[とか、そんな書き文字が浮かびそうな動作で跳ねる、白い何か。
それまでとはどこか色合いの違う、昼下がりの森の中ではどう見ても異質なモノたち。
よくよく見れば、それが一抱え程の大きさのきのこなのはすぐにわかる]
えーと、集めてほしいのは、あれ……あの、きのこたち。
あれ、森が聖夜を迎えるためにどーしても必要なんだけど……手違いで、逃げちゃったんだよねぇ。
[説明する口調はどこか投げやりで、木の葉色の瞳はどこか遠い目をしている。
けれど、遠い目は一瞬、少年はすぐにそれをどこかに放り投げ]
あれが戻ってこないと、楽しいはずの聖夜が大変な事になっちゃうんだ。
というわけで、掴まえるの、手伝って。
[ぺこり、と頭を下げて頼み込む。
その周囲にふわ、ゆらり、と木の葉色の光が舞って、消えた。
その光をみた噂好きの青年が何やら一人で納得していた>>0のは、取りあえず気にしていない。*]