― 広間 ―
[広間の椅子に座り、ユーディットが淹れ直してくれた紅茶を飲もうとした瞬間。
どくん、と鼓動が大きくなり、右肩近くの蒼花が熱を帯びたように感じた。
それは、対となる存在>>17に反応したものだったのかもしれないが、当人にはわからず首をかしげる。
それから少しの間を置いて、聞こえてきた泣き声>>32と、行ってくると言う伯父>>33]
……ボクも、行きます。
[不審な行動をとったウェンデルと、彼を追っていった者。そしてその後の少女の泣き声に、薄々とは何が起きていたか理解して。
椅子から立ち上がり、外に向かおうとする。
止められたかもしれないが、それでも自分は見なくてはいけないと思った]