[花が揺れる。 揺れながら低く詩のない唄を歌う][肉体から溶け出した何かが、懐かしい何かに触れた気がした]『キリル』『キリル』[花が歌う。弾んで歌う。 まるで祭りの篝火で、青年が恋人の姿を見つけてぴょんとかけよるみたいに]