─ 談話室 ─[耳に入った声>>5は]『双花』……って、あ。[外で団長を見つけた時にも、誰かの声がそう言っていた。借りたままの本はテーブルの隅にある。“彼らは象徴。彼らは導。”“されど、甘美なるその花は――”]……。なにそれ。[自分が“それ”だと言う人を見る。円くなっていた目は、次第に不機嫌に歪む]