― 黒珊瑚亭食堂 ―[幼い子供が青を此方へと向けた>>+48確かに自身の上に留まった視線と声に確信を持つしかない]……此方に来てしまって居たのだな。[細く息を吐き、躊躇いに止めていた足を踏み出す。其の年の頃は幾つだろう。自身が島に渡って初めて出会ったときと比べて――]……、カルメン。随分と、今日は大人しいのだな。[あの頃の彼女はもっと走り回っていて。何度か、傷の世話をしたようにも思う。其の時にも何度かしただろう、正面で膝をついて。視線の高さを近付けるように]