─ 宿泊施設・玄関 ─[少しずつ強さを増してゆく、雪。その向こうからやって来たのは、予想通りの人物──自衛団長だった]団長さーん、集まれって言っといて、だいぶ遅くない?[ぼやくような突っ込みに返るのは、備えが必要だったんだから仕方ない、との言葉]備えって、天気の?……いや、それを注意してくるのはいいんだけどさ、集められた人たちが帰れなくなるってのは考えてなかったわけ?[ジト目で問うが、それに対する答えはなく。あー、と思いながら、勢いを増して行く雪と風に目を細めた]