[ユーリーとグレゴリーが話し合っているのを聞こえてはいるけれど。 涙が滲んだ瞳はこわごわとニキータを見つめていた] …… ……レイスさん、だけじゃ、なかった……[オリガの傍にひっついたまま、小さく呟く。 瞳の色がちがったとか、そういうことじゃなくて。 知っているニキータの力とか、さっき周囲をまったユーリーの力とか、そういうのじゃなくて、レイスに感じたわけの分からない力がニキータからも感じられて、怯えたように涙がこぼれる]