『ゆらら。ゆらら。 ゆらゆらら。 優しい夜風。木の葉を揺らす。 しゃらら。しゃらら。 しゃらしゃらら。 鈴の音響く。月様の下』[きのこに近づいた妖精は、澄んだ声で歌い始める。きのこはふるりと震えた後、歌に合わせるようにしゃら、しゃらら、と音を鳴らし始めた。あわせる事に夢中になっているのか、他から意識はそれている様子。*]