葉ノ介お兄さん、ケンカ、め、だよ。[薬のついた手を洗って戻ってくれば、怒っている様子の黒江の頭に手を伸ばして撫でながらそう言って。苦笑を浮かべながらも淡々と答えるゼルギウスの顔をじ、と見て。]ヒホウもってる人、まだ、いるんだね。[問うのではなく、確かめるような口ぶりでそう聞いた。]