― 二階/ハーヴェイの客室 ―
[人狼である事を最後まで自白しなかったハーヴェイ。
獣の力ではなく、人の力で最後まで向かってきた、彼]
……あなたは、人で居たかったんでしょうか?
それとも、ただ誤魔化すため?
[そこまで言って、バン、と音を立てて、ハーヴェイの顔の脇に手を落とす]
……せめて、尻尾くらい見せてくれればよかったのに。
そうしたら、もう少しすっきりしますのに。
人狼だと、もっとはっきり判ったなら………
姉さんがされたように、もっと切り刻んで差し上げたのに。
[それこそが、人狼は殺すと明言した、本当の、理由]