、集会所の外へ出て行った]
―海辺 桟橋そば―
[幾度か繰り返した旋律は、やがて月に吸い込まれるように消える。
小さな横笛を口唇から離し、ケースにしまうと立ち上がる。
また、行かねばなるまい。あの集会所へ。]
……おれのせいで、サーカスに疑いをかけるわけにもいかないしな。
[夜の海は暗く、どこか不気味にも思える。それはその向こうに、あの嘆き島が見えるからだろうか。
それとも……あの話への不安がそうさせるのか。
首を振り、目をそらし、集会所へと向かう]
[ギルバートへ振り向いて]
戻ってきたね、若いの。
カカカ、出迎えがこの婆じゃ不満かい。可愛い子なら奥にいるよ。
……おや。モーガンの倅でも、サーカスの色男でもないのかい。
フフン、するとあんたが噂の旅人かね。
派手にやったそうじゃないか。怪我した子たちが泣きごと言ってたよ。
……ん、前に会ったかね。
言われてみれば、確かにそう、何時だったかね……あれはむかしむかし……
―集会所 外―
[自警団員を見て、彼は頭を下げる。
口唇がやわらかな微笑みを作る。]
こんばんは、寒い中お疲れ様です。
あぁ、今日の見ていたんですか。
落ちたのも、演出ですよ。姉はお茶目なんです
[くすくすと笑いながら、そんなことを言う。
と、扉が開いて出てきた青年を見る。]
―集会所入口脇―
[怪訝な顔をする自警団員に構わず、焚き火をはじめる。
持参のダッチオーブンを仕掛け、中に石と、同じく持参したサツマイモを放り込む]
あんたらも、焚き火に当たれば?今日、結構冷えるぜ。
[見張りの自警団員に言いながら楽しげに火をかき立てる。こうして待っていれば、程なく芋が香ばしく焼きあがるだろう]
おやおや、せわしのない子だねえ。近頃の子たちときたら、慌しくっていけないよ。
ククク、まあいいさ。若いうちはたんと無茶をするもんだ。
フフン。なるほど、村では見かけない子だよ。でもあれは見覚えがあるね。
面白いやんちゃ坊主じゃないか。男の子はあのくらい元気がいい。
[ギルバートの背中を見送りながら、記憶の糸をたどっている]
よう。
[今度こそ見知った顔だ。ハーヴェイに声を掛けて、まだ名前を知らないのに気がついた]
オレの来ない間にまた人が増えたみたいだな。
こんばんは
[ギルバートに声をかけられ、微笑って挨拶を返す。]
そうですね、昨日、たくさんの方がいらっしゃいました。
姿を見ただけですけれど。
[そういいながら、相手の名前を知らないことに今更気づく。]
おれは、ハーヴェイといいます。
先日の怪我、大丈夫でしたか?
オレはギルバート。怪我は平気だよ(まあ、自業自得だしな)。うん、サンキュ。
[人が増えた、と聞いて少し表情が暗くなる]
そうか。ってことは『人狼探し』がまた始まるんだな…。
―屋敷・(所謂イストー邸)―
[一巡り、掃除を終え、全てあらい終えた使用済みの雑巾を、屋根で囲まれた物干し場へ吊す。
ネリーの直接の雇い主であるところのこの家の家長、資産家の男は今は居らず、その一人息子は昨日は帰らなかった。]
ミッキー様は…
[何処かほっつき歩いているのだろうか、という考えが自然と、”何か事件に巻き込まれたのでは”というより優先的に思い浮かぶ。
ネリーはまた、白い雑巾をパン、と伸ばして吊す。]
それならよかったです。
[微笑って、しかしその表情を見て、
言葉を聞いて、一度、瞬く]
また、ですか……?
……以前にも、起きたのですか?
[以前にも…と言われ、あいまいに首を振る]
この村で起きたことがあるかどうかは、知らん。だが、オレは余所で人狼騒ぎに巻き込まれたばっかりなんだよ。
あれから何週間もたってないってのに。
[不意に声を大きくして、あえてわざとらしく]
あーあ!オレってばついてないぜ。
[作った明るさで無理やり笑って見せるが、その表情はゆがんでいるかもしれない]
―屋敷・(所謂イストー邸)―
[この家は一人息子さえ居なければ、仕事量は半分以下で済む、ネリーはと思う。
今日はその一人息子も含め住人の殆どが出払って居るから厨房へも火を入れる必要は無く、仕事は簡潔だった。
もし、例の一人息子が不意に帰宅しても暫く場を繋げるだけの、非常食(今日はクッキーだ)を作りはしたが、いざ食べる相手が居ないとなると処分へ困る。
何れ暗くなる前に戻るとは思っていたのだが…]
−集会所・会議室−
[外から流れてくる焼き芋の匂いに鼻をひくひくさせている]
旅人の坊や、あんたには少し懐かしい匂いがするね。
……いやいや、以前に会ったからじゃない。
アンタもしかして、どこかで『狼狩り』に関わったろう。
─嘆き島─
[島の絶壁に腰掛けて、本土の方を眺めている。
風が、一度強くふいた。
ごう、と。
風が號ぶ。
草を巻き込んで、本土へと風は去ってゆく。]
―集会所 前―
[聞いてはいけないことを聞いてしまったというのは分かって、
すまなそうな表情がわずか、浮かぶ]
……大変、でしたね。
[それから、ふと、考え込むように。]
昨日、自警団の方が言っていました。
見つけ出す者が一人。
死者を見分ける者が一人。
人狼の手から守る者が一人。
人狼を知って協力する者が一人。
…そして、人狼が二匹。
おれたちに、投票をしろと、彼は言いました。
女性や子供もいましたけれど。お年寄りの方も。
……しなければ、いけないのでしょうか。
―集会所・個室―
[ 酷く頭が痛む。なのに気分は何故かすっきりとしていた。ああ、懐かしいこの感覚。]
……誰か、いるのか。
俺の声が聴こえるヤツが。
[ぽつりと言葉にしてみる。決して声には出さないように。自分の意識が確かなら、自分の記憶が確かなら、きっと返事があるはずだ。
濃密に澱んだ膜が眼前にあるような気分だ。まるで水の底から向こうを眺めているように世界がゆがんでいる。途切れないように集中し、返ってくる言葉を待った。]
……すぐに慣れる。
[ 自らに言い聞かせるように、言葉を繋げた]
[ふと気づくと、ダッチオーブンの中から香ばしい焼き芋のにおいがし始めている]
焼けたかな。あんた…ハーヴェイ、腹減ってる?
[そう尋ねながらダッチオーブンのふたを開ける。ホクホクとあがってくる甘い香りの湯気]
名前も、顔もわからないひとを、
殺せと。
[呟きは自警団の耳に届いたのだろう。
一人が二人に近づいて、紙を渡す。そこには13人分の名前が載っていた。
これが容疑者の名前だと、その団員は告げた。]
[紙の名前を流し見て、それを畳んだ。
本当は丸めたかったけれど。
芋の良いにおい。
言葉に少し、考える。]
そうですね、美味しそうですし。
歩いたらおなかも減りましたから。
[いただいてもいいですか? と微笑って。]
[外から漏れ聞こえてくる会話に、一人頷いて]
……やっぱりね。そういうことかい。
坊やたちは確かに運が悪いよ。今回の『狼狩り』は、昔話より厄介だ。
こんな話を知っているかい。むかしむかし、狼憑きになりきれなかった人間の話さ……
アーヴァインの坊やは全部を伝えていかなかった。
教えられてないのか、それとも調べる子たちも気付いてないのか。
気をつけな。星が荒れている。
この村に潜んでるのは、ただの『協力者』なんかじゃない。
『3匹目の狼』だからね。
−集会場・会議室−
あ、あれ?ここどこだっけ?
[いつの間にか眠っていて目を覚ましたが寝惚けた頭で記憶が曖昧だ。
周囲を見渡しても未だ思い出さない。]
―集会所・個室―
[ 簡素なベッドの上に身を起こした男は時計を探した。ない。]
腹の減り具合からすると……最後にビスケットを食べてから5時間36分くらいが過ぎたかな? 差し入れったって少なすぎんだよう。明日は今日の5倍は要求しよう、そうしよう。
流石にこれ以上食べなけりゃ死んじまう。
できればこの部屋から出たくなかったんだけどなあ。わけのわからないことに巻き込まれたくねーしよう……。でもしょうがねえよなあ……。
[焼き芋を濡れた新聞紙にくるみ、ハーヴェイに差し出す]
…とりあえず、温かい物でも食えよ。そんな青い顔してないでさ。
しょうがないんだ。他に術はないんだから。
[本当に?と自分でも思う。けれど、自分がそう言い切れば、この青年は楽になれるだろう]
―イストー邸・ネリーの部屋―
[クッキーを(大量に焼いた)半分ほど包んで持ち、仕事報酬の一部としてネリーにあてがわれている自室へ。
ネリーは、あの奇妙な女性(たしかカミ−ラ)へ何か衣服を見繕うと言った事を取り敢えず忘れては居なかった。
何よりあのような格好でいつまでも居られては、少なからず周囲への悪影響だと思うと同時に、彼女の素性には興味が在った]
[彼女もまた容疑者なのだろうか。
考えれば昨夜は馬鹿な事を言ったと思う。
娯楽小説や雑誌の読み過ぎでは無いだろうか。
だって現実に探偵が活躍したという話はついぞ聞かないし。自分ひとりが張り切ったってどうにかなる訳ではない、きっと]
―集会所 前―
ありがとうございます。
[新聞紙に包まれた、熱い芋を受け取る。手は棒を握り締めるため、皮もあついし豆だらけだ。]
ほかに、ないのですか……
[言い切られた言葉に、彼は俯く。そしてそのまま、ゆるゆると手を口に近づけ、一口、芋をかじった。]
婆さんにも持っていこうか。
[扉を開けたとたん、デボラと目が合って瞬きする。3匹目の狼、と聞こえた。
…そいつは、オレの知ってるただの協力者と違うのだろうか。
尋ねようか。一瞬迷って、結局こう言う]
…焼き芋、一緒に食うか?
多分こっちの焚き火のそばのほうが暖かいと思うぜ。
―集会所・会議室―
[ こっそりと会議室の様子を伺う。見知った顔がそこにあった。様子を伺うつもりだったことさえ忘れて、豪快に扉を開け放つ。]
デボラのばーさん!
なんでばーさんがこんなところにいるんだ……?
[ひりひりする口元を反対の手で押さえながら、振り返ったギルバートに首を横に振った。
少し冷たい空気を吸い込んで、微笑う。]
大丈夫です。
[デボラの話は、火の爆ぜる音にまぎれてしまう。
彼女に声をかけるギルバートの声を聞いて、そちらを見やった。]
こんばんは。
[集会所の中に、焼き芋の香ばしいにおいが流れ込む。
ふと、今しがた渡された調書に目を向けた。
その中に、グラハムの苗字と、ローズマリーの名を見つけて愕然とする]
ちょっと待て。アリかよ…こんなことって。
−集会所・会議室 → 集会所前・ギルバートの焚き火−
お言葉に甘えるよ。
ああ、ちょっと待っておいで。甘酒を持って来よう。
[デボラはギルバートの言葉にニヤリと笑って頷くと、一度奥の部屋へ引き上げた。
そして薬缶と巾着を手に戻ってくる。外へ出ようとして、リックの姿に気がついた]
坊やもおいで。なに、とって食やしないよ。
[と、集会所の中から声。
知らない二人の、声だった。
中をのぞいて、二人にも頭を下げる。
と、ギルバートの様子に首を傾げた。]
ギルバートさん?
[一度に現れた二人の人物に目を丸くした。
次に、少年の年恰好を見て、調書と見比べる。
8歳…リック…リック・G・グラハム…!?〕
ああ、済まない。
人が増えたから驚いただけだよ、うん。
[あからさまにごまかしと分かる下手な言い訳]
芋が焼けてる。みんな、食うか?
―集会所・会議室―
[デボラ以外にも人がいたことに気付く。リックやカミーラに向かって]
あー。えーっと。怪しいもんじゃないぜ!
[充分怪しい。]
いや、無理矢理連れてこられたんだ。来たくて来たわけじゃなくて……。
だからそのうち家に帰るから気にしないでくれ。
[デボラが向かった先を見た。知らない男が二人。そのうちの一人に頭を下げられてどぎまぎした。ぽりぽりと頬をかく。豪快に腹が鳴った。情けない顔をする。]
―集会所 入り口―
……そう、ですか。
[ギルバートの様子に、しかしそれ以上突っ込まずに。
彼は、自分のもらった調書を開く。
年齢、文字。
名前を考える。
特徴の書かれたもの。名前はすぐに分かった。
頭の中に、名前を叩き込む。
そうしてしまいこむと、また一口、かじった。
窓辺の女性が振り向いたのを見て、微笑って、軽く頭を下げる。]
[軽く手を挙げて、その場に居合わせた面々に、冗談めかした自己紹介をする]
あー、はじめまして、だな。オレはギルバート。あんたらと同じ容疑者らしい。ま、ヨロシク。
[巧く笑えたかどうか、自分でもよく分からない]
[調書と見比べてしばらく考える]
ええと、デボラ、ミッキー、カミーラ、だな。あとハーヴェイ。
で、君が(と、少年を見て)…リック。
[雑貨屋を後ろに。いつもの寄り道をする気が起きずそのまま集会所へ向かう。
海から吹き上げる風に何やら香ばしい匂いが混じっているような]
―集会所 入り口―
こんばんは、ハーヴェイさん。
[芋を手に、窓を向いているハーヴェイへ少し挨拶]
ぼっぼくはっ!
じゃない。俺は坊やなんかじゃないぞ!
それにヨウギシャって何だよっ!
あっ…
[容疑者という単語で何となく状況を思い出す。]
[声をかけられ、振り返り。
芋を持ったまま微笑って会釈する]
こんばんは。
あ、芋をもったまま、失礼。
[先ほどまでの様子など見せぬような、笑顔で。]
まあその…芋でも、食ってくれ。
[ぎこちない優しさで、リックに新聞紙で包んだ芋を差し出す]
熱いから気をつけて。あ、ミッキーも食う?
焼き芋、ですか?
暢気ですね…
ハーヴェイさんがそんなにニコニコされていると、まるで物騒な事件なんて何も無いみたいです。
[続けて何か言おうとしたところで
集会所から腹の虫の音が聞こえたような気がした]
>>217
空いてるに決まってる!
ご馳走されるものならなんだって食うぜ。
ほら、二人も来いよ。腹減ってねえの?
……容疑者? ばーさんが?
[首をひねりながら外へと向かう。焼き芋の良い匂いが漂って、思わず鼻がひくひくと動いた。]
―集会場会議室→集会場入り口―
[ 外は寒い。が、寒さなどこの男に何の意味があろうか。焚き火の傍に寄ろうともせず、平然としていた]
ギルバートかあ。俺ミッキー。
その紙、何?
[調書と自分を見比べてるギルバートを不思議そうに見た。しかしその問いは焼き芋の前に霞のように消え去ったらしい。]
勿論勿論食う!食う食う食う!
たった今俺、お前のこと好きになったぜ。いいやつだなギルバート!
[ネリーとユージーンを見て軽く手を挙げる]
よう。こんばんは。
人、集まってきたな。じゃ、もっと芋焼くか。…食うよな?
[答えを待たずに、みんな焼き芋を食べるものと決め込んで盛大に芋を焼き始める。
焚き火の炎が高く上がる]
―集会所 入り口付近―
こんばんは
[ユージーンにも会釈をして]
おれは、皆をわらわせるのが仕事ですから。
楽しい世界をお見せするのが、おれたちがこの村に来た理由ですし。
そう思っていただけるなら、至極幸い。
[にこりとネリーに笑った。
そして、聞こえた音に、中をまた見る。]
[焼き芋を受け取り、かぶりついた。一口で半分がなくなる。うっとりともう半分も口の中に放り込もうとしたその時、聞きなれた声がした。振り返る。見慣れた緑のおさげ髪。]
……あれ、ネリーまで。何しに来たんだ?
あ、そうか。親父帰ってきた?
ようやく家に帰れるのかな。
ああ、おれはハーヴェイといいます。どうぞよろしく
[微笑って頭を下げる。
それから、壁にもたれかかるように、*芋を齧った*]
−集会所前・ギルバートの焚き火−
[懐から出した小枝を器用にやぐらに組んで、薬缶を吊るす。しばらくすると甘い香りがたち込めてくる]
おっといけない、婆としたことが。杯を持ってくるのを忘れていたよ。
子ども達、そこの棚から適当に飲むものを持ってきておくれ。
皿もあったほうがいいかもしれないね。
それと、人魚の姉さんも連れてきな。
[リックたちの反応は何食わぬ顔で聞き流し、のんびりした口調で仕事を言いつける。
最後はカミーラを指差して、悪戯っぽくくしゃりと笑った]
[挨拶を返されると、その度に会釈をした。
焚き火を見つめる。]
皆さん、集まっていますけれど、
何か進展はありましたか。
[ミッキーさんも容疑者として呼ばれたのかと、彼は心の中に留めた。]
…それって必ずしも良いことなのかしら。
[ハーヴェイへ小さく呟いて]
こんばんは、ユージーンさん。
何かご用でしょうか?それとも何か思い付きました?
色々考えたんですが…
投票処刑前までに、後、何時間もないかもしれませんけれど…人狼が誰なのか分かる人の協力を仰げれば、どうにかなるのではないかと思って、ここに来ました。
人狼が誰なのか分かれば、その人だけを捕えればいいと思います。人狼に人間の法が適用されるかは分からないですけれど。
そうすれば、投票処刑は施行されないと思いました。
こんばんは。
[辺りを見回す。遅れてきた昨日よりも、人は多かった。
語り部、イストー氏の息子とネリー、サーカスの人、カミーラ、ユージーンの顔が目に入る。
暖炉の傍へ歩を進めた。]
…こう毎晩、営業時間内に集合してください、って言われるとうちも上がったりだわ。
営業妨害よねぇ…
[アーヴァインに向かい、冗談っぽく笑いかける]
―集会場・ギルバートの焚き火―
皿と飲み物? しょうがねえなあ。
本当だったら動きたくねえんだけど、芋もらってるしなあ。
もっと食いたいし。
あ、人連れてくるのとかは俺やだぜ。苦手だもん。
[中に入っていって、飲み物と皿をとってきた。会議室には先ほどの女性と子供がいる。女性は子供に任せておけばいい。]
[外に戻った。気付けばユージーンがいる。世話になっている男だ。こいつも呼ばれたのだろうか。まあ、今はまず自分がここを出ることが先決――]
……ネリー。親父、かえってきた?
俺の釈放のために来たんだろう。
ここにいたら雑貨屋にもろくにいけなくて今日は本当に酷い目にあってたんだぜ。
/PL/ すみません。先ほどから場所が錯綜しているようなのですが……「焚き火」は「外」で合ってるんですよね?(汗)誰が外にいて誰が中にいるのか、誰とどこでどう会話を交わしているのかがごしゃごしゃに……。
さてと、役者が揃ってきたねえ。
人狼の御伽噺のことは、みんな知ってるだろう。
でもこんな話は知っているかな。狼になりきれなかった狼のことさ。
人間であり切れなかった人間なのかもしれないし、狼に近づきすぎた裏切り者なのかもしれない。
それとも、もっと違う事情があったのかもしれない。
婆は何も知らない。それがどうして現れるのか、詳しいことは伝わっていない。
むかしむかし、どこかの国に、人間なのに人狼の声を聞き、狼の強力な味方となった者がいた。
何しろそいつは誰が調べたって人間なんだ。
なのに狼と語り、狼の友として人に牙を剥いた。恐ろしいことだよ。
……そう、ただそんな、むかしむかしのお話だけが残っているのさ。
そしていま、この村にもね。
[唐突に飄々と、他愛のない御伽噺のように語りだしたそれは、ギルバートの思案顔に答えたものだったらしい>>204]
それで…一回は逃げ出したのに、戻って来たのね。
誰が分ける事の出来る人なのか、どうやって見極めるのかっていうのはとっても…気になるんだけど。嗚呼、ねえもしかして
[ユージーンへ言いかけて
ハーヴェイの手から彼の持っていた調書をひったくる]
…ミッキー様。何でよぉ…
―会議室―
[語り部のかけた薬缶から甘い香りが会議室に充満している。
人が多く、暖かい。こんなきな臭い話題をするにしてはどうも幸せすぎる部屋に見えた。]
「でもこんな話は知っているかな。狼になりきれなかった狼のことさ…」
[語り部の話に耳を傾けた。それは恐ろしい、裏切りの話。
ローズマリーの頭の中に、ある女性の顔が浮かんだ。]
…どうして、そういう状況になってしまったのでしょうね…
裏切る者の心境が、私には解りません。
/PL/私は中です。しばし離席。
ああ、容疑者なのは知ってるけど……まさかネリーも容疑者なのか?
[愕然としたように呟く。メイドは自分の釈放のために来たわけではないらしい。父親はまだ戻ったわけではないということであり、つまり助けはまだ来ないのだ]
容疑者だって連れてこられたけどよう……。すぐに釈放されるはずだろ? だって何もしてねえもんよう。何もしてねえんだから証拠なんてあるわけねえし。何の説明もないんだけどどうなってんだ?
[個室に閉じこもっていたために細かい説明を聞かないまま、時間を過ごしていたようだ。彼は無知な分、人より幸せそうであり、無知な分、愚かしく映る。]
[焼けた芋を大量に持って会議室へ。当然のように自分が食べる分であって人に分け与えるためではない。]
/PL/
デボラは外にいます。
会話の流れはある程度柔軟に、適当でいいでしょう。
聞かれたくない話や、聞こえない場所にいる人は、そう宣言してるでしょうから。
時系列や位置関係なんて、あまり拘りすぎても話が繋がりません。
[こんな時間にひとり夜道を歩いている。
こんな寒い中を、何故出掛けなくちゃいけないんだろう。あんな理不尽な場所に。
本当なら今頃お風呂に入って、暖炉に火をくべて、暖かな夜を過ごしていられただろうのに。
...はまだ現実の重さを受け止めあぐねているようだった。
ひょっとしたら、昨日の出来事が悪すぎただけで、事態もなにかしら好転しているかもしれない。
行かないでいるよりも安心できるかもしれない。
それは、悪い夢が少しでも早く覚めるのを待っているような感覚に似ている。
だが本当は、そんなことを期待してはいけないと判っているのだろう。
コートの襟を押さえる指が、ぎゅうと握られていた。]
―会議室―
[頭痛と目眩を覚えながら、(穀潰しとの評価を得ている)御曹司へかいつまんで事情を説明する。
それから包んできたクッキーを手渡して]
あまり他人様から沢山物を頂くと、お父様がきっと良い顔をされませんよ…。用意してきた訳ではありませんが召し上がって下さい。
[集会場の近くまでやってくるとなにやら明るい。
建物の壁や木々の幹に、赤い明かりが揺れていた。
どうやら数人が集まって焚き火をしているらしい。
デボラの話し声が聞こえている。
・・・もっと楽しい話だったらどんなによかったか。
...は短い躊躇の後に、なるべくいつものように小さな笑みを作って、声をかけた。]
こんばんは。
おっと、沸かしすぎたかな。
ほら、若いもんたちが、しけた顔してるんじゃない。
のみな、あったまるよ。
[薬缶を火から下ろすとミッキーの持ってきた食器を使い、甘酒を注いで周りの者たちに勧めた]
[多分、本能的に回避したのだろう。
例えば昨日少し酷い物言いをしたのが後ろめたかったとか、そういう事ではなく。
雑貨屋へ寄らずに此処へ来たのは、多分彼女が狼であるということを知らずに知っていたからで
だが自分に関してそれに気付く様子は無く]
/PL/
すみません、お言葉に甘えて霊騙りで良いですか
[リックが駆け去る姿を見送って、少し、ほっとする。
徐々に集まってくる人々の中にローズマリーをみて、鼓動が早まる。
…言わなければ。
ローズマリーを追って、中へ入る。けれど、どう話しかけたらいいのだろう?]
…あの、ローズマリーも、芋、どうぞ。
[思いつめた顔で、間の抜けたことを言うしかなくて]
…あ、びっくりしました。有難う。あったかい…。
ええと、何度か店にいらした旅のお方。
ギルバートさん…でしたか。
貴方も、アーヴァインに呼ばれて?
− 焚き火 → 会議室 −
やれやれ、婆にはそろそろ夜風が堪える。中に入らせてもらうよ。
ここに置いていくから、薬缶は後で誰か片付けておいておくれ。
[保温瓶に甘酒を3分の1ほど移すとそれを抱えて、デボラは室内に戻った。
小さな杯を用意して、中にいた者達にも甘酒を勧める]
[デボラの話を聞いて、眉をひそめる]
狼になりきれなかった狼…それはまるでクラークの言っていた…。
[呟いて、ローズマリーを見る]
(あらぁ?何をがっかりしてるのシャーロット?
あたしおばあちゃんのお話好きよ。
ずっとあなたといっしょに聞いてきたんだもの。
それにいまのとってもたのしいお話だったじゃない。
おともだちよ?
あたしたちに、おともだちがいるのよ?
あはは、うれしいなぁ〜。
もっとわらえば良いのに、へんなシャーロット。
・・・あら、ひょっとしてあなたのおともだちじゃないのかしら?
あたしのおともだち?
おともだち・・・
くすくす )
(PL
騙りがんばってください。)
ああ、アーヴァインにとっつかまった。
[ローズマリーに口を寄せてささやく]
クラークからあんたのことをきいた。今いいか?
[リックにちらりと視線を投げる]
少し話したいことがある。
―会議室―
>>247
[簡単にではあるが、事情の説明を受けた。ようやく自分が此処にいる事態の重要さが少しは飲み込めたらしい。]
ちょっと待ってくれ。
……投票で? 処刑する人物を決める?
嘘だろう。そんな時代錯誤も甚だしい……。
いや、もちろん俺だって人狼の話は知っているさ。
だけどあれは御伽噺だろう。
……それとも、それが御伽噺でないという証拠でもつかめたということか? そして何で俺たちなんだ? 何がどうひっかかっているんだ……。
[一人ぶつぶつと呟いている。クッキーを差し出されて、満面の笑みを浮かべた。だが、どこかぎこちなく見えるのは気のせいだろうか。]
そうだな、親父に怒られっちまうのは良くない。
この芋は美味いけど、クッキーも美味いし。独り占めは良くない。少なくとも親父ならそう言うよな。それに、今は少し……食欲がないんだ。
[焼き芋を二つ腹の中に片付けると、クッキーを10個ほど口の中に放り込んだ。先ほどから黙っている女(カミーラ)の前に焼き芋を一つ置く。]
−会議室−
[甘酒の杯を二つ持ったデボラは、カミーラに甘酒を渡すと思案顔を浮かべた]
……さて、この娘をこのままにもしておけない。
婆の覚えてるのとは大分違ってるようだけど、これで分かればいいんだがねえ……
[そう呟くとデボラは、少したどたどしく地元の言葉とは違う言語で、カミーラに声をかけた。
“私の言葉がわかるかい?”
デボラの知っているほとんどの言語は、この娘の発するものとまったく違う。これが通じなければお手上げだった]
[黙って、と唇に手を当てる]
ちょっと台所にでも来てくれ。…そこで。
[芋を持ったまま、という間抜けな姿でローズマリーを誘う]
/PL/
タイミング的には自分は今占騙り出てもいいのですが出ましょうか。……っつかものすごーくものすごーくいきなり処刑されそうなキャラクターでごめんなさいorz
印象上げられるように努力します。ああミッキーなんて選ぶんじゃなかったー!
あ、ありがとう。
[ユージーンから渡された甘酒に、漸く普通に笑みが浮かぶ。
だがそんな小さな喜びは、手の内の甘酒の温度よりも急速に冷えてしまった。]
3匹目の狼・・・
それじゃあ私たちは、3人見付けなくちゃいけないのね・・・最低でも3人を
[最低でも3人を処刑、とは口に出せず、...は手にした甘酒をこくりと飲みくだした。
あまかった。]
[老婆を見上げて、めをぱちくり。]
"それ むかし すこし おそわた"
[老婆の発音より更にたどたどしく、だが意味は通る言葉。]
―会議室―
見分ける力があれば……よかったのに。
[小さく呟いて、芋を再び齧る。
まだ残っていたそれは、だいぶさめてしまっていた。
そして、どこか聞き覚えのある言葉を、聞く。
聞くことはできる言葉は、デボラと、女性――カミーラと調書を見て名前を覚え、その二人から発せられていた。]
―集会場・台所―
[ここなら大丈夫だろう、と声を大きくする]
クラークとはこの3年ばかり一緒に仕事をしていた。あんたの話はよく聞かされたよ。
これを、あいつから言付かってきた。
[手荷物から小さな包みを取出してローズマリーに手渡す。その中にはアンティークと思しき、銀のナイフ]
受け取ってくれないか。
[その先の、本当に言うべき一言が言えず、ナイフを持つ手が震えている]
これ…どうして、貴方が?
[ローズマリーの脳裏にクラークのまぶしい笑顔が思い出される。
そしてリリィ――クラークの妻――の憂いを帯びた睫毛も。]
―会議室―
[ 甘酒の杯を煽った。微かに腹の底に温かな力が生まれるような気がする。]
いるわけねえよ。……人狼なんているわけねえ。
俺は人狼と呼ばれるやつを見たことがないし、お袋だって見たことはないと言っていた。
きっとこれから先だって見ることはない。
……けど、もしもこの中に本当に人狼ってやつがいるんだったら。
[ハーヴェイの見分ける力があれば、という声を耳にする。悔しそうな声。今勇気を出さずしてどうするのだろう。唇を噛み締めた。母親の形見のペンダントを服の上から握り締める]
俺は、そいつが人狼だって、告発する。
……今までに見たことがないから、自信はないんだ。
ないんだが、俺にしか出来ないことだから。
ローズマリー。オレは、謝らなくちゃいけない。
オレたちは数週間前、人狼事件に巻き込まれたんだ。ここと同じようにね。そして…
…オレに何の力もないばかりに、みすみすクラークを死なせてしまった…。
クラークのアニキを、オレは。
あんたは知っていたって聞いている。
クラークに占いの力があったことを。クラークは、その力で人狼と対決して…
[涙で声が詰まる]
その村を、オレを、助けてくれた。
―集会所・会議室―
>>259
[食欲がない、との言葉に(この御曹司にも)漸く事態が少しは理解されたのだろうと思うシャーロットを伴って入ってきたユージーンを見付け]
ああそう、私が言いたかったのは
「邪魔者は消される」みたいな事って無いかしら。だって、その人は人狼を見付ける事が出来るのでしょう?
でも、もし…人狼を見分けることの出来る人が居たら、力を借りたいと思うけど…。
あなたは聡そうだからきっとこんな事は考えついてるわよね、もう。
(人間?
おおかみは人間じゃないの?
・・・どうでも良いや。
だって二人もおともだちができるんだもん。
うれしいなぁ、はやく会いたいなぁ。
ああ、これあまくておいしい。
でもなんかちがう。
あたし、もっとおいしいもの知ってるよ。
ああ、おもいだしたら食べたくなっちゃったなぁ
おともだちにおしえてあげたら、よろこんでくれるかな
おかあさんが、おともだちは大事にしなさいって言ってたもんね
うふふ、うふふ )
バタン…
[中腰で入り口の扉に耳を付けて盗み聞きしていたのだが、
中の会話を聞いて動揺を隠しきれずによろめき後ろに倒れる]
な、なにいってるんだろ。ね?
[小さく呟いて兎に角何処かへ行こうと立ち上がり動き出す]
リリィって誰?
[...は母親の名前を知らなかった。]
[塩気を帯びた風が、癖毛を頬にまとわりつかせる。乱暴にそれを払って、...は道を急いだ。
村長との話は自信の窮状を救うには余り意味を成さなかった。既に犠牲者が出ている。旅人ではなく、村の内部から。狼では不可能な手段により残忍に殺害された。
そのことがなにより重い事実だ。]
なら、私達容疑者をもっとしっかり監視すべきだわ。こうして動き回らせたりしないで、どこかに閉じ込めて。
それでも事件がおこるのなら、私達の容疑は晴れるでしょう!?
[そう訴えたが、そのことが自分にとって良かったのか悪かったのか。
十分な調査もなく投票で処刑を行うことにより、無実のものが殺されることがどれだけ非人道的なことかはわかって貰えなかったが、村長は自分達を自由に動きまわらせていることに関しては警戒を覚えたようだった。
明日からは学校に行くことが出来なくなるかもしれない。]
[ミッキーが置いていった芋に気づくと律儀にたどたどしく礼を言うが、
それに手をつけることも忘れて、老婆の話をきいている。]
[コホンと席をすると、室内に入ってきた皆を見渡して]
さて、そろそろ始めなきゃね。
きっと、これが婆の最後の『狼狩り』になるだろう。
誰から始める。狼かどうか見分けて欲しい者、前に出な。
何故こんなことをするのかって、疑問を感じたものもいるだろう。
でもね、こんな方法しかないのさ。
古くから伝わるこれが『狼狩り』の祭事。
決められた人数の贄により、狼に制約を与える。
逃げ出さないこと、祭りが終わるまで、必ず贄から喰らうこと。
その代わり、人間たちが負けたら狼に自由を与えること。
そしてこの『狼狩り』の間、妖精たちは人の味方をし、狼の存在を密告すること。
そうさ、今回は婆がその巫女だ。
ただし妖精が力を貸してくれるのは、一日に一人ずつだよ。慎重に選ぶんだね。
[ローズマリーの言葉に答えて]
クラークは、人狼に襲われて、死んだ。人の間にまぎれ込んだ人狼を見分ける力を恐れられて。
…人狼たちは、クラークの仇なんだ。
[ナイフを拾い上げてローズマリーにそっと手渡す]
―会議室―
[ネリーの言葉には、確かにうなずける。だが、同時に思い出す言葉があった。]
人狼の襲撃から誰かを守る人が、一人。
なら……きっとその人は、見分ける人を守ると思います。
[小さく、呟いた。
子供の様子には気づかない。]
―台所―
[カラン、と小さな音がして、ナイフはローズマリーの靴を掠めた。
小さな瑕が出来る。ギルバートがナイフを拾い上げてくれる。
後ろでバタンと言う音がした。]
…そうよ。あの人は特別な能力を持っていた。
そして、そのせいであの人の奥様――リリィは居なくなった。
[ナイフ手の中でぎゅっと、ぎゅっと握り締める]
そう――人間にやられたのでなければ、良かった。
リリィはそれでは浮かばれない。
貴方は、それを…リックに伝えにきたのではないの?
[努めて冷静に、しかし震える声を抑えきれずにギルバートに囁く形になる。]
ここにいるのが、どうしてあいつじゃなくてオレなんだろう。
あいつなら、人ならざるものを見分ける力で、あんたやあの子を…リックを救えるのに。どうして役立たずのオレなんかが!
>>275
[見分けることが出来る人かという問いにはっきりと頷く。ただ、その後に彼を正視できずに俯いた]
……自信はない。
俺は何をやってもだめな男だから。
周囲にだって、だめなやつだと笑われてばかりさ。
今までに一度だって人狼というものを見たことはないしな。
[自嘲的に笑ってみせた後、大きな溜息をついて椅子に座りこんだ。彼の体重を受けて椅子がみしりと軋んだ]
だけどな。
俺の家は、これでも一応良家って呼ばれるやつなんだ。
人狼から村を守ったからだとそう言われてる。
少なくとも、先祖の活躍する英雄譚を子守唄に育ったんだ。
俺に出来なければ、他のやつらには出来るわけない。
お袋が遺した石がある。決して誰にも渡してはならないといわれたものだ。歌と一緒にな。
……おれは音痴だからその歌は省くが、まあ内容は「石の光る時、傍に狼あり」ってやつだ。下手に力をこめれば石は砕ける。祈りを捧げるのは一日に一度ってね。
―会議室―
そう、護ってくれる人が居たわね。
でも…二人?
[ハーヴェイへ、得心したように頷く。
戸惑って、デボラとミッキーを見比べた]
―会議室―
[ミッキーの言葉に振り返ったネリーに、少し不思議そうに見つめたが、
だが、ネリーから告げられた事までは考えていなかった。視線を床に落とす。]
いえ…そこまでは
投票処刑が始まる前までに人狼を探し出せればと思っていたから、それに、自警団が
[頼りになるだろうか?]
デボラお婆さん?
[と、滔々と流れるように語られる言葉に思わず顔をあげた。 贄?]
[中へ入って先ず、見知った顔が一人増えていることに驚いた。
少し遅れて、ミッキーが何を話しているのか、やっとその理解が追いつく。
ミッキーさんに、人狼がわかるのね?
よかった、これで無意味な処刑をしないですむのね?
だが言おうとした言葉は、デボラの声で生まれる場をなくした。]
・・・え?おばあちゃん・・・?
[うつむいて、自嘲するように笑う]
…怖いんだ。
[ポツリと言う。たくましい長身に不釣合いな、頼りない声]
どう伝えたらいいのか、オレには分からない。
あんたに打ち明けるのさえ、やっとだった。オレは怖いんだ。
―会議室―
[ネリーの呟きは、自分と同じことで。困惑したままに二人を見比べる。
ミッキーは、問いにうなずいて、そのまま俯いてしまった。
デボラは、カミーラに力のことを、そしてミッキーのことを話していた。]
一人、じゃないんですか?
二人ともが、見分ける力を持っているということでしょうか……?
でも……
[思い悩む。手を口に当てる。芋のにおいがした。]
なんだか、みんなが騒がしいな。
一度戻ろう。あまり不在のままだと妙に思われる。あとでまた話したほうがいい。
…動揺させてすまなかった。
[会議室に向かい歩き出す]
―台所―
[>>290リックの声に反射的に後ろを振り向いた。幸い、リックは今の会話を聞いては――居なかったようだ。会議室は騒ぎになっているようだった。
ギルバートのほうに向き直る。男が頼りない声を出すこういう場面――素面の男をここまで頼りなくさせてしまうのは、計り知れない恐怖。
頬に触れようとして手を引っ込めた。自分の声が震えるのも解っていたから。]
リックに、明日にでも伝えなくてはいけなくてはならないわね…
リリィの事も。
[クラークの笑顔が脳裏から消えない。
こみ上げる涙を飲み込み、努めて事務的な口調でギルバートに語りかけた。]
−会議室−
(うっ、家にジュース取りに行ったついでに夕ご飯食べてたらみんな来てる・・・)
こ、これ皆で飲んで。
[ぶどうジュースを差し出す]
私遅くなっちゃったから皆が話してた記録読みながら話聞いてるね・・・。
[上目遣いで様子を見ながら議事録のノートを持って隅の席へと座った。]
どうして、これが祭事なのですか。
これは、人狼による殺人事件です。
過去はどうであったかは知らないけれど。
デボラお婆さんは、
モーガンお爺さんが継がせないようにしたかったのは、もしかして、───この事なんですか?
[困惑のままに、二人に問いかける]
二人とも、本当に、見分ける力を持っているんですか?
どちらかが嘘をついているんでしょうか……?
自警団の人が言うのが本当ならば、一人しかいないはずですが……二人とも、本当に……?
[後ろを向いたまま、ローズマリーにハンカチを差し出す]
…心配しなくていい。宿のおばちゃんに洗ってもらったばっかりだ。
[ローズマリーは、気丈に振舞うけれど、強い女性ではない。クラークからそう聞いていたのに。
自分を責めた]
-集会所/会議室-
[部屋に入ったとたんに、違和感を感じたのはそこが妙に静かだったからだ。
昨日は集められた人々の声でそれなりに賑わっていた。
今も同じように人はいるのに、彼らの声は妙に抑えられ、老婆と...の教え子を見比べていた。]
……?
何かあったの?
ミッキー様…
私のような使用人では家の秘密など触れる事が無いのは当然かも知れませんが、そのようなお話は初めて伺いました。
まさか、あなたが…
[兎も角、始めて
勤め始めてからほぼ毎日、四六時中の様子を知っていたがその御曹司が始めて見せた、真摯な態度に対して戸惑いが隠せない]
……。
[頭を抱えて大きな溜息をついた。知らず、爪を噛む。そっとデボラの方を窺い見た。この老婆は、既に耄碌していたのだろうか。それとも、この老婆が……]
……そんなはずない。
見分けることの出来る者はただ一人。だからこそ俺の家は代々守られてきたんだ。こんなことになるまで、そんなのただの御伽噺だと思ってたけどな。
第一、贄だなんて……。制約だなんておかしいじゃないか。自警団に狼たちの協力者がいるとでもいうのか。……もし、そうであったとしても、驚きはしないけど。仕組まれているということなのか?
やだよ、ばーさん……。勘弁してくれよう。
また、どこか夢の世界に飛んでるんじゃないのか。
戻ってきてくれよ。ばーさん、しっかりしてくれよう……。
―会議室―
[カオスだった。
サーカスの人――店に来た女性、リーシュと瓜二つであったが、男性の声だ――が背の高い女性に話しているのを聞く。どうやらユージーンの言っていた「見分ける人」が2人居るようだ]
2人居るなら心強いじゃない…って、1人偽者かもしれないのか。
―会議室―
[容疑者たちのざわめきは大きく、雰囲気は張り詰めている。
手近に居合わせた自警団員をつかまえて手短に話を聞いた]
…見分ける力を持つものが、二人…?
はっ!
同じだ。繰り返しだ。オレが居合わせたあの村と変わらない。
[ミッキーとデボラを鋭い目で見つめる]
分かっている。本物は一人だけ。もう片方は偽者さ。
[予想をしていなかった出来事に、周囲の話を聞くだけでいっぱいになってしまっていた。
すぐ背後でまたも知った声がして振り向くと、]
イザベラ先生。
何故ここにいらっしゃ・・・
[馬鹿なことを聞こうとしていると気づいて、口をつぐんだ。]
ならば、2人に同じ人を見分けて貰って、2人とも「人間だ」と言った人は信用していいのかしら。
[語り部の言った「3人目の人狼」の話が頭を掠めた]
―会議室―
[ミッキーの言葉を聞く。ただ一人だけだと彼は聞いているのか。
そして部屋に戻ってきたローズマリーの言葉。
それを否定するように続いたギルバートの言葉。]
……二人が、本物ということは、無いんですか?
[ギルバートに尋ねる。]
……前と同じ、それは……おばあさんの言うようなことなのでしょうか。
[贄という言葉が、よみがえる。祭事という言葉が。]
[むしゃくしゃしたように頭をかきながら外へ向かう。苦悩の表情のハーヴェイとすれ違いざまにささやいた]
辛いだろうが、優しい奴は早死にするぜ?
[いったん外へ出て*頭を冷やす*]
ああ、そうだ。むかしむかしの話じゃない。
ここに集った者たちの、そしてこの婆が巫女として『狼狩り』に加わるのも、これからはじまる伝え語りさ。
たまには年寄りの言う事も信じてみるもんさね。
それはむかしむかしの人たちが伝えた話。だけど今でも、人を守り狼たちを狩るために、たった一つの冴えたやり方なんだよ。
むかしむかし、もしあのときに婆が巫女だったなら……いまごろ、どんなお話が伝わっていたのだろうね。
ミッキー坊や、あんたが狼か、不幸な『成り損ない』なのかはしらないよ。
だけどアンタも、あんたの仲間たちも、魂の全てをぶつけておいで。
『狩り』とは人と狼の戦であり、鎮めの儀式でもあるのさ。
ここにいる者もいない者も、さあ、覚悟を決めな。
生き残って未来の子供たちに、このお話しを残しておやり。
[ノートから目を離さずに]
ふーん・・・、昨日のアーヴァインさんの話が本当だとすると【人狼を見つけ出すことの出来るもの】は一人・・・。でもデボラってお婆さんとミッキー君が自分がそれが出来るって言ってる・・・。
どっちかは嘘つきって事はどちらかを処刑にしちゃえばいいよね?あ、でも、本当に【人狼を見つけ出すことの出来るもの】を処刑しちゃったら人狼が分からなくなるのか・・・。難しい問題だなぁ。
[説明してくれた女性なのか男性なのか良くわからない青年に礼を言って、二人の話に聞き入った。その青年にとも、場にいる皆にともなく、声をかける。]
ねえ、必ずしも見分けるものは一人とは限らないでしょう?
二人いるのがそんなにおかしいの?
他の村が、今迄の人狼騒ぎの例で片方が偽物だったからと言って、今回もそうだとは限らないと思うのだけど。
[確かに、人狼がいるとして、偽の狼を告発し、狼を人と言ってくれる存在がいたら心強い強いだろうと考えたことは口に出さなかった。]
(おばあちゃん、なに言ったの?
いつもみたいにお話してくれればいいのに。
ミッキーもなんかへん。
いつもみたいにおいしそうにおかしを食べてるミッキーがかわいいのに。
あたしをみつけてどうするの?
・・・みんなでいじめるの?
あたしとおともだちをいじめるつもりなの?
・・・いや。
みんな、きらい。 )
ミッキー君がそんな力持ってたなんて意外だな。
でも人狼事件でクラスが盛り上がってても話に乗ってこなかったのは・・・逆に力を隠すためだったのかしら。
(あのお婆さん近所じゃ見ない顔ね。どこに住んでるんだろう・・・土から這い出てきたみたいな顔してるわね・・・)
─会議室─
[結局、ローズマリーのBARを訪ねようとして入れ違いになった。街はずれで佇んでいる所を自警団と口論になり、先に自警団員を殴ったキャロルは逆に取り押さえられ、集会所に放り込まれたのだった。
そのまま、気を失っていた様だ。
会議室の隅で、目を醒ました。しばらく呆然と話の流れを聞いていた。「片方は偽物だ」と言うギルバートの声が鋭く響く。ギルバートが出て行く。]
[これだけ話を聞いていれば、もし自分が見分けられるという人がいるなら、すでに、名乗っていてもおかしくないだろう。
彼はそう思った。
それからデボラの話を聞く。
まるで嘘のような。]
儀式……
何のために、そんなことを。
>>314
ばーさん……。
昔っからばーさんのこと怖いと思ったりしてたけど、そんでもやっぱこんなの嫌だ。ばーさんがただぼけちゃって夢の世界に行ってるんだとしても、間違って誰か人である者を人狼だなんて言わせるわけにはいかないんだ。
ましてや、いるかどうかもまだわからない人狼だって思いたくもない。
そんな覚悟なんて……したくねえよう……。
[ミッキーはしょんぼりと俯いて震えている。]
[>>320を耳にしてハーヴェイに向き直る]
…お兄さん。「狼を知っている人間」が居るそうよ。
2人が人間と判断した人でも、完全には信用できないのかもしれない。
…確かにそうね、もう1人「見分ける人」が出てきたら…目も当てられないわね。私は全員の能力を信用できなくなってしまうわ、きっと。
[部屋の隅でキャロルが目を覚ましたのを目ざとく見つける]
[ここに来てようやく、集まったの皆の顔を見回す。
見知った顔がいくつかあった。中には自分の教え子の顔もいくつかある。もちろん、見知らぬ顔も。
自警団長はこの中に狼がいると告発したけれど、...には未だ信じられなかった。
どこかゲームのように淡々と、ゲームのように楽しげに今の状況を口にするセシリアもまた、同じ気持ちなのだろう。
彼女に、人を処刑すると言うことの重みを説明していいかどうか迷う。それを理解したら、子供にこの状況が耐えられるのだろうか。
だが、この淡々とした他人事のような口調が少女は事件に関わっていないのではないかとも思わせて、...を少しだけ安心させた。]
二人とも本当に判るってことは、ないの?
[(>>311>>316)にうなづき]
そうよ、どっちかが必ず偽者だなんて、わからないじゃない。
おばあちゃんもミッキーさんも、嘘なんてついてないかもしれない。
(本当に?)
心配ならローズさんが言うみたいに、一緒に同じ人を調べれば・・・
(結果が違ったらどうするの?)
[...は、見知ったデボラかミッキーのどちらかが、人殺しの仲間だとは考えたくなかった。
できることならば。許されるならば。
ああ、落ち着こう。
...は軽く頭を振って目を伏せた。]
>>306 ミッキー
[憑き物が落ちたようにふっと表情を和らげると、ミッキーへ向かって優しく語りかける]
そのとおりさ、イストーの坊や。
あの話は知っていたようだね。むかしむかし、あんたのご先祖様のお話だ。
ずっと昔の『狼狩り』では、ミッキー坊やのご先祖様が巫女の力を授かった。
だけどね、狼憑きの先祖が狼に憑かれるとは限らない。
そして狼を見る巫女の力も、祭りが終わるまで限りの力さ。誰が授かるかなんて、そのときまでは分かるもんじゃない。
ああ、因果な話だね。まさか婆が巫女となり、あんたが狼に憑かれるなんて。
本当に、これがむかしむかしのお話だったらよかったよ。
[ローズマリーの視線には気が付かず、キャロル自身は昔教わった教師イザベラの姿が容疑者としてここにある事に衝撃を受けていた。]
…見分ける力があるのは、一人だと。
アーヴァインが言い切っていた…わ、イザベラ先生。
[躊躇いがちに名を呼んだ。]
/PL/
すみません。actがないのでここで聞かせていただきますが、議事録という概念はないと思うのですが、その辺りどうなんでしょう?
[キャロルの言葉が聞こえ、ローズマリーは自分の横に居る背の高い女性を見つめた。
先生――そうか、この人は村の学校の。何故この人が容疑者なのだ?]
学校…で思い出した。リック…無事かしら。
[何気なく見回した部屋の一点でローズマリーの視線は凍りついた。
リックが、ミッキーの傍でぼんやりと座っていた。
リックも容疑者だったのだ。]
え…。
[青ざめる。
キャロルのリアクションに漸く気付いた]
[殴られた後の頭痛に眉を顰めて、]
あたしは見る力なんてないわよ。
…そうね、もし名乗りを上げる人が居るなら、「今」言ってもらわないと。後から言われても、信じられない。
[ハーヴェイに頭を下げて、ローズマリーの傍へ。調書はまだ読んでいなかったが、ハーヴェイを華奢な男だと思った。羨ましい、キャロルももう少しウエストが細ければより女らしく見えるだろうに。男のなりをしていれば細かったが、女だと思うと骨格が気になった。]
>>329
ばーさん……。
[目の前にいるのは確かに知っている者なのに。どうしてこんなに遠くに感じられるのだろう。もう一度、ペンダントを握り締める。]
ばーさん。それは違う。違うよ。
どうしてばーさんがその話を知っているのか、俺は知らない。どっかで、他の人が伝えたのかもしれない。
だけど、教わった歌は、誰にも教えてはいけないと言われたんだ。この村でそれを継ぐのは俺一人だから、俺が誰かに伝えるまでは、他の誰にも漏らしてはいけない秘伝の口伝。
……そんなのがなけりゃ、「穀潰し」が跡取りになんかなるもんか。俺みたいな役立たずがさ。
[...は数人の視線が同じ方向へ動いたことに気がつき、イザベラを呼ぶ声のほうへ目をやった。
昨日の女性。
改めて見ると、どこかで会ったことがあったろうか。]
・・・キャロルさん?
[まさか、何で彼女が。
そっか、帰ってきていたのね。
ずいぶん変わったから、見違えちゃった。
きれいになったのね。
場違いな考えがすらすらと浮かぶ。
こんな場所でなかったら、もっと違う話ができただろうのに。
こんな時でなかったら・・・]
[イザベラとキャロルと3人で並ぶ形になった。ローズマリーはイザベラに自己紹介をした。酒場の主人と学校の先生では接点がない上に、目の敵にされそうな職業ではないか。だがイザベラは淡々と接してくれる。ひそかに感謝する。]
…キャロル、お帰りなさい。
ダニエルがさびしがって大変だったわよ。
…ダニエルの容態は、無事?
[アーヴァインからダニエルの様子がおかしいことを聞いていたため、キャロルに問うた。]
[ミッキーとデボラのやり取りを邪魔しない様に、イザベラに緩やかに首を振る。小声で、]
三日前から、先生。
また、先生に痣の出来た顔を見せる羽目になっちまった…ね。
今はキャロルと、キャロルと呼んで下さい。
[キャロルの言葉を聞く。
彼女、であろう。の視線を感じて何かよくわからずに首を傾げた。
が、その言葉には頷いた。]
もしも後から言われても、おれにも信じられません。
誰も言わないのなら、きっと二人、なのでしょうね。
……そしてどちらかが偽者の可能性があるのですね。
[呟いた。
耳は、見分けるものだと言う二人の話を、聞く。]
[難しそうな顔をして、老婆と巨漢の男を見比べていたけれど、
ふと、手の中に握られたままの芋がすっかりさめてしまったのを思い出して、はむり。]
[ミッキーとデボラを見比べながら]
二人のうちのどちらかが偽物だったとして…私たちには分かりません。
兎に角…誰か、誰か調べてみせてよ。
[ごちゃごちゃと飛び交う会話の中で、少し考える事を放棄したようだ]
[ミッキーは今にも泣き出しそうだ。涙に潤んだ赤い目をしている。巨躯を縮みこませて、うなだれている。何故、自分のような者が、見分ける者なのかと。]
[しばらくそのままじっとしていたが、漸く顔をあげた。]
ばーさん。
……俺には力がある。ばーさんにも力があると言う。
それなら、俺たちは協力しなくちゃいけない。
ほら、誰かが言ってる。俺もばーさんも、見分けて人間だと言ったならそいつは人間なんだから。
だから、俺たちは同じ人を見分けないと。
狼に仕える裏切り者がうっかり屋だと、『占い』の巫女を自称する者が3人になることもあるそうだね。
だが今回は、ありえない。
この村に現れた裏切り者は、半分狼なんだから。
狼といくらでも語りあえる者が、狼の勘定を間違えたりはしないだろうさ。
……そろそろ夜がふけるね。
婆を信じるも坊やを信じるも、あるいは全てが嘘で何も起こらぬ事を祈るもいい。
しかしせっかくの機会、無駄に終わりはしたくない。
まずは騙されたと思って、誰を調べてほしいか決めとくれ。
このまま、婆が勝手に選ぶわけにも行くまいよ。
あの・・・!
[...は、デボラとミッキーの論争を黙ったまま聞いていたが、耐えられなくなって話を割った。]
今は二人のどっちが偽者とか、本物とか、それよりも人を殺す人狼が何処に隠れているのかを見つけることを話し合ったほうが良いと思うの。
たとえば、今日誰を調べようかとか・・・!
[ただ、知り合い同士の二人が争うところを見たくなかっただけかもしれない。]
[何を信じれば良いのかわからない。
ただ、昨日と違い、人狼による犠牲者が確実に存在していることを...は知っていた。
でも、肝心の狼がここにいるとは限らないのだ。そこ迄考えて、ふと思った。]
>>310
そうね。皆がデボラおばあさんとミッキー両方は信用できないとしても、片方は信じられるのよね?
団長さんやおばあさんの言うとおり狼が二人とそれに通ずるものが一人いたとして、三人のうち二人がこうやって狼を見分ける力があると名乗り出ることは余りない……と思うわ。一人は信じられると言うのなら、同じ人を占ってもらうのはよいかも知れない。
[言っているとまるで自分迄人狼を信じているかのようだ。
自分は人狼を信じているのだろうか?
わからなかった。ただ、この村に人でも狼でも行なうことの出来ない殺人があり、それをなし得る可能性があるのはここにいる13人のみ。それは、自分にとっても迷信やお伽話でない現実だった。]
[彼らは、誰を調べるのだろう。
そう思いながら、視線を回りに向ける。
彼にとっては、あまり知らない人たち。
人狼を誰だと考えるなど、無理な話で。]
……一人、しか、見分けられないなら。狼を見分けて貰いたいですね。
[ギルバートの言葉を思い出せど。
見つけられれば、処刑せず、捕まえられるかもしれないと、思う]
[いすに座って分厚いメモを眺めている、高校生くらいの女の子がぶつくさ意見を言っている。それは割りと的確であるように、ローズマリーには思えた。]
「…たとえば、今日誰を調べようかとか・・・!」
[雑貨屋のシャーロットの言葉に同調した。]
そうね。まぁ、狼が居るかどうか、この人たちが本物かどうかは別として…
どうせならば、その能力を私たちに見せてくれればいいじゃない?
まだ、目覚めていないのか。
悠長にしている時間はない。
俺が時間を稼いでいる間に目覚めなければ。
自覚しなくては。
……今日はあの自警団長を。
自警団長を。
アーヴァインを。
食い殺せ。
/PL/
そして霊能者が出る動きが全然ないのがすごい。
(おばあちゃんも、ミッキーも、ううん、それだけじゃない
みんなの話、なんかいやだ。
あたしはもっと楽しい話がしたいのに。
みんなをこんなにしちゃったのは誰?
あのおじさんだ。
あのおじさんがいなくなったら、みんな元にもどるかな。
・・・ おじさんがいなくなったら・・・ )
[教師イザベラの言葉に頷く。]
とにかく、狼の協力者になる…といわれる人間が居たからといって、私たちに知る術はその…イストー君とお婆様に見分けてもらうしかないんですもの。
…といっても、誰を見分けてもらうべきなのかしら。
2人の言い分では、1日1人しか見分けられないのよね?
……お二人は、どなたを調べたいんでしょうか?
[考え込むままにそう尋ねる。]
おれには、正直な話、わかりません。
おれはサーカスの者ですから、皆さんのことを知っているわけじゃない。
誰か決めないといけないとは思いますけれど……
デボラお婆さん、巫女さんって呼んだほうがいいのかしら?
今日はお婆さんの占いたい人を占ったらいいんじゃないかな。どうしてその人を占ったか説明してくれれば構わないよ、多分。
[ローズマリーに、]
あの人(ダニエル)は自警団にしょっぴかれちまった。でも、その方があの襤褸小屋にいるより色々マシかもしれない。あいつ、ローズの元気がなかったって言ってたけど…。
[狼かどうか調べて貰う、と言う話の流れに。ミッキーとデボラを交互にじっと見る。]
じゃあ、二人はどういう人が人狼の様だ…と考えるの。少なくとも、婆さんは何か──物の見方なり、考え方なり言えるんでしょう。
[ふと、誰かが自分を励ましてくれたような気がした。]
( ・・・うふ。
そうね、そうね。
あのおじさんが居なくなったら、おともだちも喜ぶよね。
あたしたち、いっしょに遊べるよね )
[彼らの会話は良くわからなかったが、部屋に居る者たちを一人一人見ていく。
子供。女の恰好をした男性。大きなおばさん。長い髪にリボンをつけた娘。眼鏡の少女。ローズマリーと言っていた緑の髪のひと。バンダナをつけたひと。今着てるコートの…多分持ち主。昨日面白いものをみせてくれたひと。白い頭飾りのひと。
ながめて、首をかしげる。]
[会議室の外、焚き火のそばにたたずんでいる。話はすべて聞こえている。ただ、中になかなか戻れずにいる。
ほんの数週間前に見た光景とそれはあまりに似すぎていたから]
誰のみきわめをつける?そして、どちらを信じる…?
[考え込む。爪を噛みながら、会議室の中に歩いていく。
逃れることは、出来ない。それは多分誰よりよく知っている]
ミッキー君はどこ行ったのかな?私ドーナツも家から持ってきたんだ、一緒に食べよう。
あ、でも誰を占うか今のうちに言って貰った方が・・・いいのかなぁ。偽者だったら嘘でどうとでも言えちゃうよね、後で。
[キャロルの言葉に片眉をひそめた。やっぱりダニエルは気付いていた。]
うん、ちょっと体調が…ね。
ダニエルさんもお歳の割にやんちゃでいらっしゃるから、お体には気をつけて頂かないと、ね。
後で自警団の建物をたずねてみるわ。
[ここで初めてテーブルに乗っていた容疑者のリストを見た。自分の名前――源氏名――も記載されている。
信じたい人の顔が脳裏に浮かぶ。知らない人の名前も有るが、一度はここで顔を見たことのある人だ。]
誰を狼と疑う…そんなところまで、考えられていないわ。
第一、本当かどうかもわからないのに…
[ユージーンを見つめた。この若者が狼であるとは思っていないけど、でももし、もしかしたら。
そんなことは嫌だから、だからこそ確かめておいて欲しい、とは思った。]
働き者のお嬢さん。
もし答えたくない理由があれば、答えなくてもいいよ。
まあ、念のために聞いておきたかったのだけどね。
読書家の娘さん、婆のことは好きに呼ぶといい。
今はそうするほかないかもしれない。
>>350
[”誰を占うか。”
雑貨屋の少女の言葉にはっとした。
狼と疑うものなど、自分にはいやしない。]
私は、今二人が狼と誰かを告発したとして、その人を、ミッキーとおばあちゃんのどちらかを信じることを選べない。
それよりも、狼とは思えない人を確かめてもらって、二人から狼ではないと言われたらその人は処刑しないで済むのならそうしたいわ。
その人たちだけは解放してもらう……と言うわけにはいかないのでしょうけど。
[狼の協力者と言う言葉が頭を掠める。本当にいるかはわからない。ただ、村人の中にその疑心がある限り、たとえ人と証明されようとも、自分達がこの村で真に信用されることはないのではないか。そんな思いが、ふと胸を突いた。
馬鹿馬鹿しいと笑いたかったが、口からこぼれたのはため息だった]
わかんねえよ。
俺にだってわかんねえ。
だって、昔から知ってるばーさんが、こうやって人狼かもしれないって状態なんだ。誰が人狼かなんて、わかるわけねえよ。能力がなければ、俺だってみんなと同じなんだ。
誰も疑いたくねえし、誰も信じられねえ。
一番、信じたいのはネリーだ。
だけどネリーだって、ばーさんと一緒かもしれねえ。不安だから見分けたい気持ちは、ある。
ただ、どういう人が狼なのかって言えば、嘘をつくやつだろうな。隠し事があるはずだろ。
この中で嘘をつくのがうまいやつは……誰だ。
[ミッキーは皆の顔を真剣に見ている]
[デボラの声に、デボラとネリーを見やる。
それからカミーラの様子に、少し悩む。
言葉が、自分も、堪能ではないから、あの言葉をしゃべれるとは思わなかった。
そしてユージーンの提案に、口唇を噛む。
誰を、見てほしいか。
怪しいか怪しくないか、分からなくて、悩む。
と、ネリーの回答の声を聞いて、]
……幽霊?
[困惑の声をあげた]
[ユージーンの声に]
誰を、調べたいか・・・
[露骨に顔を見ることがなんとなくいやで、瞳だけで辺りを見回した。
誰を・・・
村の人はいやだ。
人狼なんて、きっと他所から来た人だ。
そうだよね?]
婆に授かった力をどう呼ぶかも、人それぞれでいいさ。
伝え語りにも、色々と違った話が残されていたからねえ。
まあ便宜上、『占い』と呼んでおくかな。
(PL
デボラのあふぉーーーw
RP村で初日から本気で狼あてにくんなばかーーーw
さて、私占いかな。どうしますかー。吊られて良い?(笑))
…何故、念のため、なんですか?デボラさん。
幽霊。死んだ人の、何でしょう…執念みたいなの…なのかな。
だから。だからもし人狼が死んだ時には
きっと、それと、分かることが出来るかも知れません。
私は。誰か調べるんだったら、カミーラさん…の事が、ちっとも分からないから。調べて欲しいと思いますけど。
[うつむき加減で、向けられた幾つかの視線には嫌そうに]
〔会議室へ戻ってくる〕
少し落ち着いたよ。
どちらが本物の能力者かは、今まだ見当もつかない。だが、同じ誰かを見てもらうべきなのだと思う。
[数週間前に誰かの言った言葉を、そのままなぞる自分が嫌だ]
だが、誰を…?
/PL/
ええっと(汗)
困ったねええええええ。
潜伏さんが吊られちゃうととっても困ったさんなんですがああああああああ!
パンダにしてライン作っちゃうと……まずいよねえ。
[カミーラの声に、その女性を見やる。
混乱する中で考える。
カミーラは、あの喜んだ様子が忘れられない。楽しんでくれた様子が忘れられない。
ネリーも、そうだ。そしてギルバートは嘘をついているようには見えず、そしてミッキーとデボラが見分ける人。
誰が、人狼、なのか。]
婆はシャーロットからネリーと同じ力を持つという返事がない限り、シャーロットを占うよ。
そしてもしもの時は、セシリアを指名しよう。
[眉を顰める。]
こんな時にドーナツ?
…人狼がどんな者か分からないけど、あたしは何を考えてるのかわからない人を調べて欲しいわ。
[ドーナツを差し出す動作が呑気に思えたセシリアと、言葉がわからないらしいカミーラを交互に、悩みながら見つめる。]
[黒髪の見慣れない娘。確か、怪我をして運び込まれたと言うようなことを聞いていた。
言葉もろくに喋れないような娘をこんな場に放り込んで、狼を探せと言うのか。
カミーラを差して、皆に訪ねる]
彼女も、私達と同じように……?
言葉も通じないものがどうやって狼を探すと言うの。
だから、ネリーさんは嘆き島が気味悪くないかと尋ねたのですか?
[彼は、ネリーをじっと見つめた。]
カミーラさんは、何も分からないけれど…しかし怪我をしていました。人狼…でしょうか?
うーん、誰を見てもらうか・・・か。
私は正直わかんないけど・・・。
近所でよく見るリックがいいかな。どちらもリックが人狼でないと言ったら無実なんでしょう?
・・・子どもが無実なのにずっと疑われてるのは可哀想だし。
人狼を見分けてほしい……でも、
おれにはわからない。
なら、わからない人を見分けてほしいです。
おれが見分けてほしい人は……
[考えこむ。調書を開いて、]
……[あまり自分と話をしていないシャーロットを見た。]
[デボラの口から急に自分の名前が出たことにびっくりして]
え?
私ですか?
・・・いえ、私は見分けたりなんてできません。
[きょとんとして答える。
なんだか怖いけれど、これでこんな間違った世界から免除されるのなら願ってもないことだった。]
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