―工房『Horai』/客室―[身を引き寄せて、流石にそのままとはいかずとも、手を握られ傍にイレーネがあることでやっと本当に安堵したという表情を見せる。]だって、奥さんは大事なのだもの。[遅れてやってきたライヒアルトの言葉に、少し拗ねたように唇を尖らすも]……ん。でも、皆、止まってくれてて良かった。帰してしたら、ずっと無事かなってやきもきしてたと思うから。嵐が過ぎるまで、狭い我が家だけど、好きにしていいからね?[すぐに子どものような笑みを浮かべて、そう告げた。]