─繁華街・瑞穂の家─[しがみ付く小さな手を握り返し、オレは従妹を連れ階段を降り、靴を履き外へ出る]どこだろうな。公園は……どうだろう。どっちにしろ通り道だから、見てみれば良い。[疑問を口にする従妹には曖昧にそう返した。惨劇のあった場所に留まっているとは思いにくいが、わざわざそれを口にする必要性を見出せなかった。そうして辿り着く、中央広場。広場に入る手前、通りに黒ずんだ場所があったが、従妹は気付いただろうか]─ →中央広場─