やだなぁ、お世辞じゃないって。
[いつもと変わらぬ口調でサリィに返す。
軽い口調は癖のようなもの。
本気と取られぬ事も少なくないがさして気にした風でもない。
明るい表情がみえれば、嬉しげに口元はゆるむ。]
もっと自信もっていいと思うけどなぁ。
テレーズもおいしそうに残さずぺろっと食べちゃったよ。
[そうして笑う彼女はやはり可愛いと思うけど
言葉にはせぬまま笑みを湛えた。]
へぇ、先々代のレシピかぁ。
伝わるものをさらに伝える。
キミの親父さんも、キミも、すごいよなぁ。
それ、行ったら必ず頼むから。
[楽しみが増えたと嬉しそうな声でいう。]