ばっかねぇ。
『筆記者』の勤めでも、『アンタ』がやったことに変わりないでしょ?
当代の筆記者は、アンタ。
アンタ以外には出来ないことなの。
[クレイグ>>+30の胸に押し当てた指を戻しながら、相手の顔を見上げる]
それにね、『遺す』ってのは、何も形があるものだけじゃないわよ。
アンタ、今まで仕事をいい加減にやってきたわけじゃないでしょ?
だったらそれにはアンタの『想い』が籠められてる。
残った人達はそれをしっかり受け継いでいってくれるわ。
アタシ達が父さんと母さんから受け継いだように。
[戻した右手は自分の胸元へ。
手を広げて添えて、見上げる相手に笑みを向けた]