[何処かで呼ぶ声がする。
自分の名が紡がれるだけで呼ばれている気になるのだけど
よく考えたら隻眼の人も違う方に呼びかけていた。
隻眼のあの人の声に篭る想い。
きっともう一人の同じ名の人は大事に思われていたのだろう。
そう、思ったところで、父の顔が過る。
何度も何度も、優しく呼んでくれる人]
帰らないとお父さん、泣いちゃう。
[帰りが遅くなっただけで泣きそうになる父だった。
声かけてくれた彼女の言葉>>+55に
不思議そうな様子で首を傾げ]
じゃあ、あなたも一緒にうちにおいでよ。
お部屋いっぱいあるから大丈夫。
お姉さんが出来たみたいでうれしいしきっとたのしい。