――…広間に居るんだっけか。[ベアトリーチェの言葉を思い出すようにやや上を向き呟く。玄関でぱたぱたと外套と靴についた雪を払い落とした。ライヒアルトとナターリエの姿が見えれば一礼して]労い感謝するよ。今夜は荒れるかも知れないね。帰るのは更に難儀しそうだ。[天候についてちらと触れるは他愛無い世間話の感覚にも似る]お二人もお疲れさま。[身だしなみを確認するナターリエの様子は直視せぬように視線はライヒアルトの方へと向けたまま声を返した]