[私は側に寄り、血の匂いがせぬかと密かに窺う。大丈夫と言い張る姿には、心配や不安よりただ哀しみが募るのみ]……今、痛んでおるのであれば、無事とは言いませぬ。なれど…私には、そなたを癒す術も…止める術も持ち合わせておらぬゆえ…。[この様なことしか出来ませぬ、と頬へ唇を寄せようと]