[近くから問われて、はたと金を瞬いた。灯台下暗し。自分が声にしてしまったと気づかなかったらしい。聲も、そう多くを語ったわけではない。思った事を確認していただけのようだったけれど]……たすけられない。[やることは決まったという声がした。絶望感が足元から這い上がってきて、姿が一回り小さくなった]