― 大広間→階段 ―[何かによばれたような気がして振り返る。呼ぶ声が何であるかも白い靄の存在もよく考えぬまま不思議な力に導かれるように大広間を出て階段をあがってゆく。一階から二階へ、そしてその先を目指そうとして数歩踏み出せば三階近くある其処に見覚えのある後ろ姿>>7が見えた]……キリル、さん?[籠持つ娘は声を掛けて、また階段あがり]