[曲を奏でるのが楽しい。
久しく感じていなかった感覚。
歌い手>>+108と目が合えば、こちらも楽しげに笑みを浮かべた。
エリザベータの歌は聴いたことが無かったけれど、美しい声をしていると思う。
僕の演奏では物足りないかも知れないけれど、共に音を奏でるのはとても楽しかった]
[しばらく続いた演奏会も、曲が終わりに近付いて来て。
緩やかな伸びのある音を最後に、リュートの音は止まった。
一度瞳を閉じ、一拍の呼吸の後に瞼を開く。
虚ろな瞳は変わらずだったけれど、表情は楽しげな色を示していた]
……お付き合い感謝します、歌姫。
[彼女が元々歌を歌っていたことは知らない。
けれど敬意を込めて、その呼び名を呼んだ]