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治癒術師 ミリィ に 1人が投票した。
職人見習い ユリアン に 2人が投票した。
少年 ティル に 2人が投票した。
学生 リディ に 2人が投票した。
学生 リディ は村人達の手により処刑された。
次の日の朝、少年 ティル が無残な姿で発見された。
現在の生存者は、治癒術師 ミリィ、青年 アーベル、研究生 エーリッヒ、職人見習い ユリアン、噂好き ヨハナ の 5 名。
《まあ、でも》
[ふ、 と。
先の様子は失せて、笑みを含んだ声が響く]
《……邪魔だよね。
聴こえてるとは思わないけど、感づいてるっぽいし》
[彼女の様子も気にはなったが。
それよりも、告げられた言葉に顔を顰めて、ミリィのほうを振り返り。
何だか固まっているので、目の前で手をひらひら]
……あ。
[目の前でひらひらと振られた手に、は、と我に返る]
え、ええと。
ヨハナの御婆様が、大変なのです、よ、ね?
[冷静になろう、冷静になろう、と必死で自己暗示。
会うとは限らないんだからとか何とか、繰り返す事でどうにか平静を取り戻す]
[一方、すっかり大人しかった瓶詰妖精さん。
何かを察知したのか、キーキーと声を発し。
気付いた彼が小瓶を取り出し、目の前に持って来て]
…来る?
[平静を取り戻したのと、ユリアンが瓶を取り出したのは、ほんの僅かな時間差で。
更に、肩の白の鳥がくるる、と鳴いたのはその直後]
……リーリエ?
どうか、したのですか?
[漸く気付いたらしいミリィに頷く。
まだ自己暗示しているらしき様子には何も言わなかった。
それから、改めて問おうと瓶に顔を向け直し、
たところで、空を見ていた妖精さんが歓声をあげました]
[今度は思い出そうとして唸ってる婆に青年二人の疑問の声は聞こえてない。恋の話と虹の天使は必ずしもイコールではないが、混じって恋の天使と伝わってる可能性もなくはないかも]
ぅぅーん、思いだせんのゥ…。
おそらく団長さんに聞けば一発なんじゃが…いででででで。
[首を捻りすぎて腰の痛み再び]
あァ、すまんの坊…。
こりゃ温泉で湯治した方が良さそうじゃなァ。
[ありがたく受け取って腰に巻きつけて暖を取る。ついでに頭の血の巡りも良くなればいいんじゃがと溜息を付いた*]
[白の鳥の様子に首を傾げていたら、妖精さんの歓声が聞こえ、そちらを見る。
何を言ってるのか、わからないのは、きっと幸いなのだろう]
妖精さん、どうかしたのですか……?
妖精王様が何とか…
[翻訳しつつ、片耳を塞ぎつつ、何だかわくてかしている妖精さんの視線を追って。
空に浮かび上がる金色の光球が一つ]
妖精王様が?
[翻訳される言葉に、きょと、としながら視線を追って空を見上げて]
え?
なんですかぁ、あれ……?
[浮かびあがる金色の光球に、紅の瞳がきょとり。
白の鳥はぱたた、ぱたたた忙しなく]
[光球は何かを探すように空をくるり、くるりと巡った挙げ句、
急に向きを変えて全速前進。
…こちらのほうへ。
そして危機感を覚える間もなく、同じように空を見上げていたであろうリディを一瞬にして包み込み。
しゅん、と空へ舞い上がって消えて行った]
[疾風の如くそれが消えた後、何事もなかったかのように通り過ぎる周囲を余所に。
残されたのは2人(と2匹)。
ふと気付いて辺りを見回すが、リディの姿はなく]
…妖精王?
[瓶の中を覗けば、そちらも何だか静寂に包まれていました]
ああ、この辺りだけど。
[アーベルの傍に寄り、指先で示す]
恋のなんたら削ぎ取ったら、大体、同じだな。
[カラカラ、軽くて硬いもののぶつかり合う音が耳に届く。
聞こえた?というように周囲に視線で問うてから、窓辺に近付く。外を過ぎっていったのは、巨大芋虫――ではなく、貝殻を被った生き物。妙にきょろきょろとあたりを見渡すその姿は、さて、見えたかどうか]
……ええっ!?
[唐突に、こちらへと向かう金色の光球に素っ頓狂な声があがる。
反射的に守護結界を張りたくなったものの、向こうの方が早かった]
あ、あらら、あららら。
リディさん、がっ……。
[空へと消えた光球に、呆然と呟く。
肩の鳥が、物言いたげにばさささ、と羽ばたいた]
[瓶詰妖精さん、視線を受けてそわそわとした後。
何か胸を張って開き直りました]
…誰にでも間違いはある、って。
[さっきと言ってることが違います]
……つまり。
妖精王様、勘違いをなされたのですねぇ……。
[胸を張る様子と、伝えられた言葉に、ぽつり、と呟いた。
鳥は妙にがっくし……としている]
……リディさん、無事だといいのですけど……。
[光球が消えた辺りを見やりつつ、ぽつりと呟き。
それから、視線を再びユリアンへと戻す]
とりあえず、ボク、エーリの所に行ってきますね。
ヨハナの御婆様、心配ですから……。
[そう言って、歩き出すものの。
ゴギー婆さんの恐怖は根強いのか、足取りはかなり*カクカクとしていた*]
[零れた淡い黄のひかりは、宙を舞って、猫妖精に纏わりつく。
光に包まれた当の少年は、引っ張られるような感覚があったろう。
誰が触れようとする間もなく、その姿は薄れて消える。
煌めきは散り失せて、後には何も残らなかった**]
誤認連行、か?
[じぃぃ、と見ていると、居心地悪そうにいじいじしだす妖精さん。
さっき硝子像を見てたし、もしかしたら犯人と何か通じてるかも知れないし、とかぶつぶつ言い訳しているようです。
硝子像云々は本当に見たのか、でっちあげたのかは分かりませんが。
あの妖精王様だ、女の子相手に手荒な真似はしないだろう、という言葉にだけは少々安堵も見せたが]
[掌の中で、石が砕ける。少し、熱が残った。
人の身を借りたかれは、今の姿では満足に魔法を使えない。
あの妖精の環だって、長い時をかけて、出来たものだった。
あれほど強い力を持っているのは、別の空間と繋がってしまったからとは、かれ自身も知らないことではあるけれど]
[信用度はさておき、心配の言葉には先程の妖精さんの言葉を伝えておく]
俺も行く。
[ミリィの足取りに不安があったか、着いて行こうとし。
一度引き返して、未だぶつぶつ言っている妖精さんはポケットに押し込み、硝子の像は店頭に残した。
そうして再び後を追う。
2人が去って暫く後、からからという微かな音が響く。
姿を消したシェリー・コートにより、レプリカの天使像が持ち去られることは未だ知らず**]
《ゲーム脱落、……っと》
[かれは楽しげに言う。
それが心底そうであるか、聴くものがどう感じるかは分からない。
その頃、妖精王も一人を連行していたとは知らず**]
ええと、ここ?
[読み始め、ふむふむ。]
[しかしあの音は何だろうかと、目を向けると、あたりを眩い光が包む。]
……あ。
[思わず目をつぶりそうになる。]
[だけれど、その光がティルへと向かうのを見ると、慌てて手を伸ばした。]
[行動は、光にとって遅いわけだが。]
ティー君。
光に浚われちゃった?
それとも、妖精の国に帰った?
……うーん。
戻ってくると良いけどな。ティー君。
王様に聞いたら、どうしたのかわかるかな?
[暫くした後で、尋ねた。]
[机の上の本は、伝承のページを開かれたまま、閉じられていない**]
なんだ?
[消えゆく光を見つめていた。
それは妖精の環の内に残った輝きに似る]
……案外、その王様のせいじゃないか?
[アーベルの疑問に対しては、何処までも妖精王を信用していない一言。
しかし暫く後にやって来た見習い二人+一匹からもたらされた情報により、異なるだろうとの結論に至った]
リディアが?
[誤認連行された少女の名を聞いて、目を瞬かせる]
……オウド・ゴギーより厄介なのに遭ったんだな。
[壁にもたれかかり、ゆっくりと溜め息を吐き出す。
情報のやりとりの結果、行き着くのはやはり虹の天使。
考え込むように、左手を口許に添えた]
……ある意味、外れでもないんだよなぁ。
[気配を察したのか。
とすれば、腐っても妖精の王、侮れない。
そんな評価を下したのは、かれだけだろうけれど]
とすると、急がないといけないかな。
やっぱり余計なことしかしないね、自称王様。
[自称を外す気はない。]
ティー君は、違うのかな?
光だったけど。
どういうことなんだろうね。
……やっぱり自称王様をとっつかまえたほうがいいのかな。
[情報交換の後に、そんなことを呟いた。]
変わったことって、妖精の輪だよね。
あと、外に出られない……これって自称王様のせいだっけ?
案外がけ崩れもだったりして。
さっきから変な音が聞こえるのって、なんだろうね。
ゴギーばあさん? 芋虫さんがいたのもどうしてかな。
妖精が出て来てるのは、守護妖精がいないから? 自称王様がいるから?
虹の天使が見つかったら、全部、良くなるのかな?
[本を指し示して]
水晶の天使って、きっととても綺麗だから、妖精も好きだろうね。
あったらいいな。
おれも見てみたい。
……その方が早い気もする。
少なくとも、あれはあれで迷惑なのは確かだし。
[王確保にはかなり積極的だ]
恐らく、祭りの後……
妖精の環の出現に前後して、事象が起きてるのは確かだよな。
ちらっと見えた感じでは、芋虫じゃなかったな。
……それも、犯人がいるならその仕業か、妖精の環が原因か。
犯人がいて、虹の天使が目的なら、見つければ事は進むだろうし、そうでなくとも、願いが叶うって言われてるくらいだ、力はあるんだろ。
[守護妖精どころか、自称王様でも見つけられない相手なのに?という疑問は、この際置いておくことにした。
二人を心配する台詞には、何とも言えないという表情を浮かべるばかりだった]
まあ、何にしても。
怪我人もいることだし、ちょっと休んだほうが良さそうかな。
[宛てのない虹の天使だけではなく、リディアの親への報告やら、やらなければいけないことは多くあるのだろうが。
色々と立て続けで、疲れたというように息を吐く。紅茶はすっかり冷めていた**]
そうだね。
ちゃんと休まないと。
頭も働かなくなっちゃうからね。
えと、お茶を入れようか?
[そういえば聞いてもいなかった。]
[でもその茶葉は、もちろん、自分のものであるわけがない**]
―翌日/温泉―
[あれからミリィの治療を受けて自宅安静したものの調子は今一つで、婆は温泉へ療養に来ていた。たっぷりとした源泉掛け流しの湯はこの村のもう一つの名物であり、皺だらげの肌も心なしかつやつや気分]
しっかし、一体全体どうなっとるんじゃか。
妖精王のおかげで騒ぎになっとらんのは助かるがなァ、猫の子もいなくなるし困ったもんさね。
[年頃の青年がお宅のお嬢さんが行方不明ですなんてトラブルの元なので代わりに痛む腰押さえて訪ねたら、リディは学校の宿舎に居ますよなんて言われて開いた口が塞がらなかった事を思い大きく息を吐く。
自宅のキッチンで口いっぱいに残りのシュトゥルーデル頬ばるずんぐりむっくりに、偉そうに説明された特の脱力感は言葉にならない]
まァ、すぐには出せないんじゃァそれくらいしてもらわんと説明の仕様が無いさねェ。
猫の子の事は知らんと言うとったし、いまいち役にたっとらなァ。
いやさ、そう言うわたしが一番役にたっとらんか。
ふゥむ腰さえマシになればなァ…いでで。
[湯の中で腰を伸ばし、まだ奥の方に残る痛みに顔を顰めてさする]
娘ッ子のおまじないも寄る年波にゃ勝てないのかねェ。
―― 翌日/森 ――
[色づき始めた森の中。一本の木の傍らに、彼は佇む。
気の早い果実が枝を撓らせる林檎の木は、森の中ではまだ若い。とは言えそれはあくまで木としての話で、逝った祖父よりは上だけれど。
手を伸ばして、子供の背では届かない位置にある実をもぎ取る。
川のせせらぎの音は、そう遠くない]
[朝から鬼皮を柔らかくした栗を全部剥いて何度も茹でて灰汁を抜く、なんてやっているのが一番治らない原因だがそこら辺は無視]
そういや、あのカラカラ音と変な光は関係あるのかのゥ。猫の子は黄色の光に消えたみたいじゃったが。
…団長さんもあんな風に消えたんじゃろか。それならリディの聞いた変な声とやらも判る気もするがなァ。
[考えている内に逆上せそうになったので、一度上がって息をつく]
昨日はすーぐ逃げられちまったが、なんとか捕まえんとのゥ。
ゴギー婆さんやカラカラいうとったヤツとか、王なら抑えられるかもしれんし。
美味しい菓子作って皆呼んだら釣られて出てくるかねェ?
猫の子も出てくるといいんじゃがなァ。
─森番小屋/前日─
[カクカク足取りは無自覚だったか、一緒に行くと言われて戸惑ったものの。
ゴギー婆さんとの再度の遭遇の可能性を考えると、ありがたいのが本音だった。
そんなこんなでたどり着いた森番の小屋で聞かされたのは、虹の天使の話とティルの消滅]
猫君が……消えちゃったのですか。
こちらも、無事だとよいのですけど……。
[小さく呟いて。
アーベルとエーリッヒのやり取りに耳を傾けつつ、ヨハナに癒しのまじないをかける]
……まじないは、あくまで『非常手段』なのです。
ですから、ちゃんと身体をいたわって、休んでくださいねぇ?
[痛みを抑える治癒をかけた後、こう注意をしておくのは忘れない。
とりあえず、治癒と情報交換が一段落すると。
これ以上ここにいても仕方ない、と思い、暗くなる前にと診療所へ戻った]
─診療所/翌日─
さぁて、と。
[一通り、やるべき事をこなした後、一人ぽつりと呟く]
本当に、どこから手をつければいいのでしょうねぇ。
色々と、気になる事は多いのですけど、なんともばらばらな感じですし。
[結びつける要素になりそうなのは、虹の天使な訳だが]
……天使が見つかれば、それに惹かれて、騒動の犯人さんも出てきたりするかしら。
相手にもよるけど、撃退する自信、なくもないですし。
[呟きが物騒なのは、気にしちゃいけない。きっと]
吉と出るか、凶と出るか。
[軽く放り投げて、宙で果実を踊らせる。
掌に落ちて来た赤を掴み取り、まだ黄の残る表面を撫でた]
……ん?
[木々のささめきに入り混じり、カラカラと、音。
しかも何だか、昨日より楽しげだった]
でも、それにしたって、手がかりなんてないのですよねぇ。
村の中の、守護妖精様の縁の場所でも巡ってみようかしら……?
[呟いて、立ち上がる。
とはいうものの]
……でも、その辺りって。
ほとんどが観光地状態なのですよねぇ……。
[観光課がパンフとか出して案内しているような場所に、そんなものがあるとは。
さすがに、思いがたかった]
……とりあえず、籠もっていても仕方ないですし。
外にでましょうか。
[視線の先、離れた場所に、貝殻を身体に巻きつけた妖精。
えっへんという感じで短い手の上に掲げているのは硝子の像。
木漏れ日を受け、きらきらと煌めきを放っていた]
─森─
[森に向かう、という選択肢にためらいがなかった、とは言わない。
何せ大の苦手の芋虫の、しかも巨大版がいるかも知れないのだから]
……いない、ですよねぇ……。
[今更ながら、箒を置いてきた事を後悔していたり]
《それ、》
[訊ねる間もなく、よく見る間もなく。
きちんと目にしていれば、レプリカと見破れただろうが。
その前に、シェリー・コートが口にしたのは、欲しければ御褒美増やせの一言]
[距離を置いて見詰め会うこと、数秒。
睨み合っていた、というほうが正しいかもしれない。
不意に妖精はにんまりと目を細め、笑んだように見えた、
と思った瞬間。
くるりと踵を返してダッシュで逃げ出した。
からからからから、軽い音が響いていく]
ちょ、お前――!
[ともあれ、立ち止まっていても仕方ない、と奥へ向けて歩き出す。
どこからか、カラカラという音が聞こえてきたのは、しばらく進んでから]
……なんでしょう、この音……?
[少し悩んで、そちらに足を向ける]
[しかし妖精は足を留めず、短い足からは想像も出来ない速さで走り去っていった。
途端に森がざわめき出す。目に見えないものが、急に騒ぎ出したようだった]
[他の悪戯ものも、それを聞けば黙っているはずはない。
シェリー・コートのおねだりは、かれを焚きつけるより先に、妖精同士の争いを呼んでしまったらしい]
[森のざわめきは、それと捉えられないものの。
只ならぬ気配は感じて、ふと、足を止める。
カラカラという音は近いような、遠いようなはっきりしない]
……ブルーメ、置いてきたのは失敗だったかしらぁ……。
[何となく、ため息一つ。
肩の鳥がばさり、と羽ばたいてくるる、と鳴いた]
―翌日/森―
[昨日、ミリィを送っていって、ついでに夕食の材料にもありつけた。]
[しっかり作ったので、紅茶はちゃらにしてもらおうと決めた。]
……でも今日は、確かきのこのシチューだったはずだね。
[うーむと悩むようにして、とりあえず森の中、きのこを探している。]
[なんだかからからいう音が近付いてきたような気がしたけれども、しばらく顔をあげなかった。]
[気付いた時には、妖精は後姿をなんとか捉えられるくらいに。]
[カラカラという音と一緒に聞こえるのは、「見つけた、見つけた♪」とはしゃぐよな声]
……見つけた、って、何を?
まさか?
[気になったので、そちらに向かって走り出す──ものの。
行けども行けども、音は近くならず、距離一定]
あー…… ったく、もう。
あれにしちゃ、妙だったけど。
[眉を寄せて呟きを漏らしつつ、頭を掻いた。
後を追うにも気配を辿るにも周囲が煩すぎる。彼にとっては]
……や、やっぱり。
ブルーメも、連れて、来るのでした。
[飛ばないと追いつけません、とか。
呟いた所に声をかけられ]
あ、アーベルさん。
な、何とか、大丈夫なのです。
[どうにか、それだけ返した]
……シェリー・コートなら、水辺か?
[眉間に皺を寄せて呟き、歩み出す。
あまり行きたくない場所でもあったのだけれど。
緑を過ぎれば、すぐに川は見える。いつもの澄んだ色とは少し、異なるようにも思えた。妖精の姿はない]
んん、あれを追ってたの?
捕まえたほうがいいなら、捕まえるよ。
[持ち歩いているメモを取り出して、そんなことを聞いた。]
はい、座って、座って。
足がくがくしちゃうよ?
何かを、「見つけた」って言ってたので。
人ではないようですし、もしかしたら、何か手がかりになるかな、と思ったのですよ。
捕まえる、って、そんな、簡単に……。
[あっさりと言われて戸惑うものの。
走りすぎて疲れているのは事実なので、ぺた、とその場に座り込んだ]
そんなこと、言ってたんだね。
何かほしいものがあったのかな?
そしてそれを手にいれたのかな?
やっぱり綺麗なものなのかって思うけど。
もしかして、昨日から話題に出てた、天使だったりして?
……んんん、つかまえるのは多分むずかしくないんだけど。
仲間だから難しいかもしれないけど。
妖精だからね。
[少し悩む顔をして、座り込んだミリィを見た]
つかまえる?
その辺りも、聞いてみたいのですよねぇ。
もし、虹の天使だったら、大変な事ですもの。
[はあ、と一つ息を吐く。
治癒術は何が不便と言って、自分には使えないのが一番不便と言えた]
……危なく、ないですか?
[捕まえる、という言葉に、気になったのは、それ]
虹の天使ってそうかんたんに見つかるものなのかな。
大変なことだとは思うけど、どこにあるかもわからないんだから、あの子が見つけるとか出来ないんじゃないかな。
んん。
今はピアスふたつ付いてるし、危なくはないと思うけど。
捕まえて運ぶだから、ふたつ。
これでいっぱい。
こっちに来たら、からから君、攻撃してくるかな?
[水辺に住まう妖精には特に、悪意あるものも数多い。
常にはない緑の澱みが水面に浮かびかけて、ふと止まり、また沈んだ。
その気配は、遠ざかる。何かを追うように。
溜息をひとつ吐き出して、踵を返す。
人の話し声を聞きとめ、向かった先には対照的な髪の色]
……何してんだ?
あ、エーリ君。
ミリィちゃんが疲れてるんだよ。
おれは、きのこを探してたんだ。
今日はヨハナおばあちゃんの要望で、きのこシチューだからね。
……そうですよねぇ。
そんなに簡単に見つけられるくらいなら、こんな騒動にならないというか、何と言うか、ですし。
[はあ、と一つ息を吐いて。
ピアスふたつとか、いっぱいとか、そちらの方は今ひとつよくわからないものの]
攻撃……って、どうなんでしょうねぇ。
防ぐくらいなら、多分、ボクにもできますけど。
……カラカラの音の主が、虫さんでなければ……。
[最後の部分はぽそっと小さく]
うん。そうか。良かったな。
[アーベルの回答はいまいち要領を得なかった。
短い三つの言葉は、子供に対するような言い方になる。
次いだミリアムの台詞のおかげで、幾らか理解は及ぶ。
彼に対する説明よりは、その前のものだが]
ああ、あれ、見たのか?
……どっち行った?
見たというか、聞いたというか、ですけど。
[エーリッヒの問いに、視線をそちらへ向けて]
音の向かったのは、この先でしたねぇ……。
[答えながら、自分が目指していた方へ視線を向ける。
行く先にあるのは、温泉だったりするわけだが]
……まあ。
人間、苦手なものの一つや二つ、あるんじゃない。
[一応、フォローめいた台詞。
指差された方向を見やり、その先にあるものを思い出して、……ああ、と微妙な表情になった]
なるほど、確かに水場……。
……ですよ、ね?
[微妙なフォローにこくこくと頷き。
水場、という言葉に、きょと、と瞬き一つ]
水場……水を好むもの、なのですかぁ?
ああ……
シェリー・コートって言って、本来は川に棲む妖精。
あれもここらにはいない、悪戯する奴で。
音鳴るからすぐばれるし、見た目にも能力もさして怖くはない、
んだが。
[問題は、……あれを追って、緑のモノや、もしかしたら長い手なんかも行ったような気がするということで。口にはしないのだけれども]
むしろ、音で呼び寄せてるみたいでしたねぇ。
[先ほどの事を思い返しつつ、ぽつり。
緑とか長い手とか、そちらの話を聞いたら、多分それなりに取り乱す事になるだろうが]
ぷはー、生き返るさねェ。まだ死んじゃいないがなァ。
[湯が効いたか昨日は直角だった腰も鈍角にまで回復し、空の牛乳瓶片手に婆は笑った。素早く逃げるとかは無理そうだが日常動作ならなんとかなるとなれば元気にもなる]
さァて、そしたら帰ってベルリーナーでも作るかねェ。
晩は茸のシチュー頼んでるから作らずに済むし、昨日籠ごと置いてった茸で足りない分はソイツで勘弁してもらえばいいさね。
[手際よく算段し出ようとして耳に届いたのはカラカラと言う音]
おや、コイツは確か昨日の…?
……まあ、どっちかって言えば。
像みたいなの、持ってるのも見えたし。
違うだろうけどね。
[眼を伏せて溜息混じりに言う。首の後ろに手を当てた]
像みたいなの?
[きょとり、と瞬き一つ。
違う、という言葉に、ふと思い返すのは昨日、ユリアンが見せてくれた硝子の天使]
どっちにしても、放ってはおけないですねぇ。
…なんじゃありゃ。
[昼間は丸見えなので人がほぼいない露天を覗き込んで、呆れた声を上げる。
手足短目っぽい影と緑っぽい何かと長くて細い何かが、ばしゃーん、カラカラ、べしゃり、と謎な大暴れ中なんだから、他に言いようが無い]
ふゥむ、何か喧嘩と言うには変なんじゃがなァ?
ん、あのきらきらしとるもんは――…まさか。
へえ、像なんて持ってたんだ。
何を見つけたんだろうね。
なんていうか、もしほんとうに天使だったら、きっとなにか起きてると思うんだよね。
……じゃあ、捕まえようか。
その場に置いとくだけで、捕まえててもらおう。
[いうなり、メモを取り出して、たくさんものを書く。]
[いつものように妖精の言葉で、捕まえといてと呟いて。]
……んん、ちゃんと捕まったと思うけど。
場所はわかんないや。
こりゃぁ! 何を泥棒しとるんじゃ!!
[血の巡りが良くなりすぎて、頭にもさくりと血が上る]
それは村のもんじゃ、返さんかい!!!
今頃動けなくなってるんじゃないかな。
[手の中で丸められたメモ帳に、文字はない。]
[耳に輝いていた青いピアスもなくなっていることを、本人はしっかり理解している**]
[ミリアムの反応の真意を知る由はなかったけれど。
アーベルの言う事には、だよな、と同意を見せる]
綺麗は綺麗だったと思うけど、それっぽい感じはしなかったな。
[二人より先を歩いていたものの、曖昧な言葉に何をしたか気付くと振り向いて]
……そういうやり方なら、頼まなかった。
[声音は不機嫌そうになった]
確かに、そうですねぇ。
[天使なら、というアーベルの言葉にこくん、と頷いて]
捕まった……って。
そのままほっといたら大変そうですし、急いで行った方がいいかしら。
それっぽいって、水晶っぽくないってことかしら?
だったら、やっぱりユーリの……?
[小さく呟いて。
不機嫌そうなエーリッヒの様子にやや戸惑うものの、やや急ぎ足にそれに続く。
白い鳥も何か感じているのか、ぱささ、ぱささ、としきりと羽ばたいて]
ああーーー!!!
[湯気の中をきらきら輝いて飛んでく光は、天窓抜けて混浴方向へ飛んで行き。婆も水辺の妖精者達も思わず叫んだ。
そして、はたと顔を見合わせ罵りあうより我先にと動きかけ――なにやら湯気で良く見えないけど、今度はちっちゃな大騒動。
やがてカラカラ言ってた音が止まり、他の二つも消えた様子]
………なんだったんじゃろ、今の?
…これ、引き摺ってくのは流石に無理じゃよなァ。
誰か呼んでくるかねェ。
[なんだかあんまり恐く無い外見の妖精にほっとして、とりあえず突付いた。混浴に飛んでいった天使像も気になったが、このまま妖精を放置して人目に晒すのも憚られどうしようと悩む]
うゥむ、どうしたもんかの……おォ、坊!
ちょうど良かったさね。
[掛けられた声に振り向いて、こっちゃ来いと手招く]
―店―
[村の者なら盗ったりしないだろうと思ったのが拙かったか、と眉根を寄せる。
気に入らない作だったとは言え、あれば売るなり作り直すなりできるわけで。
その像が一騒動巻き起こしているとは露ほども思わず。
飾り瓶のデザインを描き散らす手を止め、スケッチブックは台の上に。
すっかり大人しい瓶詰妖精さんをポケットに、一言告げて店を後にした]
……はぁ。
運動不足、かしら。
[ある意味場違いな呟きをもらしつつ、遅れて温泉へと。
露天の方から聞こえた声に、そちらへ向けてとことこと歩いて行く]
ちょうど良かった、って。
うわ。
……ヨハナ婆がやったの?
[露天と外、申し訳程度の区切れ目になっている岩場を越えて、転がっている妖精を見て、真顔で訊ねた]
ふふん、そうじゃ なんてわけなかろうが。
[にんまり笑って冗談言ってから、真面目な顔つきに戻る]
わたしゃ湯気の向こうで見てただけじゃからよく判らんが、三つほどの影が大暴れして何か取り合ってて、それとは別のなんかにコイツだけ捕まった感じさね。
…そういや、混浴にすっ飛んでったんじゃっけな、アレ。
《……全く。助けてやらないからな》
[転がされた妖精を半眼で見下す。
まんまと逃げおおせたふたりは、内心安堵していたろう]
……ええと。
[とことこと、露天の岩場に近づいて、そーっと様子を伺い。
見知った者と、転がった何かの姿を認める]
ええと、捕まった……ですか?
[とりあえず、周囲を気にしながら声をかけ]
まあ。
多分、アーベルがやったんじゃないか。
[声にはまだ、憮然とした色が残った]
っぽいな、あの通り。
[顔を出したミリアムに、ひらひらと手を振って、妖精を指し示した。
そして昨日の様子は何処へやら、元気に歩み出す老婆を追う]
……本当、爺婆元気だよなぁ。大人しくしてろって。
何がふーんじゃ、まったく。
[冗談への生返事に悪態ついて、ミリィに手を振り。婆ほどの年にもなれば混浴への抵抗もなく、服のまま踏み込んだ。
湯船の周りを見て歩くがそれっぽいものは転がっていない]
やっぱり、湯船に落ちたかなァ。それっぽい音聞こえたしのぅ。
しっかしもう一度脱いで探すのも大変じゃなァ。
わたしゃ湯あたりしちまいそうじゃし、若いもんに任せるか。
[さくりと見限って露天へと戻る]
[他に、誰もいないらしい様子に、よいしょ、と岩を超えて妖精の側へ]
……ほんとに、捕まってるですねぇ。
[小さく呟き。
元気良く混浴方面へと向かうヨハナと追うエーリッヒを見送る]
ほんとにお元気というか、御婆様、まだ無理してはダメですよぉ。
[一応、声はかけた。
届くかどうかはわからないが]
[ヨハナとエーリッヒのやり取りの様子を眺めつつ、シェリー・コートをどうしたものか、と思案する。
そこに近づく気配に気づき、紅はそちらへと]
あ、ユーリ。
ユーリも、カラカラさんを追いかけて?
なんじゃ、ありゃ偽物なのかね?
妖精らが取りあっとったからてっきり…いや、しかしそう簡単にあれが見付かるわけも無いか…うゥむ。
[後半以降はどんどん小声になりながら、考え込んで唸る]
そもそも、あれは安全な……ぅむゥ……
[エーリッヒの言葉にきょとんとしつつも、とりあえずついてゆく。]
[温泉に行き、しっかり捕まった妖精を見て、]
もってないね。
んん、混浴?
[ヨハナが入っていくのをみた。]
[しばらくして追った。]
[カラカラ、という言葉に首を傾げた]
声が聞こえたから。
[言いつつ、視線は転がった妖精のほうに。
これが件のカラカラかと、指差してもう一度首を傾げた]
大方、きらきらしたのに目が向いただけなんじゃない。
[人騒がせな、と吐き出す溜息はやや重い。
唸る老婆の様子に、やはり視線を注いだ]
……ヨハナ婆、本当に何も知らない? 像について。
声って……ああ、妖精さんの、ですかぁ?
[一瞬、何のことかと思ったものの、ふとそちらに思い至り]
ええと、正確には、シェリー・コートというらしいですけど。
カラカラ音が鳴るからカラカラさん、と。
[短絡なネーミングにシェリー・コート、一応文句は言っているらしいです]
――もしも、もしもじゃよ。
偽物であの状態なんじゃとしたら…本物がわかりやすいところに出てきたらどうなるんじゃろう?
探したら、見付かったら、ものすごくまずいんじゃないじゃろか。
[ふと顔を上げて、じっと見てるアーベルと目が合う]
なァ、アーベル。難しい探し物をする時、お前さんならどうする?
コッソリと一人探すか、皆で手分けして探すか。
なら誰が探したがった。探す事に熱心じゃったのは――誰じゃ?
[低く呟いて、いつの間にか集まっていた面々を見回す]
え?
難しい捜し物するなら……んん、そうだね。
危険なものなら一人で探すよ。
でも、そうじゃないならみんなに頼む。
探すことに熱心だったって……
いる?
[不思議そうにした。]
それに、天使って危険じゃないんじゃない? そんな名前だし。
だったら、たぶん、考える事じゃないと思うな。
こっちと、あと叫び声が。
[一度頷いた後、付け加えた。
絶叫の元を辿って辿り着いたのがここ。
それから何かあったのかと問いを発し掛けて。
ヨハナの言葉に振り返った。
文句を言うシェリー・コートが動けないことを良いことに、瓶詰妖精さんは何やらからかっているようです]
……ええと。
一番、熱心に?
[ヨハナの言葉に、こてり、と首を傾げる。
何故か、嫌な予感がふと過ぎり、手のひらに呪文の式を一つ書き付けた。
老婆の指摘が正しければ、一番危険なのは、多分、そこだから]
[危険云々と考えてはみても、一番危険というか読めないのは、妖精王かも、とかも考えているのはさておき]
んん、危険というよりは。
『強すぎる』と考えるべきな気もしますねぇ、天使は。
ほら、強すぎる力って、こわいものですし?
《ヒントあげすぎたかな。
……仕方ない、かな?》
[さて、かれのそんな台詞を聞いたとして、
悪戯ものたちは面白がるばかりだろうけれど]
[視線は良く見知ってきた坊に変化のあるなしを確かめるように見据えたまま、アーベルの答えに言葉を返す]
危険なものなら一人で探しちゃいけない気もするがねェ。
まァ、天使が危険かどうかは叶えて欲しい願い次第でもあるさね。
疑わずに済むのが一番では在るがねェ、なにせ妖精王まで出てくる非常事態さ。何かがおかしくなってるのは間違いない。
年寄りは疑い深い生き物なのさねェ…哀しい事にね。
そうかな。
危険なら、誰にも迷惑かけないように、一人で探すのが一番だよ。
んんん、かなえてほしい願い次第で危険かぁ。
そんな危険な願いなんて、持ってる人いるのかな?
[首を捻る。]
疑わずにすむっていうよりも、あんまりいっぱい疑うと、おばあちゃんもつかれちゃうよ。
エーリ君は、ぜんぜん熱心じゃないしまじめでもないから、変につかれるより、ちゃんと考えたほうが良いかもしれないなって思うよ。
さて、天使を奪われれば犯人がそれで逃げるかもしれない。
少なくとも今は逃げられはしない。妖精王が居るからね。
それでも、見つける必要があるかい?
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