― 翌日/宿屋一階 ―[部屋を出て一階へと向かう。動揺を露にした宿の主人の姿が見えた。その向こうにオトフリートやライヒアルトの姿が見えて――血に染まるヘルムートその人の姿がチラと見えた。少女はその惨状によろめき、後ろへと下がる。その酷さに胃液が逆流するような感覚を覚え廊下の片隅で蹲り、けほけほ、と胸を押さえ咳き込んだ**]