― 広間 ―
[広間で供されたのは紅茶。
ヒューバートのように巧く淹れられないので、
先ずそれを断ってから給仕した。
給仕と言っても、最早主のいない邸。
ヒューバートの様に、使用人の別を、男は行っていない。]
オードリー様、先程の話ですが、
人狼だけが使う言葉を聞ける人間がいれば、
人狼騒ぎが起こっても直ぐに解決出来ませんか。
もし、アーヴァイン様が聞けたなら、
その事を隠していた理由があったのかも……
[推測めいた雑談をする。
ヒューバートは目を細めるかもしれないが、
紅茶を淹れた器>>4:67を、男も片手で持っていた。]