─廃墟・中心近辺─[冷えてゆく大気に顔を覗かせるのは、内なる獣の笑み。氷刃を生み出し、駆けてくる姿に飴色が険しさと、楽しげないろを帯びる]Sturm,Anfang……Teilung![紡がれる言葉に応じ、銀の蔦は戦輪へ、そして、一つの戦輪は二つに。両手に一つずつ銀を持つと、地を蹴って軽く、飛び上がる]……高くは、飛べないかっ……。[大気の重さに小さく呟きつつ、右手の輪を投げつけた]