― 四日目/黒珊瑚亭・食堂 ― ……、ん……[父親がもってきたお茶を見やり、なきやもうと思っているのにとまらない涙を拭って] ――え……[涙で滲んだ視界の中、ナターリエの行動はよくわからず。 エーリッヒやヘルムートが止める声に、新たに広がる血の匂いに。 涙を散らすように瞬きを一つ] しす、たー……なに、を……[ネコの声がする。 シスターに飛び掛りでもしたか、そんな音も聞こえた気がした]