─ 広間 ─[ゼルギウスが動き、それにクレメンスが構えるのを見ても動かなかったのは、双方への疑念が消えなかったから。或いは、蒼花と同様に、朱花の干渉があったのかも知れないが、自覚はなく。ただ、それでも、そちらの動きには──反応していた]……ブリスっ!?待て、今近づくのはっ![危ない、と。とっさの動きか、駆け出したブリジットに投げかけた制止の声は──届かない]