―エントランス―[人の気配と血のにおいは、覚えのある場所から漂ってくる。そういえば、飛河は襲撃されたのだろうか?処刑されたのだろうか?いや、考えるまでもない。「占い師」がこの「村」にはいるのだから。速攻で彼を噛む。誰だって。予想通りに、ホールの中央で倒れていたのは菊地だ。それを驚愕の表情で見下ろす鷹津と、こちらに背を向けているのは楠木だ。彼の来ているTシャツが赤いのは、何故なのか――いや、考えるまでもない。]