その後、自衛団員を呼ぶ声が響いた。島に滞在していた旅人の遺体が浜に打ち上げられたと。不思議な事に、人の手による傷や海の生物にやられた時の痕とは違う傷を負った姿で。厳しい顔の自衛団長の指示により、その遺体は詰所の裏へと運ばれていった。