― → アーベルの遺体そば ―
[クロエの後をついて橋のあった辺りまで行き、そこからまた戻る際。
泣きそうな顔をしているクロエに気付けば、ついその肩をぽんぽんしようと手を伸ばして、また素通りしてしまう。
何もできず、声も届かない事が、寂しい]
………ベルさん、どこだろう?
[アーベルにあえれば、クロエを慰めてくれるだろう。自分の声は届かなくても。
そう思って、また歩き出すクロエについていく。
けれど、その先で見つけたのは、食い荒らされた“アーベルだった物体”で]
………………!
[アーベルの亡骸の肩を掴み嘆いているクロエの数歩後ろで立ち止まった娘は。
新たな犠牲者を知り、くしゅりと泣きそうに顔を歪めた]