―廊下と6の部屋の間―
……え〜っと、お礼言われるようなことしましたっけ?
[ノーラに感謝の言葉を向けられて、瞬きを数度。
少し困った風に微笑むと、少し咳が出る。
それで思い出す――自分の病症のパーセンテージ。
そこから少し、また上がっているとは、まだ知らずに。]
あ、後で、ノーラさんにお願いごとがあります。
[おそらくは彼女より自分の方が、
石化するのは早いのではないかという予想の元。
――自分がそうなったら、鎮痛剤を彼女に預けようと。
けれど、ベアトリーチェが居る今。
それを口にするのは阻まれて。]