[女の頭にふと温もりが触れた。驚いたように見上げると、ライヒアルトと視線が合う。そのまま無言であやす様に頭を撫でられ、女の頑なだった表情が僅かに緩む] ……大丈夫だよ。[複雑な表情の友人に向け、それだけを口にして後姿を見送る。ライヒアルトのことは信じている。彼もそう思ってくれていると信じたかった]