― 宿屋 ―――…う、ぅ。[誤魔化しきれぬかと観念しかけたがライヒアルトの意識がゲルダに向けば複雑そうな吐息を漏らし]ん。そんな話になってる、みたい。副団長さんが来た時に言ってたのも聞こえてなかったのね。[惚けた声に、微かな笑みが零れる。ふと、思い出したように顔を上げ]ね、ラーイ。お守りの小さな玉、余ってたりしない、かしら。[ぽつ、とそれを尋ね返事を待つ]