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[あたしの事、なんとも思ってないこと、分かってるの。
でも、気にかけてくれて。
たまに、優しくしてくれて。
ここの人たちとのほんの少しの会話が、食事が、笑顔が、気配が。
あたしすごく嬉しくなるのよ。すぐ好きになっちゃうのよ。
クレメンスも、占う事は、出来なかった。出来なかった]
[イレーネの腕から噴き出す鮮血は、切りつけた彼の腕を染める。
一瞬恍惚とした表情を浮かべたが、左肩の痛みに眉を顰めるか。
彼女の両腕を其々の手で払い、彼女の心臓を右手の刃で綺麗に抜き出ださんと捻りつつ突き出した。]
[手を払われ、よろりと。
右手の刀を避けつつ、咄嗟にナタで払おうとするが、ナタは勢いよく弾かれ宙に舞った。
相手の刃は...の頬に触れ。
皮膚が裂け、頬に一筋血が、伝う]
ぐ・・・っぁ・・・ぅ、うう・・・
[左腕を右手で押さえ、うめき声を洩らす。
痛みに顔を顰めて。
千切れそうな左腕はだらりと垂れ下がって、重い。痛い]
・・・・・・。
[大切なものを]
[彼がイレーネに見ていた物は、「angela」と言う名の過去。
彼はきっと今もそしてこれからもずっと、その過去を追い続けるためだけに生きる。
「彼女」と共に生きた記憶が、
「彼女」の体質が故に虐げられた記憶が、
「彼女」を守り切れなかった記憶が、
彼に知識を与え夜闇を与え狂気を与えた。]
[彼はイレーネの事を、きっと何一つ分かってなどいないだろう。
彼は過去しか見ていないから。
それでも彼が、彼女を見て微笑んだのは。
]
[彼女の頬を伝う物が、
涙にも見えて、]
…?
[それでも此方を見据えるイレーネを、
見詰めながらも左胸へ、
右手を刃を伸ばす]
[...もまた、オトフリートの事などきっと何も分かっていない。
微笑む、オトフリート。
...は一瞬、泣きそうな表情になっただろうか。
頬の血が、涙のように伝ったから、だろうか]
・・・・・・。
・・・そんなにあたしが、欲しい?
[困ったように、・・・・・・微笑んで。
ナタを持ちかえた右手で、自らの左腕を切った]
く・・・ッあ・・・
[元々千切れそうだった左腕は、切断しても流れる血の勢いは大して変わらず。
肩で息をする。
次の瞬間胸に伸ばされた刃を、本能が、鋭い反射で、避ける。
左の二の腕からも、鮮血が流れた]
[腕を伸ばしたまま、彼は驚いて止まる。]
…。
[まだ彼女は此方を見詰めている。
けれども微笑んでいて。
彼女から噴き出す血が、
彼の中のあかを呼び起こすけれども。
瞳の中で、緑とあかがぐるぐると入り乱れる。]
[オトフリートに向けて、両腕を伸ばした。
それらはもう、血だらけで。真っ赤で。左腕は肘まで無く。
がくがくと、なかなかいうことをきかない足を、ゆっくりと前に、進めて。
困ったように微笑んだ、そのままの顔で、オトフリートを見つめながら。
赤と翠の入り乱れる瞳と、蒼い瞳の、距離は近くなっていくだろうか]
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