[ゼルギウスがクレメンスへ近づこうとするのは、昨日ベアトリーチェを視たのと同じようにしようとしているのだと思って。
自分も、伯父が守り手なのか人狼なのかという疑問は持っているから、その動きを止めることはしようとしなかった]
……ゼルギウスさん!?
[その油断があったから。
ゼルギウスの手に握られた刃>>0に気付いても、それを阻もうと動くのが遅れた。
否。伯父を守りたいという私情による動きを、クレメンスが人狼である可能性もある為に、胸の蒼花が阻んだのだろうか。
クレメンスの近くの席に座っていたのに、ゼルギウスへ向かおうとすると全身に痛みが走り、身体が動かなかった]