人狼物語 ─幻夢─

91 白花散る夜の月灯


【墓】 娼妓 カルメン

[アーベルの手にある武器に小さく笑う。
御伽噺に伝わるように銀を持ってくるかと思っていたのに
料理をするための煌きに厨房に立つひとを思い出してしまった。]

 ――…ん。

[仕方ないひと、と。
そんな風に思いながら、謝罪の言葉にゆると首を振る。
蒼花を抱く導き手としてもひとりのひとに違いない。
酷なことをさせると思えば申し訳ない気持ちになった。
彼の狙いがそれぬようにじっと動かず見詰める。]

 終わらせよう。

[死にたくなんてないけれど。
これ以上誰かをころすのも
それで誰かをかなしませるのも苦しい。
そんな思いを汲むかのようなアーベルの声に小さく頷く。]

(+1) 2014/01/17(Fri) 01:21:21

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