―東殿/食堂―[大地の老竜と翠樹の仔竜の話は内緒なので当然聞こえない。風を聞く疾風の竜ならまだしも、青年では何か冒険めいた仔竜の心の動きを感じる程度だった。そちらに意識を向けながらも開け放された窓へと歩き、雨風が入らぬように閉じる。そして振り向いた時、意気消沈した若焔が食堂へと入って来た]……エルザ殿が?それは…どのようにしてですか?[飛び出した疾風竜の言葉により概ねわかっていたが、正しく刻む為に問いかける]