― 回想・広間 ―[見詰める眸>>16が何を思うかは分からない。けれど敵意のないことは感じ取れる。教会や修道院でも時折向けられる色に似ていた。ああ、これは期待の、――そう感じたところで、迷ういろは薄れて、姿勢が正される。期待に応えたい。そういった感情が胸を過る。けれどその時はまだ、蒼き花を懐く者としての自覚は薄く、人々の指導者なる役割は朱き花にこそ相応しく映る。]